地域の飲食店の疲弊状況をテイクアウトの品数で実感する日々

新型コロナの対応はワクチン接種の広がりとともに、今後に向けて良くなっていくことが期待されていますが、当初は2021年9月12日までと言われていた首都圏の緊急事態宣言について、また延長するのではないかという話も流れてきました。

私の住む静岡県では今のところそういった話は出てきてはいないものの、この文章を書いている時点で出ている緊急事態宣言中に営業を止めている飲食店の方々は、今後の動向をにらみつつ気が気ではないのではないかという気がします。

緊急事態宣言が出て、今までは夜遅くまでやっていたスーパーの営業時間も短縮されるようになって、不便な感じはあるものの、皆我慢していることもあって、相変わらず自宅中心での生活を私自身は続けています。買い物に出掛けるために外に出た時には、外食を楽しんでいる方も多少は目に付くのですが、個人的には様々なお店で行なわれているテイクアウトを利用して自宅で外食気分を出すようなことを続けていて、週末を中心にお昼はテイクアウトをして日々の食事のマンネリ化を防いでいるというような状況です。

そんな中、昨日は初めてのお店のテイクアウトを利用したのですが、詳細は避けますが、かなりお店の方でも疲弊しているような感じを受けましたので、その事について今回はレポートしたいと思います。そのお店は、基本的にはお酒を出す飲食店として営業をしていたのですが、昨年中からテイクアウトにも力を入れ出し、お店の看板メニューを売るテイクアウト専門のお店を出し、さらに店頭に自動販売機を設置し、24時間購入可能にしてコロナ下での営業を続けています。

以前そのお店でお惣菜を購入することはあったのですが、テイクアウト専門店が出来た頃からお弁当の販売をしていたことも知っていて、いつかは利用しようと思っていたもののなかなか機会がなく、昨日初めて利用したという次第です。

お店が開店した当時にもらってきたチラシには、様々なお弁当が紹介されていて、事前に電話予約することで待ち時間なしで出来立てのお弁当が食べられるというような説明があったのですが、そのチラシがどこかに行ってしまったのでインターネットでお店のホームページを探し出し、チラシと同様の内容が掲載されていることを確認したので、お昼前に電話したのですが、ネットには載っていない変化がそのお店にも訪れているようでした。

お弁当についてはチラシやネットに掲載されている多くの種類のお弁当は現在では出せず、看板メニューの入った2種類に限定され、さらにお弁当も注文を受けて作るのではなく先に作って冷ましてから冷蔵しているので、時間に関係なく取りに来られる(つまり予約しなくても売切になっていなければ購入可能)ものの、おいしく食べるには電子レンジなどでの温め直しが必要になり、これでは弁当を買ってすぐに外で食べたい方にとっては敬遠されるのではないかと思います。

逆に言うと、それだけお店の側も疲弊していてそこまでテイクアウトの売上が伸びていないのではないかと心配になってしまいます。特にこうした市場は大手外食チェーンも本腰を入れて行なっていますので、その中で安定して売り上げを伸ばすことは大変でしょう。特にお酒を提供しているお店にとっては、緊急事態宣言中の営業努力にも限界があります。もしこうした状況がさらに続き、お店自体が営業を放棄するような形で無くなってしまうと、一般の人々の生活にも影響が出てきてしまい、過去と同じように旅行に出掛けられるようになっても、旅先にお店を見付けられないというような事になってしまう可能性もあるのではないでしょうか。

世間では政界の今後についてのニュースが先行しているような印象がありますが、まずは多くの人の生活を安定させながら感染症対策を行なうことを先行してくれるようでないと、感染症の影響が去った後の未来さえ見通せなくなってしまいます。これは私の住む地域だけでなく、首都圏から地方まで多くの方々が抱えている問題だと思います。まだしばらく我慢の日々が続くと思いますが、我慢し終わった後に何もないというような最悪の状況を避けるために、色々な知恵が必要になってくるのではないでしょうか。とりあえず、個人的には今後も特定のお店に偏ることなく、様々なお店のテイクアウトを利用していこうと思っています。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す