月別アーカイブ: 2012年5月

竜巻に対処する方法はあるか

 関東近郊で大きな被害を出した竜巻のニュースは、今までそれほど考えなくても良かった危険というものを私たちに改めて気付かせてくれました。被害に遭われた方々には本当にお気の毒だとしか言うことができませんが、同じような被害を避けるためにどうすればいいのかというのは、まさに地震と同じような難しさがあります。

 竜巻の被害が頻発するアメリカでは自宅の地下にシェルターを用意しているところもあるようですが、日本ではいつ来るかわからないのにそうしたものを作って意味があるのかという点であまり現実的ではないような気がします。台風のように準備する時間があれば逃げようもあると思いますが、竜巻は発生するところから予想するのが難しく、今後の天候の不安定さとともに心配されている方も少なからずいらっしゃることでしょう。

 予報が難しいと言われている竜巻ですが、一応地方自治体の防災無線によって注意情報が出ているところがあります。ちなみに私の住んでいる市町村でも県内全般での予報というかなりざっくりしたものですが、何時何分まで有効という形での防災メールが携帯電話向けに配信されています。何度メールが来ても竜巻が来ないという状況に今はありますが、大震災の津波だって予報通りに津波がやってこないというのは同じです。ご自宅周辺の対策としては、お住まいの市町村で同様のサービスが行なわれているか確認し、竜巻注意情報が出た時点で速やかに自宅や近くの建物の中に入り、家族への連絡をしっかりするなど一応の対策は打てます。特に回りに高い建物がない場所に住まわれている場合は、いざという時のために自宅の中にガラスの破片が飛び散らないなどの安全な部屋を作り、そこでじっとしているのが一番でしょう。つくぱの場合のように、自宅が基礎部分から飛ばされてしまうような強い竜巻に襲われたらどうしようもありませんが、こればかりは人間が太刀打ちできないので、今できる選択肢の中で最良の選択をするしかないでしょう。

 そして、車で旅をしていて不安定な天候に遭遇した場合はさらにやっかいです。緊急地震速報のように、日本中どこにしても現地周辺で速報が出たらメールで知らせてくれるようなサービスは存在せず、周辺に竜巻注意情報が出ていたとしても移動中ではなかなか把握することは困難です。雷の場合は車の中にいれば車を直撃されたとしても生命は安全という事らしいですが、竜巻の場合は車ごと飛ばされてしまいますからとにかく逃げなくてはなりません。まだ昼なら目で確認することはできますが、空の様子を確認しにくい夜には実際にどこへ逃げるかということもわからないという状況になってしまうことが予想されます。

 移動中に竜巻に関する情報を入手するには、インターネットを使って気象レーダーの画像を入手するのが直感的に判断できるのでいいですが、視覚や聴覚をフルに使って今自分のいるところがどうなのかということをまずは確認しましょう。その上でネットを使ってレーダーを見ることができれば、当日車中泊をする場所の選定の目安になります。できればいざという時に車中泊場所に隣接する大きな建物があれば、そこに逃げ込めるような事ができればありがたいですが、身の危険を感じたら車中泊そのものを中止し、晴れている地域まで移動するという選択肢も考えておきましょう。

 またこれは日中から夕方までに限られる対策かも知れませんが、その地方で放送されている民放のAMラジオ局を聞きながら移動することも意外と大事だったりします。東京の放送をそのままねっとするような編成ではしょうがありませんが、地方局制作の生ワイド番組が放送されていたらそこで何か天候の急変があればいち早く情報として流れる可能性が大きいからです。その際、地域名がどこだかわからないということがないように、簡単なものでいいですからその地方のどこがどの地域かわかる程度の地図を持っていると便利でしょう。下手をすると、危険な地域に向かって突き進んでしまう危険性もありますので、前日の天気予報で大気が不安定だというような予報があった場合は、当日の情報収集は綿密に行なうことがトラブルを未然に防ぎます。旅の思い出を楽しいものにするためにも、できることはしっかりやりながらご自身の安全を確保するようにしたいものですね。


