月別アーカイブ: 2012年5月

新東名 掛川PAを一般道から楽しむ

 ここまでのところ、私のレポートする新東名のサービスエリアやパーキングエリアは全て一般道から利用したものです。場所によっては行く前にはっきりとした場所がわからなかったりするので、なかなかたどり着けなかったりするのですが、今回紹介する掛川PA上下についてはそれほど複雑なことはありません。掛川市といっても山の中にあるのは同じですが、PAから目と鼻の先に山の中のいで湯として有名な倉真(くらみ)温泉があるので、道路標識で倉真温泉を目指していけば自然と着いてしまいます。

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 そのように迷うことなく行けた掛川PAですが、私が利用したのはお昼時をはずした時間だったこともあってか、一般道から来た人のための駐車場には土曜日でしたがかなりの空きがありました。中の施設について、特筆すべきことに大きなサービスエリアにあるのと同じドライバーズスタンドが上下とも併設されています。マッサージチェアやシャワーなどでリフレッシュできるので、高速道路から利用される方は他の場所とは違って利用しやすいと思います。ただ、一般道から訪れる際にはすぐそこに温泉があるわけですから、ぜひ日帰り入浴もできる倉真温泉も利用してみるといいかと思います。

 このPAができる前までは、温泉へ行って入浴した後、近辺で安く食事をするところを探すのも大変だったと思いますが、そこはしっかりした施設でフードコートやコンビニ(下り)も入っているので、温泉とセットで利用する人も今後増えていくだろうなと思います。高速道路を利用する方が歩いて外に出る場合は、温泉旅館まではやはり結構な距離がありますので、高速道路から温泉というのはなかなか難しいかと思います。そういうわけで現状では周辺を含めて楽しむためには、一般道からの利用にメリットがあるように思えます。

 掛川には国道一号バイパスに「道の駅掛川」があり、こちらも通年多くの観光客を集めています。ここは農産物が充実していて、特に今の時期は朝採りのとうもろこし「ゴールドラッシュ」が本数限定で売られていて、週末などは売り場に9時頃に出ても一時間経たずになくなってしまうなど人気のほどがうかがえます。ここの情報エリアには倉真温泉についてのチラシもあり、チラシ持参だと日帰り入浴の割引を期間限定で行なうサービスもあるようです。県外からお越しの場合も、いったん道の駅掛川で情報収集をし、バイパスを西に向かって倉真温泉の看板が出たらバイパスを降りてあとは看板を目安に進むだけですので、ちょっとしたドライブコースとしてもおすすめです。温泉で汗を流してその後で掛川PAで食事というパターンもなかなかよさそうです。

 静岡県を東西に移動する場合、一部の地域を除いて無料のバイパスが整備されているということで国道一号のバイパスを使って移動される方も多いかと思います。目的地があって移動する場合には新東名の方面までルートを外れることは時間的に厳しいかも知れませんが、時間に余裕のある旅を楽しまれている場合は、ぜひこんなコースもご一考のほどを。


新東名 藤枝PA上りのスイートポテトは

 ちょっと間が空いてしまいましたが、改めて静岡県内の新東名にあるパーキングエリアの散策を再開しました。前回途中で断念した藤枝PAからスタートです。

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 すでに新東名がオープンしてから一ヶ月以上が経過したことで、大規模なサービスエリア以外はそれほど込み合っていないのではと思ったのですが、ここ藤枝は上下とも一般道からの駐車場が込み合っていました。お昼前後という時間もあったのかも知れませんが、フードコートもそこそこ充実しているということもあり、混雑している大きなさービスエリアを避けて利用する人が多いのかも知れません。

