「千円カット」は料金よりその展開が重要と思う理由

身だしなみをそれほど気にせず、安く髪を切りたいというニーズから生まれたと思われる「千円カット」の理髪店は、現在はその社会情勢を繁栄しているのか、お子さんの髪を切りに来る方や、女性の方でもそれほど体裁を気にせずに利用されているように思います。

この千円カットの全国チェーン店「QBハウス」が人材不足を補い現場の労働条件を改善させるため、カット料金をこれまでの1,080円(税込価格)から1,200円に2019年2月1日から引き上げる事を発表しました。また、今まで消費税分をサービスしていて、1,000円で行なわれていた65才以上のシニア料金も1,100円に値上がりするそうです。

私がこの「QBハウス」の存在を知ったのは、観光バスでのツアー中に当時の東名海老名サービスエリア内に店舗があるのを見付けたのが最初でした。当時はそこまで認知度がなかったのか、お客さんの数も少なくてサービスエリアでの休憩時間にカットが可能だったので、ツアーの途中に髪の毛を切ってさっぱりさせて残りの行程を楽しんだという体験が初めてでした。

その後、興味を持ってQBハウスの事を調べたら、大きな駅だったりショッピングモール内に店舗を展開していて「何かのついで」にカットできるというのが、ちょっとさっぱりしたいと思った時にすぐ利用できるというのが便利だと思いました。ただ、当時からカットだけのサービスだったので不足に思うところもあったものの、当時すら普通の個人営業の理髪店の料金は一回4千円くらいだったので、そこまでヘアスタイルに疑るのでなければ、まめにカットしに行った方が清潔感を保つことができるので、個人的には車で旅行に出た先にQBハウスを見付けると、旅先でのカットをお願いする機会も今まで多くあります。

そういうスタンスの利用であるからかも知れませんが、最近は一般の利用者も多くいつ近所のショッピングモールに入っている店舗を訪れても週末にはかなりの行列ができている中、お客さんをさばく理容師がいなくなったり少なくなれば当然全国に展開されている店舗の存続にも関わってくるでしょう。そうしたことを考えれば、120円の値上げについては利用者の側からは許容するしかないのかなと個人的には思います。

というのも、私が最初にQBハウスの店舗を見付けたのが、高速サービスエリアの中だったというのは先ほど書いた通りですが、ちょっとした空き時間にカットできるという便利さがないと魅力を感じないからかも知れません。当時は高速道路のサービスエリアは一般道から利用できるという認識がなく(海老名サービスエリアは一般道からの利用可能です)、あくまで高速道路の利用者のみが利用できる中に存在しているという明確なコンセプトというのも感じ、ついでに髪を切るということができるからです。さらに、全国チェーンなのでどのようにカットするかという事についてもだいたい同じように言えば同じような髪型にしてくれるので(当然髪型にこだわる方にとっては許せないかも知れませんが(^^;))、全国どこに旅行していても看板を見付けて入店すれば、安心して任せられるということもあります。

様々なものの値段が安いというのは、購入する方にとっては確かにいいことではありますが、あまりにも価格にこだわるあまり労働条件がきつくなり、その結果としてもし従業員が多数退職してしまうと大変です。一人の人間がお客さんを一日にさばける人数には限りがありますから、当然全体的なカットまでの待ち時間が増えることになります。恐らく今の状況でも観光バスの休憩時間ぐらいでは待ち時間の方が多く、カットすることができない可能性が高いでしょう。

今後の事を考えると、今年くらい暑い夏になった場合、限定で「冷しシャンプー」を行なってくれるような店舗を作ってくれるとか、従業員の確保とともにそのサービスも一部で広げてくれると個人的には旅先で利用することも増えるのではないかと思います。QBハウスを始めとする業界の方には、ぜひ単なる値上げだけでない発表も期待したいところです。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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