CamScannerのマルウェア認定について

私が主に使っているスマホとタブレットはどちらもAndroidのものなのですが、先日ソフトウェアライブラリであるGoogle Playから通知が届きました。何でも、自分の端末に入っているアプリが悪さをする可能性があるということで、即座に端末からは消すことが推奨されるようになりました。

そのアプリとは「CamScanner」というスマホのカメラを利用した便利アプリなのですが、今回はそのCamScannerについて、中でも無料で使えるフリー版のアプリに問題が出たというのは、告知があってもアプリを残してしまった場合の影響を考えると、一つのアプリに依存することの問題を出してくれるように思います。

ちなみに、CamScannerをご存じない方のために改めてその内容を紹介すると、名前にスキャナーという文字がついていることからわかるかと思いますが、スマホのカメラで撮影したデータをかんたんに電子化できます。私自身は旅先で見付けたパンフレットをスマホで撮影し、このCamScannerを使ってPDF化してクラウドに保存するようにすると、スマホ一台だけで紙一枚ものの資料をかんたんに電子化することができます。

今まではスキャナーを使って行なっていたことが、アプリの方で電子化するための画像の修正を行なってくれるなど相当便利で、ガラケーからスマホに変えて良かったと思われるアプリですが、今回アプリが危険だと情報を出したカスペルスキーのブログによると、アプリが最新のバージョンにアップデートしたことでその中に危険なトラップがされたものに変わってしまったということです。改めて自動更新や頻繁にアップデートがあるアプリというのは定番と言われたものであっても、悪意ある改変をされてしまう可能性があるので、いざという時には使わないということも考えておくべきでしょう。

私自身は全ての端末をチェックし、その中にCamScannerが入っていたらアプリを全て消すことを行ないました。スマホ一台で撮影した写真をすぐに電子化することはできなくなりましたが、同じことをパソコンを使えば様々な方法があります。私の場合はパソコンに画像ファイルを読み込ませてそこから電子ファイルに変換できるアプリを持っているので、旅先では写真撮影だけにして、書類の電子化は家に帰ってからにするか、途中インターネット環境のある場所が使える場合には、パソコンを使って書類の電子化を行なうように変えようと思います。便利さは失なわれますが、それでスマホをハッキングされたりすることを考えると、CamScannerよりスマホの安全性を取る方が利口でしょう。

今回の事を報じた記事によると、CamScannerは全世界で1億ダウンロードを突破した「ど定番」のアプリということを紹介してしまいました。それだけの定番アプリだったということは今後多方面で影響が出てくるかも知れませんが、私自身はあえて代替のアプリを焦って探さないでおこうと思っています。こうした騒動に乗じてさらなる悪質なアプリを導入してしまう可能性もあるのではないかと考えてもみるのです。

基本的にはカメラでパンフレットなどを撮影しただけでもスマホやパソコンでその内容を見ることはできますし、とりあえず「素」の状態で保存しておいて、後から電子化した方が良いと思ったものを、じっくりと後で導入したアプリを使って加工してもいいわけです。

スマホのアプリは常に最新にアップロードされ(設定をしている場合)、不具合が解消されるメリットがある半面、今回のようなとんでもない仕掛けが加えられた「最新バージョン」というものに変貌してしまう可能性があるので、あえてネットに接続していなくても使えるパソコン用のアプリの方で加工したものをクラウドなどを経由してスマホで使えるようにする方が危険性は減るのではないかと思います。まだCamScannerがAndroidスマホの中にある方は、このサイト以外にもその危険性について語っているサイトなども参考にして、本体内から消すのか残すのか、判断の参考にしていただければ幸いです。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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