日本通信 IDEOS その24  最低維持費無料のIP電話「IP-Phone SMART」を導入する

 今メインで使っているスマートフォンはIDEOSではないのですが、スマートフォンだけではなく無線モデムやルーターに化け、さらにSIMフリーの携帯電話としても使うことのできるIDEOSはいざという時のためにカバンの中に忍ばせておくにはいい端末です。

 新たに使い始めたBIC SIMを提供しているIIJmioで利用可能なことがアナウンスされていて興味はあったのですが、ついに本格サービスの開始がアナウンスされたので、メインのスマートフォンに無料で050から始まる電話番号を維持することが可能なfusionの「IP-Phone SMART」の登録を行ないました。普通回線や携帯電話にかけると通話料がかかりますが、着信や転送、そして留守番電話(録音したメッセージをメールで通知可能)にも基本料金がかからない仕様はベータサービスの時と変わりません。毎月の維持費がかからず電話番号が持て、留守電や転送が使えるのでウィルコムの電波が圏外の場合にこのサービスに転送して留守電を使おうかなと思って導入しました。

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 ちなみに、契約にはクレジットカードが必要なのですが、複数の電話番号を取りたい時には別のクレジットカードがいります。幸い私はもう一枚、クレジットカードを持っていたので、もう一つ番号を取ってIDEOSで使えるようにしました。こうして同じサービスで2つ番号を取ると、相互間の通話は無料ということになります。今のところはSIMカードを入れないで自宅のWi-Fi運用にしIDEOSを自宅に置いておき、固定電話のようにして番号を登録したもう一台のスマートフォンからなら無料で24時間通話することを目論んでいます。

 なお、「IP-Phone SMART」が本格サービス開始になるにあたり、iPhone用に専用アプリ「SMARTalk」がリリースされました。通話録音ができる他、アプリを常時起動していなくてもプッシュ通知で着信可能になっているので、かなり魅力的です。残念ながら、Android用は開発中という事なので、私は「CSipSimple」という汎用の通話用アプリをインストールしました。このアプリは「IP-Phone SMART」用の設定が用意されているので、IDとパスワードを入力するだけですぐに使えるようになります(ただし汎用アプリで運用の場合はアプリを起動していないと着信できません)。

 肝心の音質については、WiFi通信のIDEOSとIIJmioの約200kbpsのスマートフォンとで試しましたが、多少の遅延はありましたが、ゆっくり喋れば問題ない程度です。基本的にはメインの通話環境として使うものではないので、この程度でも十分かなと思います。私は通常はアプリを切って留守番電話を使うのが主になると思いますので、通話に利用する機会もそう多くないと思いますし。今回試したようなIIJmioの約200kbpsではなくADSLやWimaxならもう少し良くなるでしょうから、BIC SIMで使えるWi2 300のスポットまで移動して使うというパターンでもそれなりに使えるのではないかと思います。また、先日紹介したようなSIMカードの複数まとめての契約なら、今回の私のような場合でも両方にSIMカードを入れてトランシーバーのように使うことができ、それはそれで便利そうです。

 なお海外旅行に行かれる場合、「IP-Phone SMART」を導入したIDEOSは旅行に持っていくのがおすすめです。現地の空港でプリペイド式のデータ通信カードをIDEOSに入れれば、国やプロバイダーによってはデータネットワークによる音声通信を規制している場合はありますが、それ以外のケースなら日本への通話も国内のように格安で利用可能です。ここはSIMフリーの面目躍如といったところです。

 以前IDEOSを便利に使っていたものの、今ではメイン機を他のものに代えてしまったという方でも、こうしたIP電話機としての利用方法についても検討してみるといろいろ面白い使い方が出てくるだろうと思います。登録は無料なので、使うあてのある方は利用してみてはいかがでしょうか。


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