薬局で買える眠気覚ましについて

 ここまであえて触れてはきませんでしたが、疲労回復のためのドリンク剤が薬局で多数販売されています。私自身はそうした薬剤に頼る生活はしていないので、どれが効くとかドライブ疲れには何がいいのかということは私には検証できません(^^;)。不眠不休でどうしても移動しないといけないという場合の最終手段としてはありだと思いますが、旅行という行動自体が必ず行かなければならないということはなく、帰りに翌日の仕事に差し支えるような場合があったとしても、今では携帯電話で連絡だけは付けることができるので、そこまで無理をしてたどり着かなければならない状況があるかどうか。仕事でどうしてもという場合は常日頃からこうした薬剤を利用し続ける場合もあるかも知れませんが、その際は十分健康に留意し、薬剤師の方のアドバイスも受けながら服用されることをおすすめします。

 また、医薬品ではない清涼飲料水の中で、疲労回復をうたっている商品があるかと思いますが、中には微量(1%未満)のアルコールが入っているものがあり問題になったことがあることを覚えておられる方もいるでしょう。普通の方なら大丈夫かと思いますが、アルコールに関して極端に体が反応してしまうような人は僅かな量でも運転に影響が出てしまう場合も考えられます。心配な方は栄養ドリンクよりも、カフェインの入っている眠気覚ましのドリンク剤や錠剤を利用するという手段もあります。ただ、こうした薬剤に頼ると、その効き目が切れた状態ではさらなる眠気に襲われますし、いったん効いてしまうと寝たいと思っても寝ることができません。人によってはカフェインの取りすぎは体に悪いこともありますし、すでにコーヒーや緑茶などカフェイン含有飲料を飲んだ状態で飲むと、作用が増強され危険な場合もあるとのこと。やはりこうしたものを利用したいと思う方は、まず薬局で相談された方がいいですね。

 そうはいっても、今まで紹介した比較的体への影響の少ない眠気覚ましを試しても、サービスエリアにたどり着けそうもないようなどうにもならなくなった時のために、ドリンク剤を用意しておいた方が安心だと思う方もおられるでしょう。私自身いろいろ考えて、つい惰性で続けてしまいそうな錠剤のものは避け、栄養ドリンクではない眠気覚ましに特化したカフェインの入ったドリンク剤を用意し、出発する際には念のためクーラーボックスに入れて持っては行きます。ただこれは、もしものための保険のようなもので、本当にいよいよという場合にしか使わないように心掛けています。この方法は私の場合だけかも知れませんが、こうした最後の手段を用意しているということが逆にいいモチベーションになって、最終的に薬剤に頼らなくても運転を続けられるというメリットもあります。

 ここまでさまざまな眠気覚ましのための対策を紹介してきました。こういった方法とは別に、濡れタオルで顔を拭いたり車の窓を全開にする、大声で歌を歌ったり体を貧乏ゆすりのように揺らしながら眠気を取るなどさまざまな方法もあります。そうして眠気を何とかなだめながら、安全に休憩できるところまで移動したら休むことが体にとっては健全な眠気解消法であることは疑いの余地はないでしょう。ここまで紹介した眠気覚ましの方法をうまくからめながら、基本的には無理をしない行程で旅をされるように気をつけたいものですね。


眠気を一時的に減退させる食材

 睡眠不足や溜まった疲れがある時はもちろんですが、そうでない体調万全な時でも昼食後に車内が暖かいような状態の中では眠気からなかなか逃れることはできません。何回を書いていますが、根本的な眠気解消のためには適度な休息が必要不可欠です。それでも、高速道路走行中などはすぐに路肩に停めて寝るわけには行きませんので(緊急事態以外での路肩停車は大変危険です)、眠気を我慢して進まなければならないこともあるでしょう。前回紹介した居眠り防止装置を使ってもいいですが、さまざまな方法を組み合わせて使うことが効率を上げると思いますので、今回は口に入れるもので眠気防止に効果がありそうなものを試した結果を報告します。

