NTTコミュニケーションズはドコモのサブブランドになるのか?

NTTコミュニケーションズ(OCNモバイルONE)は2020年8月27日から、「フルMVNO基盤」を活用したデータ通信専用SIMの提供を開始しました。基本的には音声通話付のSIMを使う方が多いと思いますし、データ通信専用SIMを使っても具体的にスピードや料金が現段階で変わるわけではないので、多くの人が見過後してしまうニュースなのかも知れませんが、この「フルMVNO基盤」というのは、大手キャリアに影響されずにMVNOの方で独自にSIMカードを発行できるようになったり、より柔軟に料金を設定できるといったメリットがあるので、今後NTTコミュニケーションズがどういう戦略を持っているのか気になるところです。

というのも、過去に何度も書いていますが、日本の三大キャリア(楽天モバイルは除く)のうち、ソフトバンクとauにはサブブランドとしてのワイモバイルやUQモバイルがあるものの、ドコモ陣営にはいまだにそれらサブブランドに対抗できるブランドが存在していません。その第一歩が「フルMVNO基盤」の取得ではないかという風に考えてみたくもあるのですが、今後OCNモバイルONEの音声SIMでもフルMVNO対応のものが出てくると、さらに期待が膨らみます。

もっとも、こうした動きにはディメリットもあります。今回の新しく発行されるデータ専用SIMについては、今まで問題なく使えていたドコモ契約のスマホでは使えなくなり、使うためにはSIMロック解除が必要になります。しかし、OCNモバイルONEで安く売られているスマホはSIMフリーのものなので、ドコモのスマホをそのまま使いたい場合には注意が必要になるということですね。

もしOCNモバイルONEがワイモバイルやUQモバイルと同等のプランを作って出してくれば、そこにはもう一つの期待が生まれます。先日のブログで言及した携帯電話の「かけ放題」の対象外となる0570から始まる「ナビダイヤル」のサービスを行なっているのは、他ならぬNTTコミュニケーションズです。OCNモバイルONEは、他のどこのMVNOもやっていないSMS送信料の一部無料(国内へ5通まで無料でSMSを送信できるようになっています)や、050から始まる「050plus」というIP電話サービスを通常の半額の基本料で提供し、3分8円で利用できるようになっています。実は0570から始まる電話サービスはNTTコミュニケーションズの「ナビダイヤル」だけではないので、全ての0570番号に安く掛けられるわけではないものの、今後ナビダイヤルへの通話を安く提供するようなプランを出してくるだけでも、ワイモバイルやUQモバイルと比べ有利な点として注目されることは間違いありません。

ここまで書いたことはあくまで私の希望的観測であるので、OCNモバイルONEは今のまま変わらないという可能性もありますが、今までのように、通信設備や品質だけでユーザーは通信業者を選ぶことが今後も続いていくかはわからず、さらに楽天モバイルのような相当戦略的な価格競争が起こり、楽天の挑発にワイモバイルやUQモバイルといったサブブランドがすぐに反応したのに対し、ドコモの腰はかなり重いという印象です。これでは今後も続くであろう新型コロナウィルス関連の不況下で、いかに通信費を安く上げるかということを考えている人にとっては、通信規制されても何とかネット動画も見られる最大1Mbpsでの通信が2,980円でできるというワイモバイル・UQ・楽天モバイルの方に移っていくだけではないかと思います。

個人的には、今後番号ポータビリティの手数料がネット経由で0円にもしなるなら、2年縛りが解けたドコモユーザーはとっとと移り、もしドコモ陣営がサブブランドを作るか、NTTコミュニケーションズをサブブランド化したらまた戻ればいいというくらいに考えておいた方がいいと思います。高い値段で低速規制に苦しむより、安い価格でストレスなく先に使い始めた方が、後発になるほど現行のプランを研究してより良いプランで勝負してくるというのが企業が生きのびるには必要な事だと思いますので、早めに転出し戻ってくるつもりで浮気をしてみるのもドコモの方向性を変える一つの手段ではないかと思います。とにかく今後のOCNモバイルONEの動きには注目していきましょう。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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