本の情報とネットの情報

 本日、このブログを通じて交流させていただいている方から東日本大震災の写真集を送っていただきました。あれだけ大きな地震が現実に起こったことで、自分として何ができるかということを考えた時、義捐金を出すよりも身近な方へ必要なものを援助した方がいいだろうと思って継続して足りないと思われるものを現地へ送ることにしました。今回送っていただいた写真集はそのお礼ということでしたが、いまだ日本赤十字社を通じての義捐金がほとんど支払われていないことや、実際に被災者に支給される義捐金を振り込む際の振り込み手数料はどこが負担するかなど、せっかくの善意がストレートに届かない現状を見るにつけ、自分の送ったものが役に立っている実感を持てたことは良かったのではないかと思っています。

 改めて写真集を見ましたが、テレビで見たものとは違う現地の状況がそこにはありました。インターネットでも多くの情報が溢れていて、そうした情報を取捨選択することによって自分なりの行動を起こしてきましたが、その事実というものは変えることができない普遍的な災害の記録のようなものは、手元に置いていつでも見返せるようにしておくことも重要だとしみじみ思いました。直接被害がない地方に住まれている方は、震災当初においてはあたかも自分が被災されたような感じを持ってニュースに接することもできたかと思いますが、数ヶ月・数年と年を経ることで次第にそうした想いは過去のものになってしまいがちです。私個人としてはそういう風にならないように、現地の方の迷惑にならないような状況になるなら、改めて車で現地まで行くことも考えていますが、そうした気持ちを持ち続けるためにも「本」という形態はインターネットよりもこの場合はいいのではないかと思います。

 ただ、本がすべていいかというとそういう事でもありません。かくいう私自身のブログで提供している情報についても、震災前と震災後ではかなり自分の考え方が違ってきていています。世の中に「車中泊」についての本はかなり出てきていますが、今回のような震災による考え方の転換という大きなことでなくても、おすすめ商品の類については日進月歩で新しい魅力的な製品が出てきますので、雑誌はともかく単行本で出されたものについてはそれがいつ書かれたのかというチェックをしておかないと、すでに本で紹介されているものよりも高性能で安いものが出回っていて悔しい思いをするといった状況も起こりえます。

 個人的には「車中泊」なるものに普遍的なものも鉄板といえるセオリーもあるとは思っていませんので(^^;)、単行本は立ち読み程度で済ませておいて、新しい情報をネットでチェックするような柔軟性こそが必要になってくるのではないかと思います。事実高速道路が休日千円でなくなれば、それまでの一部のセオリーが全く成り立たなくなるような事が実際に起きようとしています。その中でどううまく車中泊を入れた旅をしていくかということについては、車中泊のブログというよりも車で多く旅をされている方のブログの方が参考になります。私自身もできるだけそうした中で見た有用な情報について、自分自身の備忘録をかねてここで紹介していければと思っていますが、インターネットの世界の中には私などとても真似できないような旅の達人が多くいらっしゃいますので、皆さんもぜひそうした旬の情報を探してみてください。


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