チャージのいらない電子マネー「QUICPay」のメリット

 普段電子マネーを使っている方については自分の携帯電話やスマートフォンを選ぶ際におサイフケータイ対応のものにしておくと、財布を持たなくても携帯やスマートフォンさえ持っていれば交通機関の利用や買い物まででき、さらに利用金額の管理も端末内で表示してくれるので便利に使われている方も多いことでしょう。

 私の場合はとりあえずそうした電子マネーを導入はしているのですが、普段電車もバスも使いませんし、それほど電子マネーが活躍する場がありません。それでも、サイフを忘れたりなくなったような場合でも買い物などができる手段があればもしもの時の助けにはなります。

 一般的に電子マネーというのは、チャージという入金処理のための手続きが必要で、外に設置されている機械に直接現金を投入することでチャージしたり、端末内で登録していたクレジットカードから端末で操作したりします。どちらにしても、使う前にいくらかのお金を電子マネーに変換して導入する必要があるわけで、いったん電子マネーに換えたものについては現金に戻すことができないことから、日々使っていないと使わずに余ってしまった時に勿体無いと思われることにもなります。普段から電子マネーを使っていない人がどれくらい使うかわからないまま多めの金額をチャージして、結局使わないまま残ってしまうことのないよう、効率的に旅先で使う方法について考えていくことも旅を楽しむためにはやっておいた方がいいかも知れません。

 今回紹介する「QUICPay」は、クレジットカードと連動して使える後払い方式の電子マネーです。クレジットカードほど多くの店で使えるわけではなく、限られた加盟店でしか使えないので、利用する場面を選ぶということはありますが、国内の主要コンビニエンスストア(ミニストップ・サークルKサンクス・ローソン・セブンイレブン・セイコーマート)で使えるので、旅先でのいざという時には対応は十分可能でしょう。また、車の旅の問題としてガソリンスタンドがありますが、現状ではENEOS、昭和シェル石油およびエクスプレスのセルフスタンドで利用できます。ただ、エクスプレスではより安全に決済できるキーホルダー型の決済装置であるスピードパスの方が安価に給油できる可能性があるので、エクスプレスのセルフスタンドを旅先でよく利用するような方は、ご自身のクレジットカードでスピードパスを登録することをおすすめしておきます。

 クレジットカードでの決済との違いは、店員にカードを渡さなくてもいいということがあります。悪意のある店員にカードを渡してしまうと、スキミングやカード番号を記憶されて不正使用される恐れが出てきます。しかし電子マネーの決済は、読取装置の上にのせるだけなので、自分で使っているうちは不正利用される恐れはありません。もし携帯自体を盗まれたり落したのを拾われて使われてしまったとしても、一回の買い物で2万円までという制限があるということで、クレジットカードほど高額の品物の購入に使われるということはありません。もちろん、そういった際には早めの連絡は必須です。使った金額は登録したクレジットカードの決済で翌月に引き落とされるので、それまでにきちんと届けを出すことが肝心です。これは現金を落とした時と比べても安心であるということにもなります。

 ただ、QUICPayを使うためには、登録できるカードとできないカードがあります。今使われているカードで登録が可能な場合は、利用した分が普段利用のカードとして認識されるのでポイントをためておられる方は便利に使え問題ありませんが、そうでない場合でQUICPayが使いたいと思われた場合は、改めて登録できるクレジットカードを追加で契約する必要があるのが厄介といえば厄介ですね。そして、今まではおサイフケータイのアプリとしてQUICPayを使う方法について紹介させていただきましたが、専用のカードという形で持つこともできます。iPhoneなど、元からおサイフケータイ機能がないスマートフォンと併用される場合には、こうしたサービスを利用し、ケース内に忍ばしておいて使うという手段もあります。

 このようにQUICPayは、日常的に利用する場合はもちろん、普段全くクレジット決済をされない方についても入れておけばいざという時に頼りになるものです。クレジットカードとの使い分けを意識しながら、旅先での使い過ぎにも気を付けて導入するのもいいのではないでしょうか。


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