 テレビ局の取材などで藤枝PAを紹介する際に出てくるものにスイートポテトがあったのですが、これは上りのサービスエリアに売っています(掛川PA下りにも取扱あり)。テレビの採り上げかたからして、ここのオリジナルなのかと思っていたら、そうではありませんでした。

http://www.sweetpotato.jp/

 上のリンクに紹介のあるロイヤルの箱入りスイートポテトだったのですね。私はここのスイートポテトは沖縄空港限定の紅芋で作られたものを買って食べてからはまりました(紅芋のスイートポテトは沖縄限定なので新東名では食べられません)。この箱入りスイートポテトは全国にあるファミリーレストランのロイヤルホストへ行けば手に入るので、食べたくなるとちょくちょく買って食べていました。そういうわけなので、ここで箱入りのスイートポテトを買っても、静岡らしいお土産にはなりませんのでご注意を(^^;)。

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 ただ、藤枝上りの場合、箱入りのものとは別に、写真の店舗ロイヤルキッチンで焼きたてのスイートポテトやジャワカレーパンを作っています。うまくいけば出来たてのものを購入することも運が良ければできますので、旅の途中で甘い物が欲しくなったら立ち寄ってみるのもいいかも知れません。

 一般道から行く場合注意したいのは、上下のPAの位置が結構離れていて、私は最初に上りの方へ寄ったのですが、そこから下りのサービスエリアに向かう案内がなかったのでちょっと迷いかけました。位置関係としては、上りから下りの方面に向かう場合は島田方面に新東名沿いに進むようになります。国道一号バイパスから行く場合は、上りの場合は薮田西インターから、下りの場合は谷稲葉インターから山側の道を上っていくような感じになります。高速道路上から入る場合、大きなサービスエリアの混雑は続いていると思いますので、静岡や清水のNEOPASAでの混雑が予想される場合はこちらのPAで軽食というパターンも考えておきましょう。


NTTdocomo データ通信端末 L-02C

 先日、モバイル通信にそれほど詳しくない方から外からパソコンを使ってインターネットに接続する方法について相談を受けました。今まで何を使っていたのかと聞いたところ、b-mobileが提供する150時間までの3G通信ができるUSB端末との事でした。

 それはそれで賢明な選択だと思いますが、もうすぐ利用期間の満了が迫っているということで、改めて高額の出費をするべきかどうかで迷っているとの事。そこで、せっかくなら月々の負担の安いIIJmioのミニマムスタート128プランの方が利用状況によってはいいのではないかとプレゼンをするのに、今回紹介するUSB経由のデータ通信端末L-02Cを使って、その方の利用しているWindowsのノートパソコンで使ってみてもらいました。

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 写真のように、SIMカードを入れて使うごく普通のUSB端末ですが、ドコモが次世代通信として展開している「クロッシィ」に対応しているのが大きな特徴です。ただし128kbpsで使う限りは(IIJmioのミニマムスタート128プランでは価格が安いためスピードの上限が128kbpsなのです)、スピードそのものはその方がそれまで使われていた日本通信の方がハイスピードをカバーするので早いはずですが、それなりに快適に動く感じです。依頼を受けた方は、外から利用するサイトはほとんどテキスト系を表示するだけのサイト利用やメールが主ということで、128kbpsでも全く問題はないことがわかりました。そこで、改めてIIJmioのサイトから標準SIMカードを申し込んでもらい、L-02Cも中古ショップから購入の手続きまで、私の方で手助けをしながらしてもらいました(^^)。

 L-02Cは他のUSBタイプの端末と同じように最初にパソコンに差すと接続ソフトと設定ソフトが自動でインストールされるのですが、私がプレゼンした端末ですでに接続ソフトはインストールされているので、新たに同じものを購入すれば何の設定も必要なくすぐに使え、月々の料金および時間を気にしてアクセスする必要もなくなるということで、かなり満足されたご様子で、勧めたこちらとしてもほっとしたというのが正直なところです。

 ここを読んでおられる方々はそれなりにモバイル通信についてのスキルがあるかも知れませんが、そうではない方が新しいものを導入するというのはかなりハードルが高いと思います。自宅でパソコンを使ってのインターネット接続が主な方がいきなりスマートフォンを導入するというのは大変ですから、まずはノートパソコンとUSB接続タイプのデータ端末で旅先でのデータ通信を始めるという選択肢が無難であるという考え方もあり得ます。ちなみに、その場合の差し当たっての設備投資は端末代のみでほとんど必要なく、スマートフォンと比べると格安です。また、将来的にスマートフォンを使いたい場合はカードの差し替えで対応可能ということで、今後パソコン以外でネット接続をしたいと思った場合にも白ロムの端末代のみの負担で移行できます。