 今回の金沢までの旅では、早朝に静岡を発ち、お昼過ぎに金沢に着くような感じで高速道路を使って行ってきました。起きぬけに出発したということもありますが、午前中にかなり深い睡魔が襲ってきました。とりあえず用意していたミントタブレットを噛みつつ耳に掛けて振動で知らせる居眠り防止装置を使っていましたが、目が覚めるのは一瞬で、またすぐ睡魔の波がやってくる状況は変わりません。それでも何とかサービスエリアごとに休憩することで乗り切っていたのですが、だんだん運転の疲れが出てくるとサービスエリア間の走行もきびしくなってきました。

 今回は他に用意したものとして、喉の乾燥対策で飴も持って行ったのですが、これについてはミントタブレットほどの刺激はないので、刺激のある味の飴ならわかりませんが、ほとんど眠気対策にはなりませんでした。そこで、もう一つ取って置きのものを用意してあったので、それを食べながら運転をしたところ、嘘のように眠気が吹っ飛んだのです。

 その食材は多くの関連サイトでも効果が認められている「するめ」です(^^)。私は足の部分がほとんどの、パッケージされたお菓子を買っておいたのですが、するめを噛む場合、タブレット菓子やおせんべいとは違い、連続して強く噛まないと噛み切れません。そうしたあごの運動をしている間はうそのように眠気が飛んでいくのが実感できました。しかし、用意した1本を食べ終えてしまうと、とたんにまた眠気が襲ってきます(^^;)。基本的にはあごの運動を強く連続してできるというのがするめの眠気を覚ますことのポイントだろうと思います。長い時間噛み続けても、噛み応え感が持続するガムが出てくればそちらの方がいいかも知れませんが、現状ではどんなガムでも噛んでいると味はともかく噛み応えは落ちてきますので、するめの方がいざという時には役に立ちます。

 問題は、歯が弱い人にはおすすめできないということでしょうか。それでも、いざという時に劇的に眠気を追い払える効果というのは絶大なので、旅に出る前には少量でも用意しておくと安心できると思います。私は小分けされたパックのものを購入しましたが、大きいものを買ってしまうと開けたら食べなければならないとばかり無理に食べるような事にもなり、人によってはお腹を壊すこともあるかも知れません。その点にも十分注意しながらいざという時にはその効果を感じてみていただきたいと思います。


居眠り防止装置 NAP VIEEB PLUS II

 昨日、休日受付の郵便局の窓口へ行ったら、窓口付近で大声で怒鳴っているいい年をした男の人が耳に障りました。窓口の人ともめているのかと思いきや、職員の方は何事もないように仕事をしています。何だろうと思ってよく見たら、Bluetoothのイヤホンマイクを使ってそこから出す郵便物の書き方について不動産屋さん(?)に向かって文句を言っていたらしかったのでした(^^;)。それにしても、順番待ちで並んでいるところで大声で相手を叱り飛ばしながら話している節操のなさには呆れてしまったのですが、そんな人でも(^^;)こんなイヤホンマイクを使いこなせるほど耳掛け式の機器は一般的になったのだなと別の意味で感心してしまいました。

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 で、今回紹介するのが耳掛け式の居眠り防止装置「NAP VIEEB PLUS II」です。たまたま近所のリサイクルショップに定価の半額で新品が売っていたので試して見る気になりました。以前はこういったものを付けたまま外に出るのはちょっとという感じもあったのですが、むしろこの程度なら外から見られても違和感はないでしょう。こういうものは車から外に出る際に外すと、また戻って車を運転する際に付け忘れてしまうことが多いので、できれば付けたままにしておきたいものです。今はテレビなどでも紹介されることも多いこの製品ですが、果たしてどこまで居眠り防止に効果があるのか、先日の金沢までのドライプ中につけながら試してみました。

