日常があるから旅は面白い

 沖縄ではなかなか観光する機会がなく(^^;)、夜な夜な飲みに行く状況が続く中、滞在最終日を迎えてしまいました。しかしながらお決まりの観光コースを巡る気もさらさらないので、自分なりにその土地の面白いものを見付けながらウロウロしています。

 今回の旅は車中泊なしの旅ですが、昨日は友人の車に便乗し糸満の道の駅に連れて行ってもらいました。ひととおり沖縄の物産が揃った商品の品揃えがあり、私が物産館に着いた時には民族衣装を着た方が島唄(沖縄の民謡)を観光客の方々に聴かせていました。土曜日の午後という時間にしては観光客は少なめで、駐車場にも空きが多くありました。ただ回りには何もないので、付帯施設をあてにして車中泊のために訪れる場合は注意が必要ではないでしょうか。

 沖縄に限らず、旅のお土産をゲットするため、いわゆるみやげ物店はあまり利用せず、地元スーパーを使うことにしています。ただ、沖縄についていえば私と同じように考える方が増えたせいか、沖縄みやげコーナーが充実してしまって、それほど価格差もお得感も薄れてきたような気もしますが。ただ、地域ギャップというか、地元の人たちには普通でも自分の目から見たらちょっと変わっているということもしばしば見受けられるのでスーパーめぐりはやめられません。

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 つい写真を撮ってしまったのですが、これはシーチキンの缶詰が箱売りされている光景です(^^)。シーチキン販売元のはごろもフーズは私の地元静岡の企業で、かなり自分でも思い入れのある食材ですが、静岡でもこのように売られているのは見たことはありません。現地で案内してくれた方に聞いてみたところ、こうした売り方は沖縄独特とのこと。各種チャンプルーには必ずシーチキンを入れて作ることから箱買いされている方が多いことの裏返しなのだそう。さすがにこれを買おうとは思いませんでしたが、地元の方の生活に密着している場所をめぐることで、単なる観光旅行とは違った印象をその土地に持つことができるという点があります。

 車での旅の場合、スーパーの利用は駐車スペースの確保も容易で、じっくりとその中を覗くことができます。スーパーに限らず、現地で買い物をすることでお金の流れもよくなりますし、無駄遣いをするのでなければきっちり準備せず、途中でいろいろなものを物色しながら進むのも面白いでしょう。特にこれからは目的地まで行かれる場合、高速道路をあえて使わずに行く方も増えてくると思いますので、地域に密着したお店を見付けたらすぐに飛び込めるようになります。そうした場合に大切なのは、日頃の生活の中で自分の地域はどうかという現状把握とともに、そうした日常のものと違うものを見付け出す観察眼です。自分の地域では当たり前に使っているものが、実は全国的には全く認知度がないものかも知れません(^^;)。そういう意味では、旅を楽しむためには、旅に出ていない時の過ごし方も問われているような気がしますね。


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