 ちなみに、私がこの端末を購入したのはIIJmioのミニマムスタート128プランを申し込んだ直後で、近所の白ロムを扱うお店で500円で出ていたので後先考えずに購入しました。私がこの文章を書いている時点では同じ系列のお店の売価はたいがい980円に上がってしまっていますが、それでも手軽であることには変わりありません。さらに、これは一般的な使い方ではないかも知れませんが、この端末と直接繋がるプラネックスのモバイル無線ルータCQW-MRB2なるものもあります。私は持っていないためこの組み合わせによるレビューはできませんし、最初から無線経由で使いたい場合はNTTdocomoが出しているクロッシィ対応の無線ルータであるL-09Cの方を買った方がいいかも知れませんが、こういった拡張性にも注目しておく価値はあるでしょう。まだドコモのクロッシィは従来の携帯電話による通信に取って代わるまではいきませんので、さらに次の通信規格をドコモが出してこない限りはこの端末も使い続けられることになります。普段はそれほど必要性を感じない方も多いかも知れませんが、安い値段で見付けたらとりあえず確保しておいてもいいのではないかと思えるものの一つです。


SIGG ニューキッズボトル 0.4l

 人から見るとなぜそんなに買い続けるのかと思われるくらいの水筒収集は続きますが、今回は登山やスポーツ系のお店ではなくリサイクルショップでSIGGのニューキッズボトルを見付けました。SIGGボトルは3本目になりますが、今度のはサイズもキャップも違うということで増やしてもいいかということで購入ということになりました。

 リサイクルショップにはこうした水筒(主に未使用品)が多く置かれていることが多いですが、そのほとんどが安物です。私が見た時はたまたまそうした安物の中に埋もれるようになっていて、値段もそうした安物と同じくらいかむしろ安いくらいでした。0.4lという容量も安かった理由の一つかも知れません。未使用品に限りますが、こうしたリサイクルショップの水筒コーナーというのは掘り出し物を見付けることができるかも知れませんので、すぐにはこうした水筒を必要とされていない方は時間がある時にでもこうしたお店をのぞいてみることをおすすめします。

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 さて、今回紹介するボトルはキッズ用ということで大人がそのまま使うのにはちょっと恥かしい柄が気になるかも知れませんが、キャップは写真のような形をしていて手で90度回せば吸うと中味が出てきます。以前紹介したアクティブキャップは、飲みたいときだけ押し込むような作りになっているため、誤って中味をこぼしてしまう危険性はありませんでしたが、こちらのキャップは閉め忘れると中身が漏れてくる危険性があるので、飲み終えたら忘れずに飲み口を閉めましょう。飲みやすさからすると、私はこちらのキャップの方が好みですが、どちらにしてもキャップ自体は相互に取替えが効くので、その日の状況や好みによって使い分けるのもいいでしょう。ただ、キャップのみを買い換えるのも高いので、ボトル自体を安く手に入れることができればラッキーですね。

 さて、今回0.4lのボトルを入手してみたのですが、微妙にボトルの直径が狭くなっていることに気付きました。SIGGのサイトで確認したら、0.3lと0.4lは直径64mmで、0.6lの70mmより小さいのです。車の旅でボトルを選ぶ際のポイントは、果たしてそれがドリンクホルダーに入るか入らないかというのがあって、0.6lのボトルは直径が大きすぎて上下をさかさまにしないとドリンクホルダーに収まりませんでした。詳しくは私のブログの以下のページをご参照下さい。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/sigg-06l-92de.html