 この装置の仕組みは、メインスイッチを入れると、頭が下がることによってスイッチが入り、音か振動で知らせてくれます。音の方はそれほど大きくはないものの、他の同乗者がいる場合にびっくりさせるだけですし、外へ出てピーピー鳴るのも迷惑そうなので、振動の方で試しました。スイッチの入る感度はダイヤルで調整可能ですが、視線をちょっと下に落としたくらいで振動するようにセットしておかないと、無理に不自然な態勢を取らないと振動しませんので多少甘いぐらいに調整した方がいいように思います。また、スイッチが入る仕組みは中に入っているボールが動くことでオンオフがされるようになっていますので、必ずこの姿勢になったらスイッチが入るとは限りません。そうした動作の不安定さがこの製品にはあるという事を見越しておいた方がいいでしょう。本体についているダイヤルを外側に来るように装着する場合に右側にした付かないということはありますが、右ハンドルの車を運転する場合は同乗者に気を使わせないようにそうなっているのかも知れませんね。どうしても左側に付けたいという方には残念な仕様になっているようです。

 で、肝心の眠気防止効果については、深い睡魔をたちどころに撃退するだけの効果までは期待されないほうがいいかと思います。さすがに頭ががくっと落ちるような深い睡魔が襲ってきた時には動作しますが、運転中にそんなことになったらすぐに事故に直結してしまうでしょう。上で述べたように、睡魔に襲われた状態で必ず本体が作動するものではないので、自分の意志でちょっと目線を飛ばすなどして本体を動作させ睡魔を一時的に追いやるように使うのがいいかと。また、振動というのはそれほど大きくなく、ちょっと弱めの携帯電話のバイブ機能程度なので、他の居眠り防止方法との併用がいいでしょう。

 こうした体に付けるタイプの居眠り防止装置は、飲んだり食べたりしない分、体調に配慮できるものでもありますし、事前の用意はほぼ必要ないので日常的に使用できます。唯一心配なのが電池がなくなった時ですが、本体を動かす電池は100円ショップで入手できるLR41というタイプです。100円ショップには4個が1セットになったものが売られていたので(本体は1個の電池で動きます)、使用コストはかなり安いと言えるでしょう。万能とは言えないものの、こうした特性のある居眠り防止装置があればそれなりに便利に使えるのではないかと私は思います。ただ繰り返しになりますが、これがあれば大丈夫というものではありません。基本は仮眠が一番ですが、安全に休憩できる所まで行くまでのものとして、今後紹介する居眠り防止用のグッズについては考えていただきたいと思います。


金沢市のパーク・アンド・バスライドについて

 昨日の連休最終日はこちらでも一時かなりの天候の変化があり、じっくり観光するには不向きになってしまいました。今年のゴールデンウィークは最後まで天候にたたられたような感じがしますが、今年はその分、事前の天気予報をじっくり検討して出掛けてきました。

 ゴールデンウィークの時期、車で遠出するにはある程度の渋滞を覚悟しなければなりませんが、私の住んでいる静岡からですと、東京や名古屋周辺に行かなければそれほど大きな渋滞に悩まされることはありません。ということで、東西へ向けて出るのはやめにして、北に上がりながら観光しやすいところを探していたところ、引っかかってきたのが金沢市がこの5月4日と5日の2日間限定で行なった「パーク・アンド・バスライド」の取り組みでした。

 どこの観光地もそうですが、人が集中するところに車が押し寄せたら移動することもままなりませんので、車で観光に来た人を対象に郊外に駐車場を用意し、市の中心部までシャトルバスを運行するというのが一般的なパーク・アンド・バスライドの方式です。多くの場合、イベントなどで会場へ行くのにシャトルバスを運行するというのが普通なのですが、金沢の場合はちょっと違っています。

 まず、駐車場は東西からやってくる車に備え、金沢東インターおよび金沢西インターから近い2ヵ所を確保していて、シャトルバスも2系統あります。そしてシャトルバスは単純に目的地を往復するのでなく、市内の観光地を循環しながら駐車場に戻るようになっています。

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 駐車場で運営協力金1,000円を払うと、車の同乗者1人1人にバスの乗車手形というものも一緒にもらえます。このバスはシャトルバスとしての機能だけでなく、市内を循環する観光バスとしての機能も持っていて、降車時にこの乗車手形を見せることで期間中走っているどのシャトルバスにも乗車可能なのです。また、この乗車手形を見せると公的な施設の多く(兼六園は不可)で団体料金による入場ができたり、協賛企業で買い物をする際のサービスもあります。

