紙の時刻表よりデジタル時刻表という時代に

無人島へ何か一冊本を持って行けるとしたら? という問いの一つの答えとして「時刻表」というパターンがかつて(今も?)ありました。なぜ時刻表かというと、無人島に鉄道は走っていなくても、時刻表を開くと旅の予定を立てることができ、「架空旅行」を楽しめるので、そうした架空旅行のパターンは無限に作るこのができるからという事なのです。まさに、今のご時世では県外には出掛けることはなかなかできないので、自宅で旅行に行ったつもりで日程を立てることができる時刻表は、旅行に行けない今のような時でも有効なステイホームのためのアイテムであるわけです。

ただ、現状でこの時刻表について大きな問題が起こっていることをニュースサイトの記事で知りました。一部の紙の時刻表が発売を休止することが発表されたのです。具体的には交通新聞社が発行する「小型全国時刻表」6月号、「コンパス時刻表」6月号が体刊になりました。

時刻表は鉄道・バス・航空会社のダイヤを表示しているのですが、今回の新型コロナウィルス騒動により運行を休止するケースが増え、また緊急事態宣言が解除されたりする中、交通機関運行の状況が月またぎではなく週や日レベルで変わる可能性がある中、時刻表に載っている情報が正しくなくなってしまう可能性が限りなく高くなっているということがこの休刊の背景にはあります。

こうした実際の運行と時刻表上の運行予定がずれることがほぼ決定している場合、きめ細やかにデータの修正を行なうことができるのがパソコン・タブレット・スマホで見ることができるデジタルの時刻表の有利さが際立ってきます。
こうしたデジタルの時刻表の場合、無料で使うことのできる「乗換案内アプリ」のようなものを想像される方が多く、実際に電車で移動しているような場合、すぐに使え便利であることは確かなのですが、個人的には月々の料金を払ってでも、スマホアプリの「デジタル時刻表lite」です。この時刻表は「JR時刻表」(交通新聞社)のデジタル版ですが、タブレット用の「デジタル時刻表Pro」が全てのデータをダウンロードしてオフラインでも利用できるのに対し、「デジタル時刻表lite」はオンライン状態でないと使えないものの、常に最新のデータを利用できるという強みを持っています。そして、単に出発駅と到着駅を入れて経路を出すだけの使い方以外に、紙の時刻表ではおなじみの、列車そのもののタイムテーブルを時刻とともに追っていくことができ、紙の時刻表と同じような使い方ができるようになっています。

ですから、こうした使い方ができることで、無人島へ紙の時刻表を持っていきたいと思う人の使い方である「架空旅行」を計画するためのキラーアプリにデジタル時刻表はなるのです。残念ながらこの文章を書いている現在、実際に電車に乗る場合、できる限り県境をまたいでの移動は今でも自粛しなければなりませんが、架空旅行ならその辺のことに遠慮することはありません。私がよくやるのは、「明日から一ケ月連続の休みが取れ、その時期がJR普通列車乗り放題の「青春18切符」が使えたら」という前提で、休みがなかなか取れない人にとってはとっても贅沢な普通列車による日本一周の旅(の計画ですが)を実行なんてことも、どこにいてもできるわけです。

さらに、インターネット回線があれば、電車を降りた先で何を食べようとか、宿泊はどこにしようということまで「架空」の予定を立てることが可能になります。これも私の場合ですが、電車だけでなくフェリーや高速バスなども組み入れながら、乗用車でする「車中泊」ではない公共交通機関に乗りながらの「車中泊」で宿代を浮かすなんて裏技も入れながら、できるだけ安く遠くに行って色々楽しい旅をするための予定を立てるのも面白いですよ。

もちろん、スマホの狭い画面で効率よく調べるためには慣れが必要ですが、こうした操作に慣れておくと、実際に出掛けられるようになった時、簡単に最良の経路を自分で調べることができるようになります。ちなみに、30日間の利用料は360円で何もしないと自動継続されてしまいますが、購入時に自動継続を解除すれば、30日間だけの利用も可能です。私の場合は常に使うのではなく、使いたくなった時から30日間使い倒すという利用方法なので、7日間のお試し利用で120円出すよりも、30日間のお試し利用の方が色々なことができるので、個人的なおすすめとしてはとりあえず一ヶ月様々な架空旅行の計画を立ててみるのをおすすめします。感染を気にせず旅行に出掛けられるようになったら、その計画の中のいくつかが実行できるような行程を考えてみてはいかがでしょうか。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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