携帯電話料金はまだまだ高いと政府は言うものの

携帯電話料金について、また政府からアクションが起こりました。キャリアを乗り換える際にかかる転出料(番号ポータビリティ)が、大手キャリアの場合だいたい3千円くらいかかっていたものを、ネット経由での手続きなら無料にし、さらにはネットなら24時間受付にして、無理な引き止めをやめさせることで競争を起こして価格を下げさせようというのが報道の内容なのですが、現状では競争どころかほとんどが横並びにしかなっていないというのが現状でしょう。

携帯電話の料金については、スマホで契約する場合「音声通話」および「ネット通信料」の料金に分かれます。さらに、契約の形態が「スマホ」「ガラケー」に分かれており、ガラケー契約用に発行されたSIMカードをスマホに入れて使うと、ガラケーの契約でもスマホ用の高い契約基本料になってしまうという、これだけ各キャリアがガラケーからスマホに移行させようとする中で、私などはトータルの出費が安いという理由で「通話はガラケー」「データ通信はスマホ」という二台持ちをする原因になっています。

できれば政府には、こうした細かいところにも突っ込んでいただきたいと思っているのですが、さらに音声通話で指摘しておきたいことは、一部の公共機関や企業の電話での問い合わせ先によくある「0570」から始まる「ナビダイヤル」についての現状です。電話での問い合わせというといわゆる「クレーマー問題」というものが過去にありましたが、問い合わせ先に市外局番から始まる電話番号を掲載せず(ネット・紙の資料とも)、ナビダイヤルしか書いていない公共機関や企業が少なからずあることで、問い合わせ自体を見合わせるような状況があるのではないかと思っています。

改めて「ナビダイヤル」について説明しますと、これはNTT関連会社であるNTTコミュニケーションズが行なっているサービスで「全国共通」の番号が使えるのですが、区域内の固定電話からなら安く掛けられるものの、距離に応じて料金が違い、県またぎで掛けるユーザーにとっては市外局番がわからないので、だいたいどのくらいの料金なのかわかりずらいディメリットもあります。さらに携帯電話からナビダイヤルに掛ける場合、その通話は「10分定額」「無制限定額」とうたっている各社の「かけ放題」の対象外になるという点です。

このブログではこのディメリットについては何回も紹介し、問い合わせ先としてナビダイヤルの記載しかない(フリーダイヤルや市外局番から始まる番号が掲載されていない)場所に電話する場合、インターネットで何とか市外局番付きの固定電話の番号を探してから掛けないと、長時間の電話が翌月の携帯電話料金に跳ね返ってくるので、注意が必要です。ちなみに、携帯電話からナビダイヤルに掛ける場合、時間によって3分80円~90円(税別)と、延々と繋がるまで保留にされた場合には無駄にお金がかかることになり、結果として利用者が問い合わせの電話を控えるという流れにもつながりかねません。

例えば、私の住む静岡市では新型コロナウイルスに関する問い合わせ先である「新型コロナなんでも相談ダイヤル」は0570から始まるナビダイヤルになっています。静岡市のホームページでは携帯電話の通話定額の対象外であることや、「ナビダイヤルでおつなぎします」とアナウンスがあってからの具体的な通話料についてはページに表記していません。市としてはそこまでは知らないということなのでしょうが、知らずに翌月高額請求を受けた人にとっては、行政への信頼自体がゆらいでしまうのではないかと思わざるを得ません。

本気でユーザーの毎月の通信料を下げたいと思っているのなら、キャリアをどうするかということももちろん大切ですが、無知により高額の通信料を払うようなことがなくなるように、キャリアと一体となって0570でも「かけ放題」の対象にするように勧告するとか、逆に0570のナビダイヤルを提供する企業や自治体・団体にはナビダイヤルを使う場合の注意を必ず併記するように指導するとか、別の方面からできてしかも携帯電話会社と関係なくユーザーが通信料を減らすことができる方策だと思うのですが。首相が変わることでこうした状況も変わってくることを期待します。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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