 金沢市内には1乗車につき100円の循環バスも走ってはいますが、やはりゴールデンウィークということもあってかなり込み合っていたのですが、パーク・アンド・バスライドのシャトルバスは利用者以外は使えないので、まず座れないということはありません。その分、停留所の数が限られているということはあるのですが、バス自体は10分から15分間隔でやってきますし、系統は2つありますので、どんなに長く待っても10分以内にはバスがやってきますので、便利に周辺を回ることができます。おおよその観光地や繁華街はカバーされており、効率的に観光することができました。

 利用者にはそれぞれアンケート用紙が渡され、帰りに提出を求められましたがプライベートな内容を書くようなこともなく、純粋に今後のサービス充実のためのアンケートといった感じでした。こうしたサービスが成り立つのも、市内に固まって観光施設が固まっているものの、歩いての移動だけでは難しい金沢という土地の環境があるのかも知れませんが、シャトルバスを使って街を回れば回るほど駐車料金の元が取れるので、わざわざ市内中心部の駐車場に駐車する必要性というものは感じませんでした。

 ただ、それでも市内中心部の駐車場は満車状態でしたので、それほど観光客にこのサービスが浸透していないということも言えるかも知れません。今回は時間の関係でゆっくり観光できませんでしたが、車中泊をからめて金沢の町を楽しむような日程を組めば、観光のいいとこどりができそうです。ちなみに、駐車場は午前8時半から開き、シャトルバスは9時から動きます。駐車場は16時までは入庫可能で、金沢市内から駐車場までの最終バスは19時20分までと夜の観光には向きませんが、金沢市内に宿が取れないが観光はしたいようなニーズにも合います。今後いつ行なわれるかというのはわかりませんが、興味のある方は金沢市のホームページから情報を取るといいでしょう。車で旅をするのが主な人にとっては、こうした取り組みというのはおおむね評価できます。今後車で出掛ける予定がある場合には、目的地でこうしたサービスが行なわれているかどうかしっかり確認してから出掛けるようにしたいですね。


昨日の移動は

 昨日は早朝から出掛けておりました。高速道路はどこも渋滞していましたが、渋滞のないところを選びながら進んでいたら金沢までやってきてしまいました。

 詳しい事についてはもう少し落ち着いてから書こうと思いますが、たまたま5月4日と5日に車で金沢市内に観光に来る人のために、パーク・アンド・ライドをやっていて、そのシステムがなかなか面白く、そのおかげで安く効率的に市内を回る事ができました。

 運転している時間はかなり長かったですが、眠気対策グッズを試しながら行ったので、何とか事故を起こさず帰ってこられました。ここらへんの話は、改めて書きたいと思っていますので、今方はこのへんで。


高速道路会社へのお願い

 ゴールデンウィークに高速道路が渋滞するということはわかりきったことですが、残念ながら日本の高速道路会社というのは鉄道のように著しく到着時間が遅れるような渋滞にはまったとしても料金を返してはくれません(^^;)。また、一昨日のテレビバラエティで新東名のサービスエリアで家族が食べたい物ランキングなどというものを紹介していましたが、肝心の料理を紹介した際のテロップに「現在このメニューは提供しておりません」とありました。新東名が開通して一ヶ月も経たないのにもうやめたメニューがあるのかと思われる方もいるかと思いますが、これは恐らくゴールデンウィークにはとても従来と同じメニューではお客をさばききれないので、メニューを簡略化したことによるのだろうと思います。どちらにしてもサービスの質が下がっているということにはなるでしょうが。

