行ったつもりで旅気分になれるラジオ番組

 ゴールデンウィークの旅の予定というのは皆様いかがでしょうか。お金も暇もある方は海外中心になるのかも知れませんが、車中泊では行ける範囲が限られてしまうのが残念と言えば残念ではあるのですが、とりあえず私は海外や飛行機でしか行けない国内は除外した上で考えようと思います。

 そんな意味では車中泊の旅というのはたとえそんな遠くへ行かなかったとしても、それなりの旅をした気分になるような行程を作ることが可能です。休みが続くゴールデンウィークの期間であればなおのこと、渋滞で身動きが取れなくなる高速道路にあえて乗らず、カーナビも使わずに一般道を適当に走りながら適当に食事の場所や宿泊場所を決めたりして(^^;)、距離を走らなくても未知の領域に到達することはできるかも知れません。ただ今回はそうした旅の実践法の話ではなく、別のもので旅気分を演出してしまおうという試みです。

 しかも、この方法は、特定の場所にしか行った気になれません(^^;)。しかし、その場所にはまっている人にとってはかなり行った気分にひたれるのではないかと思います。その場所とは、沖縄なんですね(^^)。

 私自身、学生の頃から北海道には鉄道を使って行けたので結構出掛けていたのですが、さすがに沖縄だと鹿児島県まで陸路で行けても、そこから必ず船か飛行機を使わないと行けません。そのため下手をしたら一生行くことはないかなと思っていたのですが、ひょんなことがきっかけで現地に友人ができ、一時期には結構頻繁に行くことができました。普通の観光旅行なら他の場所へ行くのとそう変わりばえもしないと思いますが、現地友人のコーディネートで延々と飲みに誘われることが多かったので、飲み会の始まりは沖縄時間で遅くて、さらにお店をはしごしながら朝までほぼ毎日連れ回されるというとんでもない行程が続くという今思い出してもおぞましい事になってしまっていました(^^;)。もちろん、いろんな店の中には単なる飲食店だけでなく、いわゆる民謡酒場のようなところもあり、生で演奏・歌や演武(沖縄では三線の演奏に合わせて空手の型を見せるようなこともあります)を楽しんだりして極度に日常から離れた体験をすることができたので、今になってみると有難いことだとは思っているのですけどね(^^)。

 そうした旅の中で夜にお店をはしごする時の移動にタクシーを使うことがほとんどなのですが、私の記憶の中ではそんなタクシーの中で流れている地元のラジオ放送がほとんど沖縄方言で話していて、何を話しているのかさっぱりわからないながらも、耳からの刺激で沖縄に来ていることを実感していました。番組の方ものんびりした雰囲気で、おしゃべりの合間に流れる曲もチャートインしているものではない沖縄の民謡が多かったように記憶しています。

 もし私と同じような事を沖縄で体験してきた方なら、日本国内ならどこにいても沖縄気分になれる方法があります。短波放送の「ラジオNikkei第1」では、月曜から金曜の午後7時から1時間、その日の夕方に放送された琉球放送の長寿番組「民謡で今日拝なびら」をそのまま録音放送しています。この事実は私と一緒に沖縄によく行く友人から教えてもらったのですが、短波放送というのは聞けるラジオが限られ、なおかつ雑音が入りやすいというディメリットがあるので、逆にその友人にネットラジオを使えば雑音もないきれいな音で聞けると教えてあげました。さらに、AndroidスマートフォンにRazikoというアプリを入れれば予約録音も可能ですし。

 現状ではさすがにオンタイムで番組を楽しむことは難しいので、いったん番組を録りためています。前日に録音した番組を翌日の車の中で聞けば、単なる通勤による移動のはずが車内は沖縄のタクシー状態になります。日本国内でこのような気分になれるラジオというのは沖縄以外ないような気もしますし、だからこそラジオNikkei第1がリレー的にその日の放送をすぐに届けてくれるのはありがたいものです。

 番組の内容についてはあくまで地元沖縄の人たちが聞く内容なので観光に役に立つというわけでもないでしょうが、耳になじんでくるともしかしたらまだ沖縄に行ったことのない人でも沖縄についての親しみが出てくるように思います。ラジオNikkei第1はRadikoを使えばスマートフォンだけでなくパソコンでも聴取可能で、パソコン用の録音ソフトもありますので、お金を掛けずに沖縄へ行った気分になりたい方はぜひ一度聞いてみてほしいと思います。


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