エイビット ホムテル3G AK-010 ソフトバンクのホワイトプランでの利用

 今の通信の技術によると、携帯電話やスマートフォンの中に入っている電話番号の記録されたSIMカードが、どの端末に入っているかという情報を携帯電話会社が把握することができるのだそうです。

 なぜそんな事が必要なのかと言いますと、ガラケーとスマホで料金の違うプランがある事に理由があるでしょう。24時間通話定額のプランがガラケースマホそれぞれにあるのですが、ガラケーの通話放題は月額2,200円なのに対し、スマホで同じことをすると2,700円かかります。更にこうした端末の種類による仕組みを作ったおかげなのか、たとえ通話しかできないガラケーであっても、自社の端末でないものにSIMカードを入れて使うと、スマホと同じく月額2,700円になるという決まりがNTTドコモにはあります。

 そうした仕組みのおかげで、ドコモで出している月額2,200円のガラケー専用の通話定額プランのSIMカードをホムテル3Gに入れて使ったら、自社の端末でないSIMフリー機に入れて使ったと判断されることで、月額2,700円のSIMフリー端末用の通話定額プランとして請求が来ることになってしまうようです。

 私がホムテル3Gに入れている通話用のSIMカードは音声通話用の無料通話が月1,000円分付いた「タイプSSバリュー」というプランのものですが、そちらの方はスマホで使っても料金は変わりませんし、あえてSIMフリー端末用の料金プランは用意されていない思うので大丈夫でしょうとたかをくくっていたのですが、同じ事をやっている人も世間にはいたみたいです。

 インターネットの口コミを調べていたところ、全く私と同じ使い方をしている方がいたのを発見しました。その方は直接ドコモに問い合わせてみたそうです。伝聞ではありますが、ホムテル3Gの動作については保証しないものの、請求される料金についてはガラケーの中に入れて運用した場合の同額で問題ないという話です。この話を聞いてほっとしましたが、実際に請求が来た時に改めて確認してみることにします。

 という状況の中、さらに今使っている通信用SIMで使えそうなものということで白羽の矢を立てたのが、ソフトバンク3Gのガラケーで、ホワイトプランを契約している標準SIMです。ホムテル3Gは、利用できる電波のバンドの中で、ソフトバンクのつながりやすさを語る時に出てくる「プラチナバンド」の利用ができないというウィークポイントがあることが事前からわかっていたのですが、従来の電波でも問題なく繋がっていた場所でなら、固定回線の代わりとしてプラチナバンドが拾えなくてもいいわけで、ソフトバンクとしての運用のうまみもあります。ということで、本当に自宅内で使えるかどうか試してみました。

Dsc_0019_2

 写真のようにソフトバンクモバイルがボーダーフォンだった頃から使っているSIMカードを入れても、何とか無事にアンテナも立ち、掛けるのも受けるのも問題なくできました(^^)。SIMカードを入れ替える手間はありますが、これでホムテル3G一台でソフトバンクとドコモと使い分けることも可能です。今のところドコモの契約では無料通話は最大3,000円分まで伸ばせるものの定額プランは最初に説明した通り割高になるため、相手がソフトバンクとわかっている場合にはあえてSIMを入れ替えてホワイトプランのSIMに入れ替えて使うこともできるようになりました。

 ただ、定額プランが一部でもある場合には気を付けたい事があります。ホムテル3Gにはプレフィックス機能といって、電話番号の前に特定の番号を付けることで、料金を半額にできるサービスを簡単に利用することができます。電話帳に入れたり直接ダイヤルボタンを押して発信する場合でも自動的に設定の中で登録した番号を付けてくれて便利なのですが、ホワイトプランのような定額プランで番号の前にプレフィックス番号を入れる設定を付けたままでいると、たとえ同じソフトバンクへの通話だとしても電話番号の前に付けた番号の方が優先されることになり、時間内の対ソフトバンク番号であっても料金が請求されることになります。ですから、定額プランのSIMカードが入っている時にはプレフィックス設定を切った上で、画面に090のような番号から始まる相手の電話番号が表示されていることを確認してからつなぐことが大事です。

 今後の展開としては、このホムテル3Gが単三乾電池4本で動くということで、災害時に充電しなくても乾電池の予備さえ確保しておけば使い続けられ、標準SIMの入ったガラケーならドコモだけでなくソフトバンク契約の人のカードでも使えるということで利用価値も出てくるように思います。ソフトバンクのガラケーはドコモのようにmicroSIM用のものも交じることなく、ほとんど全てが標準SIMということなので、安心してカードの入れ替えが行なえるというのもホムテル3Gとの併用には便利になると思います。昔からソフトバンクのガラケーを使っていて、自宅付近が以前からのサービスエリアの方は、いざという時にSIMカードを入れ替えて使えるということを覚えておきましょう。

(2016.2.10追記)

 本日メールで、ホムテル3Gに入れているドコモのSIMカード「タイプSSバリュー」(FOMA契約)の2016年1月分の請求が来ました。

 請求金額はホムテル3Gから電話を掛けた分も入っていましたが、無料通話の範囲内で収まったので、請求金額は989円と、SIMカードをガラケーに入れて使った場合と変わりませんでした。

 というわけで、FOMAの無料通話が付いたタイプの契約SIMについては、ホムテル3Gに入れたから急に請求が跳ね上がるということは今のところないという事で、報告させていただきました。
 


スポンサーリンク

エイビット ホムテル3G AK-010 ソフトバンクのホワイトプランでの利用」への2件のフィードバック

  1. けいたいまにあ 投稿作成者

    ホムテル3Gはドコモのガラケー運用にならないとおもっていたのですが、2200円になるのですか?
    他にはFOMAのWindowsMobile端末も2200円運用になるのかちょっと疑問に思っていましたが情報でていません
    また、ymobileのガラホのアクオスKが1000円でホワイトプランと同等、
    プラス1000円でかけ放題になるようですが、
    バンドはソフトバンクと同じようですが、他社機種で使えるのかも調べているのですが
    情報でてきません。nanoSimなので変換必要なものもありますが
    乾電池利用ということなら、100金に単三電池2本をUSB端子にできるものが売っているので、これにUSBガラケー充電器をつければ緊急用になるかもしれません
    ホムテルとガラケーどちらが消費電力少ないかが問題ですが、
    freetelSimpleみたいなsimfree機があればおもしろそうです

  2. てら 投稿作成者

    私がドコモと契約しているのは通い放題のプランではなく、FOMA専用の通話プラン「タイプSSバリュー」なので、このSIMをホムテル3Gで運用しても、恐らくガラケーで使っていた料金と変わらないだろうということです。
    ホムテル3Gで標準SIM以外の大きさのSIMを使うのはちょっと難しいと思いますので、実質的にソフトバンクやY!mobileのスマホに入っているSIMを入れ替えて使うのも難しいと思います。ただ、ソフトバンクのガラケーで使われているSIMは標準SIMということから、プラチナバンドが使えないという点さえクリアになれば、ソフトバンク同士での通話用に使うのも面白いです。
    ホムテル3Gのメリットは、電話機自体に乾電池を入れて運用できるというわかりやすい使い方にもその魅力があるのではないかと私は思っています。さらにSIMをデータ通信用のものと差し替えれば、乾電池だけで動くモバイルルーターとしても機能するので、今後はそちらの動作検証も行なっていきたいと思っています。

コメントを残す