車で走行中の厚着・特にダウンジャケットには注意を

少し前、テレビニュースで小さなお子さんのチャイルドシートについての事故の危険についてのレポートを放送していました。警察庁発表の2014年から2018年におけるデータが紹介されていたのですが、6才未満のお子さんがチャイルドシートを正しく使用している場合、致死率は0.03%なのに対し、正しく装着できていない・ベルトが緩んでいる・ベルトが滑ってしまうなど、間違った装着をした場合の致死率は0.65%まで上がってしまいます。特に車から飛び出してしまうような大きな衝撃を受ける事故の場合、人命は相当危うくなってしまいます。

そのニュースでは単なる装着のミスだけではなく、冬季限定のもう一つの可能性について紹介していました。冬はどうしても厚着になりがちで、最近では軽くて暖かいダウンジャケットが安価に購入できるようになったため、小さい子にも着せて出掛けることが増えているのではないかと思います。しかし、そのダウンジャケットを着たままチャイルドシートを装着した場合、ベルトがしっかり身体を支えられずに「ずれる」と言うのです。

これは、ダウンジャケットの表面を触ってみればかんたんにわかると思いますが、普通にシートベルトが身体に引っかかるような事故でも、もし同じ条件でダウンジャケットなどベルトがずれやすい着衣を着たまま車に乗っていた場合、大人でもしっかり身体を固定することができず、危険度が増すと言うことでした。特にすぐ体が大きくなるお子さんには少し大き目のジャケットを着せることもあるかと思いますが、この事も身体を固定するには良くないことなので、注意したいところです。

こうした事故に対する対策としては、多少面倒でも車を乗り降りする場合には上着は脱いだ状態で車に乗り、きちんとシートベルトで身体を固定することを心掛けることだと思います。特に自分で身体をコントロールできないお子さんをチャイルドシートに固定する場合は、上着を脱がした状態でしっかりとベルトの装着を確認してから出発しましょう。

ただ、車の中で上着を脱ぐというのは、ヒーターで車内が暖まるまでは相当寒く、大人には多少我慢できても、小さい子には我慢できないところもあるでしょう。そのため、車内の上着の代わりとして用意しておきたいものは、いざという時にも役に立つ毛布やひざ掛けでしょう。このブログでは日帰りでのみ車で出掛ける場合でも、事故や天候の悪化により道路上で立ち往生してしまい、やむを得ず車中泊しなくてはならなくなった場合に備えて、現在は使わなくなった毛布や寝袋の携行をお勧めしていますが、特に冬期のお出掛けに際しては、ちょっとした買い物や食事のためだけの外出であっても、上着を脱いでベルトを装着した時のために、家族の人数分の毛布やひざ掛けを用意しておきたいものです。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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