NTTdocomo データ通信端末 L-02C

 先日、モバイル通信にそれほど詳しくない方から外からパソコンを使ってインターネットに接続する方法について相談を受けました。今まで何を使っていたのかと聞いたところ、b-mobileが提供する150時間までの3G通信ができるUSB端末との事でした。

 それはそれで賢明な選択だと思いますが、もうすぐ利用期間の満了が迫っているということで、改めて高額の出費をするべきかどうかで迷っているとの事。そこで、せっかくなら月々の負担の安いIIJmioのミニマムスタート128プランの方が利用状況によってはいいのではないかとプレゼンをするのに、今回紹介するUSB経由のデータ通信端末L-02Cを使って、その方の利用しているWindowsのノートパソコンで使ってみてもらいました。

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 写真のように、SIMカードを入れて使うごく普通のUSB端末ですが、ドコモが次世代通信として展開している「クロッシィ」に対応しているのが大きな特徴です。ただし128kbpsで使う限りは(IIJmioのミニマムスタート128プランでは価格が安いためスピードの上限が128kbpsなのです)、スピードそのものはその方がそれまで使われていた日本通信の方がハイスピードをカバーするので早いはずですが、それなりに快適に動く感じです。依頼を受けた方は、外から利用するサイトはほとんどテキスト系を表示するだけのサイト利用やメールが主ということで、128kbpsでも全く問題はないことがわかりました。そこで、改めてIIJmioのサイトから標準SIMカードを申し込んでもらい、L-02Cも中古ショップから購入の手続きまで、私の方で手助けをしながらしてもらいました(^^)。

 L-02Cは他のUSBタイプの端末と同じように最初にパソコンに差すと接続ソフトと設定ソフトが自動でインストールされるのですが、私がプレゼンした端末ですでに接続ソフトはインストールされているので、新たに同じものを購入すれば何の設定も必要なくすぐに使え、月々の料金および時間を気にしてアクセスする必要もなくなるということで、かなり満足されたご様子で、勧めたこちらとしてもほっとしたというのが正直なところです。

 ここを読んでおられる方々はそれなりにモバイル通信についてのスキルがあるかも知れませんが、そうではない方が新しいものを導入するというのはかなりハードルが高いと思います。自宅でパソコンを使ってのインターネット接続が主な方がいきなりスマートフォンを導入するというのは大変ですから、まずはノートパソコンとUSB接続タイプのデータ端末で旅先でのデータ通信を始めるという選択肢が無難であるという考え方もあり得ます。ちなみに、その場合の差し当たっての設備投資は端末代のみでほとんど必要なく、スマートフォンと比べると格安です。また、将来的にスマートフォンを使いたい場合はカードの差し替えで対応可能ということで、今後パソコン以外でネット接続をしたいと思った場合にも白ロムの端末代のみの負担で移行できます。

 ちなみに、私がこの端末を購入したのはIIJmioのミニマムスタート128プランを申し込んだ直後で、近所の白ロムを扱うお店で500円で出ていたので後先考えずに購入しました。私がこの文章を書いている時点では同じ系列のお店の売価はたいがい980円に上がってしまっていますが、それでも手軽であることには変わりありません。さらに、これは一般的な使い方ではないかも知れませんが、この端末と直接繋がるプラネックスのモバイル無線ルータCQW-MRB2なるものもあります。私は持っていないためこの組み合わせによるレビューはできませんし、最初から無線経由で使いたい場合はNTTdocomoが出しているクロッシィ対応の無線ルータであるL-09Cの方を買った方がいいかも知れませんが、こういった拡張性にも注目しておく価値はあるでしょう。まだドコモのクロッシィは従来の携帯電話による通信に取って代わるまではいきませんので、さらに次の通信規格をドコモが出してこない限りはこの端末も使い続けられることになります。普段はそれほど必要性を感じない方も多いかも知れませんが、安い値段で見付けたらとりあえず確保しておいてもいいのではないかと思えるものの一つです。


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