 そこで、改めて0.4lのボトルで試したところ、問題なくワゴンRのドリンクホルダーに納まりました。以下の写真のように問題なくはまっています。

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 以前も書きましたが、これから夏にかけて熱中症を防ぐためにも適度な水分補給は旅行中の体調管理のためにも重要な事です。その都度自動販売機やコンビニで飲み物を補給するのもいいのですが、あまり冷たい飲み物ばかりガブガブ飲んでしまうと体が冷えてしまうので暖かい飲み物か常温の飲み物の方が体に優しく水分補給できます。熱い飲み物は頻繁に飲むというわけにはいかず、水分補給の方法としては喉が乾く前にこまめに飲むということが言われているため、ペットボトルやSIGGボトルを利用した水分補給の方法は意外と理にかなっていると思われます。安く手軽にということではペットボトルに100円ショップで売っている専用のボトルキャップを併用する方法がありますが、SIGGの場合はボトルキャップが使いやすいので、安く買えるならペットボトルの代替として揃えてもいいでしょう。


世の中は全てスマートフォンになるの?

 昨日のニュースで、携帯電話会社の出した夏モデルが発表されたのですが、最大手のNTTdocomoの出した新機種は、キッズケータイ(主に小学生以下の子供のために作られたもの)以外は全てスマートフォンで、らくらくフォンすらもスマートフォン化されるとのことです。

 今はそれほど問題にならないかも知れませんが、使っている携帯電話が壊れ修理不能ということになった場合、ショップに置いてあるものがスマートフォンしかなくなっていたとしたら、営業の最前線ではかなりの悶着が起きるであろうことが予想されます。

 何しろ、スマートフォンは電源を入れているだけでもバックグラウンドで通信を行っていますから、スマートフォンに機種変更した場合、通常の基本料金に加えてパケット定額プランに加入しなければならなくなっています(パケット定額プランに入らないと青天井の請求金額が発生する恐れがあるため)。ちなみに、それまでは受信専用で月々千円以内で携帯電話を維持していた人の場合、ドコモで一番安いらくらくスマートフォンのプランでも、月四千円は最低かかるのだそう。ショップ店員がほとんど料金体系のことなどわからない顧客に対し、どのようにこの事を説明するのか興味はありますが、今の社会というのはさまざまなストレスがかさんで、ほんのちょっとのきっかけですぐに爆発してしまうような生活を強いられている人たちが多いですから、暴言を吐いて暴れるような人が数多く出てくることも予想しておいた方がいいように思います。昨日のテレビニュースでは本当にどこの局でもこれも時代の流れかとでもいうような調子で流しているような感じになっていましたが、下手をしたら近い将来の社会問題にさえなりかねない話ではないかと私は思っています。

 このような、何でもかんでもスマートフォンにしなければならないような論調についてですが、私にはそれほどスマートフォンがいいとは思わないのです。後からどんどんアプリを加えることができるのは便利である反面、長くスマートフォンを使えば使うほどだんだん処理能力が遅くなっていくというのはパソコンと同じでしょう。私の場合は通話とは関係ないデータ専用のSIMカードを入れて使っているので突然のフリーズにも落ち着いて対処できますが、電話もメールもネットも全て一台のスマートフォンにまとめている場合、全く予期しない状況の下スマートフォンがフリーズして電源ボタンを押しても反応しないような場合に電話がかかってきたらどうなるでしょうか。元々スマートフォンといっても音声通話をするために購入した方がほとんどでしょうから、基本性能が損なわれることはあってはならないことです。

 従来の携帯電話というのはできるだけそういうことがないように作られており、もし突然フリーズしたり再起動を繰り返すような不具合が生じた場合、状況によってはメーカーのリコールの対象になってしまうでしょう。しかし、スマートフォンについては使う人によってどんなアプリをどのくらい入れたかによって不具合が起こる状況は変わらないので、不具合が起こっても自己責任として処理されがちになるでしょう。そう考えると、全てをスマートフォンの1契約に集約するような事は私にはできず、通話は通話専用端末でやり、データ通信を白ロムで買ったスマートフォンでやっているのが私のパターンになっています。

