ウィルコム着信転送サービスの番号通知について

 私が主に通話用として使っている移動電話はウィルコムなのですが、最初の10分間は定額料以上は月500回までかからない「だれとでも定額」ができたことで私のように通話用として使っている方もいるのではないかと思います。こうした使い方は生活エリアがウィルコムのサービスエリアであることが条件になっているのですが、困るのがウィルコムのサービスエリア外に出た時です。

 携帯電話とPHSは基地局の出力に違いがあります。携帯電話の基地局は大出力で、一つの基地局で広い範囲をカバーするのに対し、PHSの場合は小出力の基地局を多数配置してエリアをカバーしているので、近くに基地局がないと簡単に圏外になってしまいます。例えば、山の中に入った新東名のサービスエリアでは現状でほとんど圏外になってしまうので、もしそうしている間に自分の電話を鳴らしてくれている人がいた場合、留守番電話サービスを利用しておかないと連絡が取れないのです(電話本体にある留守番電話機能は、電話がつながらない場合には役に立ちません)。ただ、ウィルコムの留守番電話サービスは月額料金がかかる他、メッセージの録音や、内容を聞くのにもお金がかかるので、あえて留守番電話サービスは利用していませんでした。

 ちなみに私の場合、携帯電話とPHSを併用していますので、お金をかけずにウィルコムに入った電話が圏外であっても受ける方法として、普通に考えれば携帯電話に着信転送をかければ解決する問題ではあります。しかしながら、今まではウィルコムにかかってきた電話を転送する場合、きちんと発信元の番号が転送先に表示されなかったので(「通知不可能」と表示されていました(^^;))出るまで誰がかけてきたのかわからない不具合がありました。さすがに070番号に営業の電話はかかってきませんが、仕事とプライベートの電話が両方かかってくるので、やはりどこから電話がかかって来たのかわかった方が便利です。

 それが最近になって、ようやくウィルコムの着信転送がまともになりました。転送先にきちんと発信先の番号が出るようになったので、現状ではウィルコムの電波が来ていない場合の転送先はNTTdocomoの携帯電話にしてあるのですが、問題なく発信元の番号が出てくるので、安心して使えるようになりました。

 ただ残念なのは転送時の料金体系について、「だれとでも定額」を付けている契約でも、PHSから転送先につなげる料金はPHSの契約者に請求されてしまう事です。料金は超過料金の同じ30秒21円なのでそれほど安いというわけでもありません。そういうわけで、転送されてきた電話を受ける場合は、長くなりそうだったらウィルコムのサービスエリアまで移動してから改めてコールバックをすると言ってできるだけ早く切った方がいいでしょう(^^)。それか転送先の電話番号を教え、そちらの方にかけ直してくれるようだったらなおいいですね。相手もウィルコムの「だれとでも定額」に入っているようなら、後者の方法でもいいのですが、相手に通話料を払わせてしまうというのも悪い気がするので人によってはなかなかお願いできない場合もあるでしょう。メールが使える知り合いからだったら、直メールで連絡は取れるわけで、こんな事を考える必要もないのですが(^^;)。それでも今回のウィルコムの対応で、転送のための携帯電話がもう一台必要にはなるものの、圏外の場合の対策ができるのは有難いことです。

 ちなみに、今使っているIIJmioのミニマム128プラン(速度が128kbps固定)でIP電話の050plusが実用になれば転送用の携帯電話をあえて増やさなくてもいいでしょうし、IIJmio提供のプランで通話には厳しいと思った場合や、IP電話アプリを常に起動しておくことでの電池の減りが気になるような場合でも、留守番電話にしておくことで、電波が届かない場合にメッセージをボイスメールの形でスマートフォンに届けてくれるように設定するという技を使ってもいいでしょう。050plusの月額は315円ですが、ウィルコムの留守番電話にこれ以上使っている方は、データ通信用SIMを使っている人限定ではありますが、こんなやり方も検討してみる価値はあるのではないでしょうか。


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