JR興津駅から蒲原駅まで 原付で現状確認

これを旅というかどうかはわかりませんが、昨日から代行バスの運行によって接続された東海道本線はどうなっているかということで、実際に行って確かめてきました。移動手段については、できるだけ現地で現場の人の迷惑にならないように、原付を使いました。

 

まず、朝のラッシュアワーを避けて昼過ぎに到着した興津駅ですが、代行バスが3台止まっていました。到着した時間は電車が来ていなかったためかそれほど人が集まってはいませんでした。まあ、島田から興津の間もかなり本数を減らして運転しているそうですし、土曜日ということで、元から利用者が少ない時間になってしまったのかも知れません。

そうして、今回の不通区間のあるところを通ることになるのですが、このラインは災害がなくても原付にとってはかなりきついコースになります。というのも、徒歩や自転車の場合は専用道路があるのでそれほど危険を感じないで済みますが、今回土砂崩れを起こした場所のところは併走する旧道が消え、あえて通ろうとすると江戸時代の浮世絵にも描かれている「さった峠」を歩いてぬけなければなりません。災害箇所周辺には関係者の車が数珠繋ぎになっていて、現場は崩れてきた土の匂いがしました。崩落箇所以外のところでも工事関係者が問題ないか確認作業をやっているようでした。

 

しばらく進むと、何とかバイクでも進むことができる江戸時代の東海道入口があります。通常の場合はそこからさった峠の展望台まで車やバイクで進めるはずなのですが、その入口にはバリケードがありました。残念ながら原付でも峠方面には入れないようです。

そこからまるで江戸時代の街道のような街並みをのんびりと走りながら由比駅に進みます。途中、東海道線と国道一号線バイパス、東名高速道路が併走する区間が見えたので、そこで小休止し写真を撮りました。こんな感じに併走しているところなので、大きな災害があったらひとたまりもないということを多くの方に理解していただければと思います。

 

由比の町は祭礼の準備をされているところもありましたが、今後の台風の動きによっては心配になります。由比駅の方もひっそりしていましたが、ここには代行バスが止まらないためか、複数のタクシーが止まっていました。もし何かで降りるところを間違えて由比駅から静岡方面に行く場合、蒲原駅まで戻る時間が惜しければタクシーを使う以外ありません。東海道線復旧以前にこの区間を移動する方はくれぐれも注意していただきたいと思います。

 

そこから国道一号線の旧道を進み、蒲原駅までやってきました。駅前のスペースはかなり広いものの、興津や由比と同じようにシンプルな構成の駅です。原付の方は奥にある専用のスペースに駐車させましたが、ほとんど自転車や原付を置いて駅を利用する人はいないようで、小さなスペースにも関わらずガラガラでした。

 

その分駅前の駐車スペースは広く、4台の代行バスが止まっていましたが、まだ十分余裕がありました。止まっていたバスのうち、よく見ると2台が山梨県のバス会社のものでした。手配する時間が限られている中、どのバス会社も運転手が足りない中でよくこれだけの体制を整えられたと個人的には思います。当然朝夕のラッシュアワーの時とは状況が違うとは思いますが、今回、恐らく代行バスが通るルートを原付で通ってみて、それほど時間的に遅れはしないのではないかと思います。というのも、東名高速の由比パーキングエリア付近に国道一号バイパスと国道一号の旧道を結ぶ高架があるのですが、以前はこの部分には信号があり、バイパスの流れを止めてしまってそれが渋滞や事故の原因になっていたのですが、信号なしの合流で旧道からバイパスに入るようになったばかりなので、旧道から合流する際に待たされることはあっても、ある程度ダイヤ通りに代行バスも動くのではないかと思います。

ちなみに、こちら静岡県地方は台風の進路になることが予想され、13日から14日にかけて風雨が強まることが予想されます。当然、その際には鉄道だけでなく高速道路も通行止めになることが予想されますので、十分ご注意下さい。

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