 今後通常の携帯電話が新しく出ないということになると、今使っている電話を大切に使うということも大事ですが、すでに今使っている携帯電話の分割支払いの期間が終了している場合、あえて今買える携帯電話に機種変更し、それまで使っていた携帯電話もいざという時のために備えて保管しておくという選択肢も出てくると思います。恐らく携帯電話会社はスマートフォンにはしたくない顧客のために何らかの対応策を用意しているとは思いますが、何しろ現行で流通している携帯電話が将来も流通し続けるとは言えず、流通在庫が少なくなればなるほど機能的にも我慢を強いられることになります。本来はこうした問題は携帯電話会社が考えなければならないことなのでしょうが、今回私が書いた文章を読んで不安を感じた方は何らかの対応策を取った方がいいような気がします。


3-3 ニッケル水素電池をまとめて外付バッテリーとして使う

 外付けバッテリーとして小さくて取り扱いがしやすく高容量ということになると、前回紹介したリチウムイオン電池を搭載したバッテリーが多くの場合でおすすめということになり、これ以上の言及は不要だと思われるかも知れません。しかし、多少とり回しが悪くなったり、荷物がかさばったりするものの、直接機器を動かすことのできる乾電池型の電池を外付けバッテリーとして使用する方法もあります。それが単三型のニッケル水素電池を使った外付けバッテリーです。

 普通、こうした充電池は単三型の電池を使う機器にのみ使うというのが普通かも知れません。かくいう私もラジオや各種ライト、ICレコーダーやワープロのポメラなど、さまざまな機器でニッケル水素電池を使い、充電して電池を使い捨てることなく利用できています。また、常時携行はしていませんが、髭剃りやテレビのリモコン、家庭用ゲーム機のwiiリモコンなどにも使っているので、私自身の利用頻度はかなり高くなっています。そのようにして単三単四の電池のストックが常にしてあるので、その一部を使ってモバイル機器の充電用の電源としてしまおうというわけです。

 基本的に単三2本を使用するタイプでは携帯電話を、単三4本を使用するタイプではスマートフォンの充電が普通に可能です。ただし、前回にも書きましたが、外付バッテリーの出力の数値に注意して下さい。単三を4本使うタイプの外付けバッテリーでも、5V1Aで出力できないと(それ以下の出力のものも結構あります)安定してスマートフォンの充電ができない場合があります。

 また、外付けバッテリーに入れる電池にもこだわりましょう。少し前のニッケル水素電池では時間の経過により使っていなくても自己放電してしまうものも多く、充電後しばらくして使おうと思ったら電圧不足で全く使いものにならないということはよくありました。しかしそれも三洋電機の出したエネループから改善が図られています。選び方としては高容量と充電回数のバランスからすると、松下のエネループとエボルタと同様の性能を持つものから選ぶようにすればまず大丈夫です。そしてこの種の電池は店頭に並んでいるものでも買ってすぐ使えるだけのクオリティがあるようですので、単三電池を入れるタイプの外付けバッテリーを持っていれば、手持ちの電池を全で使ってしまったとしても、専用のリチウムイオン電池より安いこうした充電済みのニッケル水素電池を現地で購入し、さし当たってのモバイル端末に使用するという方法が使えます。このタイプのモバイルバッテリーは充電式の電池ではなく、アルカリ電池やオキシライド電池などの使い切り電池でも使えるのですが、購入金額は多少高くても、帰宅後に改めて充電して使えるので、購入が可能なら充電池中心で使って行った方が後々の事を考えるといいような気がします。

 私の場合は充電もいざという時には自力でできるように、太陽光パネルで単三や単四のニッケル水素電池を充電できるバッテリーチャージャーをセットで持ち歩いています。急速充電はできませんが、旅行中に常に太陽に当てるようにしながら使ったり、車で移動中の場合はダッシュボードに置きっぱなしにしたり、車のシガレットアダプターから利用できる充電器も用意していますので、1本単位ならかなり短時間で充電ができます。リチウムイオンの高容量のバッテリーの場合、使用時間は長いですが、その分充電時間も長いですから、少なくとも携帯電話の充電だけ何とかできればいいと思われる方は、単三2本タイプの外付バッテリーと充電器を用意しておけばそちらの方が手軽だということも言えるでしょう。

