ドコモの新しい折りたたみ型フィーチャーフォン(いわゆるガラケーのこと)「arrows F-03L」が2019年7月19日から発売になるそうです。私の現在使っているLTE対応のガラケー「SH-01J」と比較すると、ワンセグやおサイフケータイ付きで防水の全部入りは同じですが、LINEアプリは入っていないようです。
ただ、ガラケーに入っているLINEアプリには使用について使えない機能もあります。メインのIDで使うというにはどちらにしても厳しいので、今後の状況の変化もあるかも知れませんが、無理にSH-01Jにこだわることはないかと思いますが、今回そのニュースとともに新しくなったケータイプランについて調べてみると、こうした全部入りガラケーで使いたいと思う半面、どうしても残念な点があるので、今回はその事について紹介しがてら書いていこうと思います。
ちなみに、私が今「SH-01J」のSIMで利用しているプランは、「0570」から始まる番号では別料金になりますが、一般的な固定電話や携帯電話への通話が無制限に利用可能なカケホーダイプランにし、ネットに関してはSPモードを外して通話のみに使っています。料金は旧プランになりますが税抜価格で月額2,200円です。
新しい「ケータイプラン」に変わることで、今まではガラケーでネットを使うためには「通話プラン」+「SPモード利用料(300円)」+「データプラン」という形でプランを設計しなければなりませんでしたが、新しくなった「ケータイプラン」では、月額1,200円で30秒20円での通話と「SPモード」、「100MBまでの高速通信(それ以降は128kbpsに制限?)」のネットがセットになっています。
これが基本で、5分までの通話定額オプションを付けると追加が月額700円で合計1,900円(税抜価格)になり、さらにカケホーダイにしたい場合はオプション料は1,700円で合計2,900円(税抜価格)になります。
果たして新しいプランにする意味があるのか? ということですが私の場合はガラケーではネットをあえて使わない設定にしてあるので単純に料金は安く使えていますので、あえてそこをいじる必要はないように思えますが、現在カケホーダイの価格より月額700円多く払うメリットがあるのかどうかが問題になりますね。
新しいガラケー「arrows F-03L」や私の使っている「SH-01J」では、おサイフケータイ機能が付いているので、速度制限があってもおサイフケータイアプリが普通に動けば「通話」+「おサイフケータイ」という限定で使うというのも新プランではありという気もします。LINE電話ができるSH-01Jなら友だち同士の通話がほとんどなら5分定額か定額オプションを付けなくても何とか無料通話でやり過ごすということもできそうですが、普段使わなくても企業への問い合わせなどで時間を気にせず電話できるカケホーダイの使い勝手の良さは十分に感じているところなので、もう一押し新プランにするメリットが欲しいところです。
私はメイン回線をすでにLTEに変えてしまいましたが、まだFOMAのガラケーを使っている人はさらに古い「無料通話付き」プランを使っている方も少なくないのではないでしょうか。新プランには無料通話付きのプランがないので、月額980円(税抜)で最大3,000円分の無料通話を使えるような格安プランは実現できないのが辛いですね。そして、この無料通話料金というのは、通話だけでなく相手の電話番号に直接メールできるSMSの送信料としても使えるので、古くからSMSでコミュニケーションを取っている方は、追加料金なしで仲間うちでのコミュニケーションが取れる(さすがに一通3円の料金で月1,000円も使うには大変ですから(^^;))FOMA契約を変えたくないというのが本音ではないでしょうか。
そこで、今後に向けて注目したいのが先日書いたばかりですが現在大手キャリアのみが提供しているだけの「+メッセージ」という拡大SMSのようなサービスのガラケーへの実装化だったりします。
この「+メッセージ」はSMSと同じように相手の携帯電話番号に直接送れるメッセージアプリなのですがお互いにアプリを入れていればLINEのように添付ファイルや写真・動画も送れ、既読・未読の確認もできてグループでの利用も可能です。そして、このサービスの料金はパケット代で賄われ、初回認証後にはWi-Fiでの利用も可能です。ということは、ガラケーで「+メッセージ」アプリがプリインストールされるような機種が出てくれば、現在のSMSに依存するガラケー利用者を完全に取り込むことが可能になるのです。
電話を相手に掛けるというのは、相手の時間を奪うことにもなりLINEでのコミュニケーションが普通になった今では、電話するよりもLINEだけでやり取りする事の方が当り前になりつつあります。本当は「+メッセージ」アプリがMVNOに開放されてくれればいいのですが、それでもドコモに限らずガラケーで「+メッセージ」アプリが使えるようになれば、私自身としては今のガラケー契約を新プランにしていざという時に相手の電話番号に直接メールを送れるような環境を作っておくのもいいかなと思っています。
問題は、こうした「ガラケーを使い続けたい人」に対するかゆいところに手が届くような配慮をキャリアが本気になって考えくれるかということにあります。現在私が使っているSH-01Jなら、裏技でアプリをインストールすることも可能ですが、これはあくまでも利用保証外の使い方なので、ぜひ大手キャリアには考えてもらい、今回「arrows F-03L」にLINEアプリを入れなかったドコモにはなぜ「+メッセージ」アプリを入れてくれなかったのかと思いますね。