車内保管できる火種「ファイヤースターター」

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 先日、キャンプ用品を通販で購入した際、そのおまけとして中に入っていたのが、写真のファイヤースターターと呼ばれる、言うならば現代の火打石です。

 使い方はYoutubeで検索すればたくさん出てくると思いますが、私が見てその通りにしたらできたのが、棒状の軸の部分を固定し、金属板の先にあるギザギザの部分を棒の根元から勢いを付けて押し出すことで火花が散るという方法です。ティシュや綿くずのようなものの下でこの作業を行なうと、火花が火種に飛んで火が付いたらしめたものです。そのまま新聞紙などを使って火を大きくしてやればいいわけですが、私の場合はこのファイヤースターターをアルコール燃料の点火のために使おうと思っています。

 アルコール燃料自体は揮発性が高いので、常温でも気化します。そこへ火花を出すこのファイヤースターターで火花を飛ばすことができれば、そのまま燃料に点火できるというわけです。使い慣れない人にとっては火を起こすまでに大変な道具ではありますが、利点もあります。

 以前、小学生がライターを持ち出して簡単に火を使って放火まがいの事件を起こしたことがきっかけとなり、今売られているライターの多くがワンタッチで火が付かなかったりする改良がなされて売られています。このファイヤースターターはそんな配慮はしなくても、火花の散らし方を教えなければまず火を付けられる心配がありません。

 また、火を付けるためにライターオイルを使っているライターは、それ自身に爆発の危険があり、直射日光があたり、中の温度が相当上がってしまう車内に放置することは場合によっては危険である可能性があります。以前、ライターの石を使って火花を散らすピストル型の点火用ライターをこのブログで紹介したことがありましたが、このファイヤースターターも理屈としては同じものながら、それ自体が子供の遊び道具になることもないですし、車内に一つ用意しておけば、いざという時の役に立つのではないかと思います。

 私の持っているものは購入品のおまけで付いてきたものということもあり、販売価格は200円弱と結構お安いもののようです。軸が水で濡れたら拭いて使えばいいですし、災害時にこれだけしかない中で火を起こすことも、火種と小枝、新聞紙や松ぼっくり、そして本格的な焚き火にするための薪になりそうな木材を集めてくれば、時間はかかるかも知れませんが火種とすることは可能でしょう。

 こういうものは、実際に災害が起こってしまった後に入手する事は難しく、かつ通常時にはご案内の通り安価で購入することができるものですから、いざという時のための安全な火起こしアイテムとして用意しておくというのがいいのではないかと思います。さすがに木と木をこすって火を起こすよりは簡単に火を起こせると思いますので(^^;)、機会があったらこれを使って火を起こすところまでチャレンジしたいと思っています。


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