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 ちなみに、私が常時携行している充電セットは写真の3点です。三洋のエネループスティックブースターは単三2本使用の外付けバッテリー、バイオレッタソーラーギアは太陽光充電器で予備の単三電池を2本入れてあります。そして単三と単四の両方をUSB経由で充電可能な三洋のNC-MDU01は、車のシガレットソケットに付けるUSBアダプタを介して充電が可能な優れものです。これにモバイル端末をUSB経由で充電できるケーブルとACコンセントやシガーソケットに接続してUSB出力のある充電用アダプターを用意すればちょっとしたお出掛けなら何とか対応可能かと思います。ただこのセットではスマートフォンの充電は十分に出来ません。あくまで同じ方法で充電する場合は単三4本タイプのバッテリーケースと予備の電池を増やすという事になりますので、ここは単純にリチウムイオン電池が入った外付けバッテリーを併用する方が荷物は減らすことができます。私のようにどんどん電池が増えていってしまって、多くの電池を持ち運ぷ事が苦でないという変わった嗜好の方でなければ、単純にリチウムイオン電池のバッテリーとの併用がいいと思います(^^;)。

 最後に、電池自体の寿命について書いておきます。どんな外付けバッテリーでも何回も充電と放電を繰り返していると電池そのものの性能が劣化します(○○○回充電可能とパッケージに書いてあると思います)が、単三や単四のニッケル水素電池の場合はモバイルバッテリーとしては使えなくなった電池でも、ライトやラジオ専用にすればそれなりに使えるので、つぶしが効く分最後まで使い倒すことができます。物を最後まで大切に使い切りたいと思っている方は、どちらかというとニッケル水素電池の方がいいかも知れませんね。


エンジンブレーキの必要性

 エンジンブレーキと言うと思い出す、とある笑い話があります。ある方が自動車の免許を取るための教習中、教官から「エンジンブレーキをかけろ」と命令され(その当時は自動車学校の教官は横柄な態度で恐い人がたくさんいました)、エンジンブレーキが何の事かわからず頭の中でパニックを起こしてしまいました。そんな中でも何とかしてエンジンブレーキをかける動作をしなければならないと思ったその人は、教習車を見回しそれらしきものを探しました。で、これしかないと思って踏んだものは、助手席側にある教官用の補助ブレーキだったとの事(^^;)。まことしやかに語られる話ではありますが、それだけエンジンブレーキというもののイメージが湧かない人が多いという事の裏返しとも言えるかも知れません。

 エンジンブレーキとは、走行中にアクセルを戻したりギヤを下げたときに発生する、エンジンやトランスミッション自体の内部抵抗などによる減速のことで具体的なレバーがあるわけではありません(トヨタのBレンジを除く)。ただ、普段の運転の中ではほとんどエンジンブレーキについて気にする事もないでしょう。逆にエンジンブレーキを多用しすぎてブレーキを踏まないと、後方の車が減速するタイミングが遅れ、事故の危険性さえあります。オートマ車の場合も、走行のほとんどはDレンジで運転すればいいと思いますが、
状況によってはシフトダウンをして低速ギアのままエンジンブレーキを効かせて運転しなければならない場面も存在します。それが、急勾配の下りが長く続く道を走行するような場合です。

 昨日熱海市で起こったトラックによる人身事故では、静岡県の県道11号、いわゆる熱函道路をトラックが市街地まで下りてきたところで事故が起きたといいます。詳しい事故の原因については私がこれを書いている段階では報道されていませんでしたが、お店に突っ込まれたクリーニング店の店主によると、ブレーキの焼けた匂いがしたと言っていましたので、峠を越えてから急勾配の下り坂道が続く熱函道路を通っているうちにブレーキが過熱してブレーキが効かなくなった可能性は大きいと思います。私は熱函道路を何度も通った事がありますが、エンジンブレーキ併用という標識は多くあり、万が一ブレーキが過熱して効かなくなった時のための非常用退避場所もあり、いざという時にはそこに突っ込むようになっています。もし事故を起こしたトラックの運転手がエンジンブレーキを使わずに熱函道路を通ってきたとすれば、それがすなわち事故の原因だとの結論が出るかも知れません。