 こうした多客期にはどうしても料金を払っただけのサービスが受けられないのにさらに値段が上がったりしてしまうのですが、これから書く事はサービスの質の問題ではなく根本的な安全の問題です。テレビニュースで東名高速の港北パーキングエリア周辺の様子を取材していたのですが(上下不明)、何と路肩に駐車したまま休憩を取っている人たちがいたのですね。パーキングエリアの入庫待ちで停まっているならわかるのですが、この人たちは最初から路肩に停めてフェンスを越えて中に入ろうとしている分、大事故になる危険度が高いです。しかし、こうした行動を取らなければ子供やお年寄りのトイレが我慢できないというような事情も考えなければなりません。

 本来、こうしたパーキングエリアの混雑をうまくコントロールするのが通行料を取って道路を管理する高速道路会社の方々だろうと思います。例年トイレ休憩が集中するサービスエリアでは仮設トイレを増やすべきでしょうし、大都市圏の手前にあり絶対混むことがわかっているところでは、トイレ休憩と食事休憩をする車とを分け、トイレ休憩の車を優先的に通してトイレが終わればすぐにスペースから追い出せるように人員を配置するべきだろうと思います。仮設トイレをうまく利用して、トイレ休憩と嘘をついて長時間駐車させないようにすぐ出る車には仮設トイレの利用を呼び掛けるなど人の流れをもコントロールすることはできるはずです。渋滞や混雑の中にはまった時に思うのは、必ず要領よくすり抜けようと思う人がいて、そうした人たちのために誘導員の指示を守って待っている人がないがしろにされることです。みんな同じように通行料を払って高速道路を利用しているのですから、そのくらいの人員を割いてくれないと困るというのが正直なところです。今のところまだそうしたマナーの悪い運転者によって高速道路が長い時間通行止めになるようなことはないですが、今年になって居眠り運転が大きな問題になったように、マナーの悪さはどこかで対策を取らないとどんどんエスカレートしていくだけです。そうなれば今回のゴールデンウィークには起こらなくても、いつ悲惨な事故が起こり、それに何の関係のない私たちが巻き込まれないという保証はありません。直接事故に遭遇しなくてもたった一台の事故で多くの人が影響を受けるのが交通が集中する高速道路なのですから、金をしっかり取っている以上はちゃんとしてほしいというのが正直なところですね。


ウィルコム着信転送サービスの番号通知について

 私が主に通話用として使っている移動電話はウィルコムなのですが、最初の10分間は定額料以上は月500回までかからない「だれとでも定額」ができたことで私のように通話用として使っている方もいるのではないかと思います。こうした使い方は生活エリアがウィルコムのサービスエリアであることが条件になっているのですが、困るのがウィルコムのサービスエリア外に出た時です。

 携帯電話とPHSは基地局の出力に違いがあります。携帯電話の基地局は大出力で、一つの基地局で広い範囲をカバーするのに対し、PHSの場合は小出力の基地局を多数配置してエリアをカバーしているので、近くに基地局がないと簡単に圏外になってしまいます。例えば、山の中に入った新東名のサービスエリアでは現状でほとんど圏外になってしまうので、もしそうしている間に自分の電話を鳴らしてくれている人がいた場合、留守番電話サービスを利用しておかないと連絡が取れないのです(電話本体にある留守番電話機能は、電話がつながらない場合には役に立ちません)。ただ、ウィルコムの留守番電話サービスは月額料金がかかる他、メッセージの録音や、内容を聞くのにもお金がかかるので、あえて留守番電話サービスは利用していませんでした。

 ちなみに私の場合、携帯電話とPHSを併用していますので、お金をかけずにウィルコムに入った電話が圏外であっても受ける方法として、普通に考えれば携帯電話に着信転送をかければ解決する問題ではあります。しかしながら、今まではウィルコムにかかってきた電話を転送する場合、きちんと発信元の番号が転送先に表示されなかったので(「通知不可能」と表示されていました(^^;))出るまで誰がかけてきたのかわからない不具合がありました。さすがに070番号に営業の電話はかかってきませんが、仕事とプライベートの電話が両方かかってくるので、やはりどこから電話がかかって来たのかわかった方が便利です。

