「日帰り1day京都スペシャル」はコストパフォマンス高し

毎年8月のお盆期間の後に京都まで出掛ける用事があり、例年は「青春18きっぷ」の一回分を使って激安なものの体力的には大変疲れるパターンで出掛けていたのですが、今年は18きっぷは購入しないままお盆を迎えてしまいました。18きっぷを使って静岡から京都を日帰りで往復する場合、時間的には始発に乗って京都まで行き、帰りは夕方の6時に出てもその日帰りにはギリギリという、もし事故や天候の状況が変わればその日帰りが無理というかなりスリリングな行動を例年繰り返してきました。

今年は、ちょっと始発に乗って行くことができなくなったため、あえて18きっぷを使って行くのをやめ何とか安く静岡から京都へ行ける方法を考えてみたのですが、地方都市の場合はなかなか高速バスの本数がないというのも致命的な感じがします。

それでも、出発と到着時間の関係で行きの交通機関は新幹線でなくては無理なので、新幹線を使う場合の最安で行けるプランはJR東海ツアーズが発売している「ぷらっとこだまエコノミープラン」以外に考えられません。その際の静岡~京都間の利用料金は7,700円になります。こだま利用なので時間はかかるものの、普通に静岡から京都までの新幹線の自由席で行っても片道9,720円かかりますので、1ドリンク券が付いて片道だけで約2千円安いというのは魅力的です。

今回は、行きに出発できる時間は決まっているものの、帰りは当日帰りか、最悪夜行便の深夜着でも翌日は動けるので何とかなると思ったので高速バスの利用をまずは検討してみました。いつもは18きっぷを使うので京都駅からそのまま帰るだけなのですが、高速バスには昼行便もあり、「京都深草」バス停からなら18時14分発のバスで静岡駅着が22時54分という便が出ています。京都からの夜行便は一度使ったのですが、このバスは神戸発ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを経由するため、京都駅で乗った時にはすでにUSJで遊んだであろう人達が座席を倒して寝に入っていたのでこちらはその中に入っていかねばならず最悪でした(^^;)。

そんなわけで昼行便を利用を考えて運賃の検索をしたところ、早割の3,960円の席はなく、購入する場合は4,650円の席しかありませんでした。行きを「ぷらっとこだまエコノミープラン」、帰りを高速バス昼行便にすると、合計で12,350円となります。ドリンクチケットが1枚付きますので、だいたい12,000円そこそこという感じにはなるのですが、問題が一つあります。というのも、私自身京都の「京都深草」というバス停に行ったことがなく、用事の終わる時間からするとギリギリの時間なので、このパターンだとお土産も買う時間がなく、バスに乗るまでは安心できなくなってしまいます。それなら、往復ぷらっとこだまエコノミープランでもいいかと思って静岡駅構内にあるJR東海ツアーズの事務所を訪れたのですが、そこで受付のお姉さんからお勧めされたのが今回紹介する「日帰り1day京都スペシャル」です。

このチラシに説明があるのですが、一般的に旅行会社の企画プランでお買い得なもののパターンの中に「カラーでない単色のチラシ商品が狙い目」というものがあります。チラシには4月1日から9月30日出発までの限定プランで、行きも帰りもその日のうちというパターンに限定することで何と静岡~京都市内の往復で13,100円とかなり安くなっています。ちなみに、「ぷらっとこだまエコノミープラン」で静岡から京都まで往復すると料金は15,400円となります。こちらの場合は日付をまたいでもいいので、その点で安くなっているということになります。

さらに、このプランが「ぷらっとこだまエコノミープラン」と違うことがあります。「日帰り1day京都スペシャル」の場合、新幹線のチケットはクーポン券の形で出るのではなく、JRのきっぷの形で出てきます(実際には「乗車票」という記載があります)。裏が黒い普通のきっぷの形状ですので、このまま自動改札を通ることができるのかどうか、出掛けた時に確かめてきたいと思います。さらに、先程紹介する時に、単なる「静岡駅から京都駅まで」のクーポンではなく「京都(市内)」という記載がありますので、京都駅で降りてもいいですが、京都市内のJRの駅であれば、そちらで降りたり、帰りにはそちらから乗ってもいいことになります。ぷらっとこだまエコノミープランの場合は京都から別に料金を払って電車に乗らなければならないところ、このきっぷ一枚で行くことも可能ですので、いったん京都駅に着いても駅から出ないで乗り換えた方が便利な場合はこの特徴を利用しましょう。

そして、もう一つのポイントが座席を指定した新幹線に乗り遅れてしまった場合、自由席にはなりますが、予約した列車より後から発車する同等の列車(この場合はこだま)に乗ることが可能になります。これは、現地で何が起こるかわからないという点からすると、かなり心強い仕様になっています。

そして、乗車券以外のクーポンも充実しています。1枚はぷらっとこだまエコノミープランと同じドリンク券が一枚付きますが、京都駅のJR東海ツアーズで指定された売店で使える500円のクーポン券が付きます。このクーポンは京都に着かないと使えませんが、ドリンクだけでなくお土産やお弁当など売店で売っているもの全てに利用できますが、500円以下(税込み)の買い物ではおつりが出ないので、追い銭をしてお土産なり帰りの晩酌用のおつまみを買うなり、結構便利に使えると思います。

そう考えると、ドリンク券を最大活用すると320円のドリンクまで利用でき、そこに500円のクーポン券が付くので、よほど駅構内で何も買わない人でなければ純粋な新幹線の交通費というのは13,100-500-320=12,280円となり片道換算すると6,140円で行けるということになります。

先に検討した昼行便の高速バスの方がわずかに安いものの、新幹線の快適性はやはり高速バスとは違いますし、高速道路で事故があったらいつ到着するかもわからなくなりますし、やはり新幹線がこのくらいの価格で利用できるならこのプランが使えるならかなり魅力的ではないかと思います。

最後に一つ、このプランについての追加情報ですが、実はチラシやインターネットには、特に静岡発の新幹線を選ぶ場合、朝の6時~7時台のものしか選べないようになっていました。そのため私は普通の「ぷらっとこだまエコノミープラン」で申し込もうとしたのですが、窓口のおねえさんにこのプランを勧められた際、チラシには乗ってない新幹線も選べるのか不安に思ったので窓口で詳しく調べてもらったところ、8時台から9時台の新幹線こだま号まで(ぷらっとこだまエコノミープランで利用できるもの)席を取ることが可能だったので、今回このプランを使うことができたわけです。

このような事がわかるのはインターネット予約は無理で、直接JR東海ツアーズの窓口に電話するか、窓口を直接訪れて相談した方がいい結果が出る場合が私のようにあります。今回は窓口のおねえさんがこちらは黙って「ぷらっとこだまエコノミープラン」の申込票を出したのですが、その内容を見て向こうから「こちらの日帰りプランの方が安いですよ」と言ってくれたのですが、そういう話が出なかった場合は、まず申し込みの書類を書く前に「日帰りプランは申し込めますか?」というような話をして損はないと思います。

今回の事で、インターネット予約だけが全てではないということを実感することができました。様々なケースで自分の方でダメと決め付けてしまう前に相談してみることで、意外と何とかなることもあるかも知れませんので、今後旅行や出張などでできるだけ安く快適に移動したい場合、このプランの事も検討してみることをオススメします。

・JR東海ツアーズ
http://www.jrtours.co.jp/


カテゴリー: 電車・バス | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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