アマゾンのレビューをどこまで信じるべきか

私の知り合いに、アマゾンでは買い物はしないと言い切っている人がいます。そうなった理由までは聞かなかったのですが、可能性としては大きく分けると3つの原因に分かれるでしょう。

一つはアマゾンが直売りする商品を注文したものの、品物が入手できずアマゾンの都合で勝手にキャンセルされたり、商品に問題が出た場合のアフターサービスが悪いなど、アマゾン本体との折り合いが悪かったケース、次の一つは同じ商品でもアマゾン本体の材庫が切れていてアマゾンの仕組みを利用して商売している「マーケティングプレイス」の出品している品物をアマゾン本体からの注文だと思い込んでトラブルになるケースです。

そして最後の一つは、商品に付いている評価の星マークを信じて購入してみたものの、買っても使ってもいないのに高評価を付けるようなレビューに騙されて、実際使ってみたらレビューの内容に騙されるような複雑なケースです。最後のケースは、アマゾン本体が売るものでもマーケティングプレイスでも起こり得る問題で、さらに何が本当で何が嘘かということは私自身にもわからないので、悪い業者(サクラを依頼することを含めて)に当たってしまったらアマゾンを嫌いになるのもわからないではありません。

先日のニュースで、同じレビューでも高いレビューを使わないで書くのではなく、同じように買ったり使ったりしない商品について、わざと悪い評価を連続して書き込み、同業者の評判を落とすような書き込み人にさせた(一件500円で低レビューの書き手を募集していたようです)業者に福岡簡易裁判所が信用毀損罪で、業者の男性役員に罰金20万円の略式命令を出したことがわかりました。

この書き込み依頼は、今の世の中で在宅ワークを多くの人が探す中で、仕事仲介サイトを通じてなされたということですが、私自身も知っている有名なサイトなのか? という風にもつい考えてしまいます。過去にこの種のサイトは健康関連のブログの書き手を募集した大手企業が、根拠に乏しい内容を含んだブログ記事を仕事仲介サイトを通じて募集した書き手に書かせていたことが問題になったことがありましたが、今回問題になった低評価のレビューではなく、自社の商品に高評価を付けるレビュー投稿については、表面には出てこなくてもネット上で完結する仕事として今も生産されている可能性は大きいと言えます。最悪の場合、頼まれて書いたという言い訳が通用しないことも出てくるかも知れませんので、くれぐれもそうした仕事に手を出さないことをおすすめします。

私自身、安いからという理由のみで中国の業者くさいよくわからないメーカーの作る機器を買ってしまったこともあるのですが、逆に中国だから全てダメということもありません。このブログではあえて紹介させている短波ラジオのメーカーとしては、すでに新たな商品は出てこないであろう日本メーカーの製品を買うよりも、国土が広くて無線通信でしか伝わらない地域の中で発達してきた中国メーカーの方が性能が良いというところもあります。

現在はアメリカとの対立構造の中で、必ずしもおすすめとは言えなくなってきましたが、中国メーカーのスマホも、一部のメーカーではGoogle Playが使用できない問題を除けば、安くて高性能な製品を出してきています。スマホは長く同じものを使い続けるというよりも、数年ごとに買い替えていかないと、新しいサービスが使えなくなるので買い替えるのが常識になりつつあります。そんな中、高額なスマホを数年で買い替えることが難しい人もいるので、安くても高性能な中国メーカーのスマホはお財布に優しいおすすめのスマホだったのですが、政治的な事でレビューが低評価になっているところもあります。ただ、政治的な事であるとは言っても、レビューはそうした色々な駆け引きの中で更新されているものなので、単に「レビューが良かったから」という理由で購入してしまうともしかしたら後悔する可能性は残ります。

過去にはレビューがサクラかそうでないか判定する「サクラチェッカー」を紹介しましたが、このサイトでも、真面目に物を作って売っている業者の評価が定着するまでは「危ない商品」として出てくる可能性があります。となると、在宅で過ごすことが多い今の状況で、いかに問題ある品物を避けるかという事については、アマゾンでも楽天でもないところで調べ、そして特に複雑なアマゾンの仕組みについてもしっかりとわかった上で注文した上で、自分の気に入る商品だったか評価するしかありません。同じものが実店鋪に置いてある場合はできればどんなものなのかを実際に見てから購入した方がいいでしょうし、私自身も買ったものの一瞬で壊れてお金を捨てるような経験をして、今は大変ネットでの買い物については慎重になりました。

最近では注文をキャンセルする場合の条件や、初期不良が出た場合の対応についても事前に調べてから、この商品はどこで買うのが自分にとっていいのか? ネットで買わないで実店鋪で買った方がいいのではないか? という風に考えた後にポチるようになりました。家にいる時間が長いと何でもかんでもネットで買うという方も増えてくるのかも知れませんが、じっくりと調べて考えてから購入するようにすれば、アマゾンも決して恐くはありません。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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