 それが最近になって、ようやくウィルコムの着信転送がまともになりました。転送先にきちんと発信先の番号が出るようになったので、現状ではウィルコムの電波が来ていない場合の転送先はNTTdocomoの携帯電話にしてあるのですが、問題なく発信元の番号が出てくるので、安心して使えるようになりました。

 ただ残念なのは転送時の料金体系について、「だれとでも定額」を付けている契約でも、PHSから転送先につなげる料金はPHSの契約者に請求されてしまう事です。料金は超過料金の同じ30秒21円なのでそれほど安いというわけでもありません。そういうわけで、転送されてきた電話を受ける場合は、長くなりそうだったらウィルコムのサービスエリアまで移動してから改めてコールバックをすると言ってできるだけ早く切った方がいいでしょう(^^)。それか転送先の電話番号を教え、そちらの方にかけ直してくれるようだったらなおいいですね。相手もウィルコムの「だれとでも定額」に入っているようなら、後者の方法でもいいのですが、相手に通話料を払わせてしまうというのも悪い気がするので人によってはなかなかお願いできない場合もあるでしょう。メールが使える知り合いからだったら、直メールで連絡は取れるわけで、こんな事を考える必要もないのですが(^^;)。それでも今回のウィルコムの対応で、転送のための携帯電話がもう一台必要にはなるものの、圏外の場合の対策ができるのは有難いことです。

 ちなみに、今使っているIIJmioのミニマム128プラン(速度が128kbps固定)でIP電話の050plusが実用になれば転送用の携帯電話をあえて増やさなくてもいいでしょうし、IIJmio提供のプランで通話には厳しいと思った場合や、IP電話アプリを常に起動しておくことでの電池の減りが気になるような場合でも、留守番電話にしておくことで、電波が届かない場合にメッセージをボイスメールの形でスマートフォンに届けてくれるように設定するという技を使ってもいいでしょう。050plusの月額は315円ですが、ウィルコムの留守番電話にこれ以上使っている方は、データ通信用SIMを使っている人限定ではありますが、こんなやり方も検討してみる価値はあるのではないでしょうか。


2-5 非通信系端末の存在意義

 以前はモバイル機器といえば、それ単体ではインターネットに接続することができない電子手帳のようなものが主でした。それに携帯電話をつなげてネット接続したり、携帯電話そのものでメールやウェブをするのが主だったように思えます。それが、スマートフォンが普通に利用できるようになったことでこうした非通信系端末というのは今ではそれほど一般的ではなくなってきていますが、この章の最後として、そんな中でも私の持っているこうした端末について紹介してみようと思います。

 いわゆる電子手帳としてのみの機能しか持たない端末を使いたいというならスマートフォンの白ロムの中でSIMカードを差さないで動くもので十分ですが、私は長文のブログをどこでも書けるようにと最初から通信機能のない文字打ちに特化した端末を常時携行しています。パソコンと同じような使い勝手で文字入力ができ、電源には単三の電池2本を使い、スマートフォンと比べるとケタ違いの長時間動作が可能なのがキングジムのポメラDM100です。もう少しコンパクトにまとめたい場合にはキーボードを三つ折りにできるDM20などのタイプもあります。ただ、狭い車内で使うことを考えるとセットしたり折りたたむ際にはちょっと壊しそうで怖いですし、シートに座りながら打てないのがネックです。DM100はバックライト付きなので夜間の入力も簡単です。携帯電話やスマートフォンでの入力に慣れている人からすると、なぜわざわざこんな入力専用の機器を使うのかと思われそうですが(^^;)、私の場合はパソコンと同じように両手で打てるのキーボードでないとこのように長文を書く気になれないので、何といっても私にとってポメラは旅に必須アイテムなのです。わざわざ大層なお金を出してこうした端末を購入される方は、ポメラの文章作成能力に魅力を感じているのだと思いますが、私としては全ての人にこうした端末が必要とは思っていませんので誤解なきよう。