 旅行で出掛ける場所というのはどうしても風光明媚な場所が多くなり、そこへ着くまでの道が険しくなりがちです。特に長い下り坂が続く場合には、エンジンブレーキを使いながらブレーキを踏み込みすぎずにポンピングブレーキを掛けながら走行するなど、自分の車が自分でコントロールできなくなるような状態を避けるような運転の仕方が重要だと思います。特にエンジンブレーキ併用という標識がある所では、フットブレーキの踏み過ぎに注意して走行するように気を付けましょう。


3-2 リチウムイオン電池を利用した汎用バッテリー

 今の携帯電話やスマートフォンの電池は、小型で高容量を誇るリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池となっています。外付けのバッテリーでもこうしたリチウムイオン電池を使用したものを用意した方がかさばらなくて便利だと言えるでしょう。

 このようなバッテリーは実にたくさんあるわけですが、選ぶ際のポイントはいくつかあります。まずは、バッテリーの容量ですが「mAh」という単位で表されています。この数値が多ければ高容量になるわけですが、充電しようとする携帯電話やスマートフォンの電池パックを一回だけでなく何回も充電できるくらいの容量があれば言うことはありません。これはカタログや商品紹介ページにiPhone何回充電可能かなどの具体的なスペックが記載されていますので、予算と相談しながらできるだけ高容量のものを選ぶのがいいでしょう。

 そして、バッテリー充電のためのもう一つのポイントは出力のところの数値です。ほとんどがUSBポートからの出力のものだと思いますが、ノートパソコンに付いているUSBポートの場合、5V 0.5Aになっています。これと同じ出力のものがあれば携帯電話の充電については問題なくできますが、iPhoneや一部のスマートフォンではこの出力では使いながらの充電ができないという問題があります。一般的にスマートフォンを使いながら充電もしたい場合は5V 1.0Aのもの、さらに大きいタブレット端末を充電したい場合は5V 1.5Aや2.0Aなんていうものまであります。一般的にはスマートフォンを充電したい場合は1.0Aのものを少なくとも用意しておくべきだろうと思います。

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 私の場合はUSB端子が二つあって容量が5000mAhあり、出力も5V1A(USB端子を2つ同時に使う場合はそれぞれ0.5A)というパナソニック(旧SANYO)のエネループモバイルブースターを使っています。メーカースペックによるとiPhoneを2回分充電できるくらいの容量があります。外付けバッテリー自体の充電も家庭用コンセントや車のシガーアダプターから簡単にできるので、旅行中もそれなりに充電することができると思います。

 さし当たって何を買おうか迷った場合は家電量販店で買えるこうしたリチウムイオン電池が入ったポータブルバッテリーを一つ用意しておけばいいと思います。USB出力による汎用バッテリーというのは、携帯電話やスマートフォンだけでなく、ものによってはデジカメ(USB端子につなぐケーブルで充電するものがあります)やニッケル水素電池の充電にも流用できたりしますし、便利グッズとしてUSB端子につなげて使うLEDライトとつなげれば懐中電灯の代わりにもなったりします。スマートフォンをこれから買おうと思われている方は、ちょっと使うとすぐ電池容量が気になったりしますので、こうした管理の簡単な外付けバッテリーと組み合わせて使われることをおすすめします。


3-1 常時携行する予備バッテリーについて

 ここまで、携帯電話およびスマートフォンについていろいろ書いてきましたが、そうした機器はすべて電気で動いているということで、いざという時の事を考えると別に予備のバッテリーを持ちたいと思われる方が多いことでしょう。

