各種サービスの「セット割」は本当にお得なのか? 通信サービスでは重荷にも

同じ条件でサービスを使えるなら、できるだけ安く使いたいと思うのは普通の感覚だと思います。実はここまで紹介していなかったのですが、ここのところブログの中で結構積極的に紹介しているUQモバイルにおいて、新たな割引ができていたのでそれについてまずは紹介します。

それは、プラン単体での割り引きではなく、今回の場合はUQモバイルが提供する電力会社「UQでんき」またはau系の「auでんき」に自宅の電気契約を乗り換えることによって割引が受けられるというものです。具体的には「くりこしプラン」に入っていて契約住所と同じ自宅の電気をUQでんきに切り替え、割引きプランを申し込むということで、毎月の通信料金を値下げできるというものです。プランSの割引後価格が月額990円(以降全て税込価格)、プランMが2,090円、プランLでは2,970円と、600~800円安くなるので、かなり割引率は良いものです。

ただ、私自身こういった他業種とのセットプランというのは、頻繁に通信会社を乗り換えることもあって多少安くなったとしても今までほとんど利用はしていません。電力会社といえば、楽天モバイルの契約をする際には「楽天でんき」とのセットでのメリットも考えたものの、もしその時に楽天でんきに変えていたら、今回もまたUQでんきに変更し、今後もっと魅力的な割引を行なうところが出てきたらまた変えるような事になりかねません。

現在、自宅では電気もガスも別の業者でお願いしているのですが、現在の電気会社でも使った分のポイントが溜まっていてそれを毎月の電気料金に充当できるので、そこまで頻繁にライフラインに関わる業者を変えたくないなというのが正直なところです。毎月のお金の節約という点では十分にありですが、今後の通信業界の流れによっては、UQモバイル自体を別の会社にする可能性も十分にあり、さらに今だと単期間で解約・乗り換えしても解約料金は取られないようになっているので、頻繁に乗り換えるのは通信業者だけにしておきたいというのが正直なところなのです。

もちろん、常に様々な組み合わせの最安を求めるなら、現状での電気料金もそう変わらない中で通信費用を抑えることのできる方へ乗り換えることを繰り返すことによって、日本の新しい電力会社が伸びていく事になっていくことへのアシストになるかも知れません。しかし、今まで使っていた業者を止め、別の業者に乗り換えるというのは、支払い方法を改めて登録し直すなど、結構手間がかかって大変ではあります。そして、今までのプランを止め、他の魅力的な会社のプランへ変更したいような場合に、フットワークが重くなってしまうのはどうしようもありません。

これは、内容は違っても昔からある携帯電話会社の「家族割引サービス」にも通じるところがあります。UQモバイルのプランがdocomoのahamoに引っぱられるような形で、家族割がなくても安くなったので、ついにそうした足かせなく安く使えるプランが出たと思っていたのですが、さらに安くするためには別会社との合わせ技も必要になり、さらに両方の会社を継続させることにより通信会社にもメリットを持たすというキャリアの術中にはまってしまい、なかなか気軽に移ることができなくなる(特に家族も同じ会社のプランに入っている場合)ことにもつながる事も考えておくべきです。

今後5Gのエリアが広がっていく中で、4Gのままで使い続けるのがいいのか、それとも積極的に5Gエリアを広げているところがいいのか、まだ判断に迷うところがあります。そんな中で、自分は性能と価格のバランスが取れた最良の組み合わせを考えたいと思うので、もし今後今使っているSIMよりももっと使いやすそうなものが出てきたら、一気に乗り換えると思います。それが数年後になるか数ヶ月後になるかは全くわかりませんし、先日紹介したmineoの「パケット放題Plus」がまさかあんな形で(低速で1.5Mbps)出てくるとは全く思いませんでしたし、そんな状況に今後も備えるという意味で、いわゆる「合わせ技割引」の類に入ることは我慢しながら今後も状況を見守りたいと思っています。


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各種サービスの「セット割」は本当にお得なのか? 通信サービスでは重荷にも」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    でんき関係は光回線関係と異なり縛りが少ないですね。今まで東京電力→Looopでんき→楽天でんき→Looopでんきと自宅は乗り換えLooop電気は別荘でも使っています。基本料金0円なので不在時には基本料金を下回る負担です。
    縛りがあると柔軟な対応が出来ないので縛りは極力ない契約にするようにしています。
    mineoの「パケット放題Plus」は衝撃的でしたね。使い物になるかどうか不安だったので今月はギガホを継続しましたが、来月からは一旦ケータイプランに切り替える予定です。それに伴い割引で維持してきたドコモ回線の束縛を考えなくて済むようになり通話定額のあるOCN,UQモバイル、ワイモバイルへのメイン回線を切り替える事を検討する中でワイモバイルはソフトバンクの信頼度からまず除外しました。
    Looopでんきは基本料金がないのでアンペア数も放置してきましたが、今回は従来の40Aから30Aへの切り替えも考えています。
    今回のUQモバイルとUQでんきは縛りがなく通信回線の家族割は無縁と言う事で魅力ありますね。その中でキャリアとしてはよく考えてきたと思います。
    電力系とは昔から関係が深かったKDDI系が新電力にユーザーを奪われがちな電力系にもメリットをもたらしましたね。
    mineoも関西電力系ではなかったかと思います。電力系と通信系はケーブルと言う共通基盤がある事もあり、旧国営企業のNTTに対抗できる勢力ではと思います。
    今後は異業種間との組み合わせが増えてくるのではないでしょうか。異業種とのコラボでは劣るドコモはどうするのか。役所体質だけに苦しいとは思います。
    KDDIはJ-comとも関係が深いですが、Jcomは住友系。
    まずは情報収集力ですね。これを高めないと対応出来ない。敵を知り己を知れば百戦危うからず。同時に自分の使い方も心得ておかないと適切な対応は出来ませんね。

  2. てら 投稿作成者

    携帯電話関連の縛りがほとんどなくなった今、常に現状での最安を目指して通信会社だけでなく、関連会社とのお付き合いを考えていけば、全く同じ会社・プランであっても毎月の費用が変わり、それが長く続けば続くほど、差額分が手元に残るように工夫することができるようになっています。電力会社については最初に加入する際に間違えるととんでもない料金がかかる場合もあるので、やはり事前に調べることは必要ですが、改めて自分で考えて契約することの大切さを感じます。

    本文にも書いた通り、まだ通信関連のベストチョイスというのは流動的ではあるのですが、先日楽天モバイルがパートナー回線にしか繋がらなくなり、mineoを代替回線として使ってみたのですが、かなり安定して使えるという印象です。今月すでに、来月の「夜間フリー」の権利を達成しているので、いよいよ本格的に使うことができそうです。このプランを知っているかいないかでかなり違うでしょうし、今後は音声定額の世界にも大きな波がやってきそうなので(専用アプリを介さなくてもMVNO系の定額サービスをそのまま使えるようになる?)、ガラホで通話が主という方でも今よりも安く回線を持って使えるようになるかも知れません。

    今後も、自分の毎月の通信費関連の支出を抑えるべく、いろいろと試行錯誤しながらブログで紹介させていただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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