 よく考えながら長文を書きたいと思う方が車中泊の旅のお供として考えると、サブバッテリーシステムをきちんと構築し、電源の心配がない状況を作っている方ならノートパソコン一台で済んでしまいますので、これで十分と言われればその通りです。ただ旅は車での旅だけではありません。電車での長距離移動の際やなかなか携帯電話の充電すらできない状況には電池で動くポメラの有難さが実感されるでしょう。それでもあえてスマートフォンで全てやろうとした場合、外付けのキーボードを繋げるなども方法も使いつつ、長い時間電源を入れて画面から文字入力するとなると、それだけでも中の電池を結構消費してしまいます。ポメラと他の通信系端末の組み合わせなら、入力と送信を分けることができるのでスマートフォンの電池を節約しながら使い続けることができます。また、いくら無線接続とは言え、使う前にいちいち認識させたりするなど、キーボードとのペアリングをその都度行なうというのは案外面倒臭いものです。電源を入れればすぐに書き出すことができるポメラの便利さはこういう所にもあると私は思っています。もう少し細かいところで興味がある方は、以前のエントリーで何回かポメラについては書いていますので、そちらの方もご参照下さい。

 ここまではポメラという具体的なハードの話に終始してしまいました(^^;)。多くの方は私のように文字を書くためにのみ専用の端末を持つということはないと思いますが、他の用途でも通信を行なわない端末をスマートフォンと併用することで、スマートフォンの電池を節約できるというやり方は現実的なところもあります。具体的にはミュージックプレーヤーやビデオプレーヤー、電子ブックリーダーを別に持つというやり方です。こうした機能をスマートフォンでよく使っている場合、どうしても電池の持ちが悪くなってしまうという事はあるでしょう。大がかりな外付けバッテリーを使う前に、非通信系の端末に事前にダウンロードしたり、その場でダウンロードしたものを移すようにしながら、できるだけスマートフォンは本来の通信機能のみに使うというのが安定して充電ができにくい状況で使い続けるためのセオリーでしょう。次章からはモバイルバッテリーについて考察していく予定ではありますが、まずは改めてご自身で使われているスマートフォンの使い方について分析し、本体のバッテリーを長く保たすため、他のもので代用可能な機能がないのかを確かめておくのもいざという時には役立つかも知れません。


これはグレーゾーン? 面白そうな高速道路宿泊プラン

 車中泊という言葉が一般化するにつけ、改めて車中泊をする際のモラルというのが問われる場面が増えているように感じることがあります。車中泊をするにもどこでもいいということはないので、道の駅や高速道路のSAPAで行なうという方も多いと思いますが、そもそも運転中の休憩に使う施設で長時間駐車場を占拠し、後から休憩しようとやってくる人たちの事を思うと車中泊自体がどうなのかという議論もある事は確かです。

 ただ、日本の高速道路について言えば、サービスエリアの中には宿泊施設を併設しているところもあるので、場所によっては夜に入って朝に出て行くくらいなら容認されるのではないかと考えられる方もいるでしょう。そうした考えをさらに進めていくと、このブログで紹介するのもちょっとはばかられる裏技というのも出てきてしまいます。

 以前のブログで歩いて外に出られるサービスエリアから徒歩で行ける範囲にある宿泊施設のあるところを紹介したことがありましたが、そうしたサービスエリア外にある宿泊施設を利用することを目的にサービスエリアを利用するというのがそれです。個人的にはこういう事を大っぴらに書いていいのかと思うくらいグレーゾーンの話だと思っていたのですが、ネットで探すと車はサービスエリアに止めて、歩いて外に出たところに宿の送迎車が迎えに来るというプランは存在していて(^^;)、私が見付けた宿のプランは大手の旅行サイトにも掲載されていました(2012年5月1日現在の話です)。

 さすがにグレーゾーンかも知れない利用の仕方ではないかと私自身も思っていて、そのまま紹介するのも気が引けるので、具体的な名前はあえてここでは出しませんので、興味のある方はそれらしいキーワードで検索をかけて探してみて下さい(^^)。そうしたプランが許されるのは、恐らくサービスエリアの駐車スペースがほとんど満車にならないような所である所だという事はあるでしょうが、当日に予約しても利用できるというなら、状況によっては使ってみても面白いかも知れません。