 バッテリーといってもいろんな種類があります。まずは携帯電話やスマートフォンのバッテリーについて考えると、iPhoneのように本体とバッテリーが一体化してユーザーによる交換ができないものについては、外付けの大容量バッテリーを使っての充電しかできませんが、裏蓋を開けて交換できるタイプのバッテリーを使っている端末の場合は、専用バッテリーを増やすことだけで対応が可能です。リチウムイオン電池ではある程度バッテリーを使いきった状態で充電した方が長持ちするという特性があるので、スペアのバッテリーを予備として持ち、使い切ったら交換するというのが電池にも優しく長時間の使用にも耐えうる方法です。携帯電話会社の中には、保証プランに入って1年経ったら予備の電池パックをもらえるという場合がありますので、こうして入手した場合は改めて使い切り→交換というパターンで長く持たすという工夫はあっていいのかなと思います。

 ただ、本体に電池が内蔵されているスマートフォン以外の場合でも継ぎ足し充電のような形で旅行中などは満充電にしておきたい場合や、私のように持って行く端末が増えていちいち電池パックを用意するのに手間とお金がかかってたまらないという方は、外付けの汎用バッテリーを用意した方がいい場合もあるでしょう。

 一口に汎用バッテリーといっても様々な種類があります。車での移動だけなら端末の充電だけでなくものによってはノートパソコンの充電や、家電による湯沸かしや炊飯までできてしまう大型のポータブルバッテリーがありますが、ここではあくまで携行品程度のものということであまり大きいものは紹介しません。持ち運びが簡単でちょっとしたところで役に立つ小型の汎用バッテリーについて何回かに分けて紹介させていただこうかと思います。


被災地で放送されているラジオを聴く意味

 一般的には聞くことのできないネット経由による受信エリア以外のラジオ放送をrazikoを使って聞くことがあるのですが、最近は東北の被災地である岩手・宮城・福島の放送を聞くことが多いです。基本的にはパーソナリティーである地元局のアナウンサーがリスナーにお便りを募集し、番組は私の地元と同じように進行していきます。しかし、直接震災に遭っていない私のような立場の人間が聞き続けていると、ちょっとしたことではっとすることがあります。

 定時のニュース、天気予報、交通情報はどこのラジオ局でも放送されますが、例えばラジオ福島では定時の各地における放射線量の数値が一時間ごとに放送されます。同じ福島県内でもかなり放射線量にばらつきがあることが実感されますし、災害から1年以上経ってもまだこうした情報を必要としている地元の意識と比べて、直接の被害を受けなかった地域との格差というのをしみじみ感じます。直接の施策とは関係ないことで政局が変化し、それに一喜一憂する東京中心のマスメディアとはニュースの伝え方にも差があるということもわかります。地方発の情報の価値というのはこういうところにあるのではないかと気付かされることもあり、やはり全国のラジオ放送を自由に聞けるというのは素晴らしいことなのだと思えてくるのです。

 radikoは自分の住んでいる地域以外のラジオ放送が聞けなくなっているという話は以前ここでも書きましたが、2012年3月までは被災地をサービスエリアとするラジオ(岩手・宮城・福島・茨城)については特例で全国から聞くことができていました。現在はそのサービスが終了したので全国から聞くことができなくなっていますが、時間の経過とともに劇的に被災地が復興するということもありません。現在の放送内容を聞いても、復興にはまだまだ大きな問題があるというのを実感できますし、今被災地では人々がどんな想いを持って生きているのかというのが、ラジオを聞くことである程度はわかってくるような気がします。そうした現地の方の声を感じつつ、自分で何ができるのかを考えることで新たな災害復興の道について直接被災していない私なども問題意識を持ち続けることができると思います。

 現地からの情報ならインターネット上の情報でいいではないかという声も当然あるでしょう。ただ、パソコンやスマートフォンなどの画面で読む電子情報というのは、かなり真剣に読まないと心に残らないように私は感じてしまいます。先日のネットニュースで紙の本の方が電子書籍よりも記憶に残りやすいというものがありましたが、私も同じような事を感じています。インターネット経由とはいえ、既存のアナログメディアであるラジオは単に聞き流しているだけでもすっと強烈なメッセージは自分に入ってくるように感じます。もし現状で被災地のラジオ放送をエリア外から聞くことのできる環境をお持ちの方は、まずは機会を見付けて現地に住んでいる方からの直接的なメッセージを聞いてみることをおすすめします。