現状でRakuten UN-LIMITは固定回線の代替になるか

今後のネット状況を考える中、私が現在使っているADSLはまさに終焉に向かっている技術であり、早いうちに代替の通信手段を考えなければいけないと考えるようになっています。そんなおり、たまたま一年間無料で使えるRakuten UN-LIMITが登場し、楽天のエリアが地域にやってくるまではauのバンド18のエリアを使え、高速の5GBを使い切っても最大1Mbpsでネットが使えるようになったということで、地方での契約開始時から申し込んで使っているのですが、果たしてこの回線と、他の回線を使い分けることで固定回線をやめてしまって大丈夫なのかということも考えるようになりました。

というのも、自宅の固定電話の回線はほとんど使っておらず、宅配便の連絡先も携帯電話にしておいた方が留守の時に電話をもらってもすぐにその後どうするか話すことができるので、最近のネット通販の注文時には固定電話の番号を書かなくなりました。

今のところ、楽天のエリアに自宅が入った場合、その利用について本気で考えてみようと、現在のところ楽天エリアではない自宅でauの最大最大1Mbpsだけでどのくらいのネット環境が整うのかを今回試してみました。

まずは、パソコンでの使い勝手ですが、バックグラウンドでシステムの更新が行われるようなケースでなくても、ADSLよりWEBの閲覧はワンテンポ遅くなるような感じにはなります。ただ、パソコン画面上では動画も見られますし、クラウドの利用についても問題ありません。基本的には速度制限のある最大1Mbpsで利用しつつ、大きなファイルのアップロードやシステム更新を早く行ないたい時に備えて高速通信を使うようにすれば、一人でのネット利用であれば何とか使えるかなという感じはします。ちなみに、接続については楽天SIMを入れたスマホをUSBケーブルで接続し、USBテザリングを使用しましたが、スピードテストの値はほぼ1Mbps上下というスピードで自宅は安定しています。

スマホやモバイルルーターでのテザリングを使うというのは、他にネットをやる人がいない場合にはそれなりに使い分けられて便利です。というのも、パソコンを使っている場合にはUSBテザリングでパソコンでネットを使いながらパソコン自体でもアクセスポイントにして他の機器をネットに繋げることが可能になります。パソコンを使っていない時にはスマホ・モバイルルーター単体でWi-FiやBluetoothテザリングすればいいので、必要に応じて使い分けることができます。

また、最大1Mbpsというスピードでできるのか? と思ったのが、Amazon Fire Stickを使ってテレビ画面で各種ネットでの動画を快適に見られるのか? ということです。様々なネット動画の中でもそれなりの速度が求められそうなTVerでの番組視聴について試してみたのですが、やはり画面が大きくなることによってADSL以下の画質にはなったものの、ぶちぶち止まるようなこともなく、多少ブロックノイズが入るような状況もあるものの、普通にテレビ画面で動画を見ることに関しては個人的には問題を感じませんでした。

ただこれはあくまで私が感じたところなので、あまりの画質の劣化が我慢できないという人も当然いるとは思います。気になる方はぜひ速度制限をした状態でテレビでの動画視聴を試してみていただきたいと思います。さらに、この結果はネットをテレビ視聴のみに集中させた場合であり、多くの端末を使って同時に多くの事をしながら見れば違った結果になるかも知れませんので、その点についても考慮しましょう。例えばテレビサーバーとして外から自宅で見られるテレビ放送をモニターすることはこれだけでは難しいと思います。

ただ今後、auのパートナーエリアではなく楽天のエリアでの通信ができるようになれば、楽天SIMをモバイルルーターに入れてさらに家庭内用のルーターを接続すれば、楽天の電波が自宅内でどのくらい安定するかという問題はありますが、楽天SIMを完全に自宅内回線にするようなことも普通になるかも知れません。

今回色々試してみて、少なくとも車中泊での旅に出ても、楽天のバンド18を受信する場所であれば、Rakuten UN-LIMITだけでもまず問題なくネットを安定して使えるだろうと思えます。ただ、外で安定して使うことを考えると、あえて楽天SIMは自宅用に使い(移動中に楽天エリアだけだとまだ当分安定して使えないのではと思うので)、今回試したのと同じauでも、バンド18以外も利用でき、さらにUQモバイルの「スマホプランR」を外で使うようにすれば、月額料金と通信制限時の最大速度が1Mbpsであるのは同じで、月の高速クーポンが翌月繰り越し有りの10GB(つまり高速クーポンを日頃使わなければ、常に毎月20GBの高速クーポンを用意できる)使える回線を持つことができるようになります。

今、自宅でも外でも使える回線が欲しいと思う場合は、UQモバイルの「スマホプランR」に、必要に応じて通話オプションを付けるのがベストでしょう。私の場合は固定電話とともにADSLを止めてしまうなら、一年経過後もRakuten UN-LIMITの契約を月額2,980円で続けてもいいと思っているのですが、そうするとUQモバイルのSIMを入れたスマホにRakuten Linkアプリを入れることで、電話を受けるのはUQモバイルの番号、掛けるのはRakuten UN-LIMITの番号という風にすれば、UQの通話オプションを付けるにしても最低限の60分間定額の月額500円を付けておけば十分なような気がします。

さらにauのエリア圏外に出た場合の事を考え、今使っているドコモ回線のOCNモバイルONEのデータ専用最安の回線を残したとしても、3回線合計で月額8千円弱でそれなりに使える自宅とモバイルのネット環境が整います。

今後もし楽天が厳しい競争を勝ち抜き、通信衛星を使った全国のカバー率を100%にしてしまったら、もはやUQもドコモ回線も必要とせず、Rakuten UN-LIMITだけでもネットを使えるようになります。家族で複数持ちの場合も、自分が持っている回線を使って自宅でネットを使えばいいので、状況によっては固定回線という概念が無くなってしまう可能性すらあったりします。個人的にはそこまで行って欲しいですが、現状でもそこそこは使えるようになっていることの報告でした。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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