やはり大変だった深夜バス

 少々時間が経ってしまいましたが、京都まで出掛けてきました。今回は昼からの用事を済ませた後、そのまま帰るのももったいなかったので、地元にいる友人と落ち合い、飲みながら時間をつぶし、帰りは深夜バスを使うことにしました。

 深夜バスと言っても様々な種類があり、安い料金のものは観光バスと同じような4列のシートが2席くっついているタイプのものが多いでしょう。トイレがないバスの場合もあり、混んでいれば隣の人と密着しながら夜を過ごす羽目になります。さすがにバス運行側の配慮で男女が隣同士になるようなチケットの売り方はしていないと思いますが、男同士でぴったりとくっついて長時間過ごすのはさすがにいい気持ちがしません(^^;)。恐らくそうしたバスでは睡眠を取ることも難しいと思います。

 私が予約した夜行バスは、独立した3列シートで、トイレも付いています。以前同じバスを利用した経験からすると、行程中に熟睡をすることは難しいと思われますが、バスに乗る前に多少お酒を入れておけばその勢いで寝られるのではと思い、予約したのでした。

 今回は京都から静岡という路線を利用したのですが、そのバスは大阪が始発だったこともあり、私が車内に入った時にはすでに大勢の人が寝に入っていました。私の席の前後は既に埋まっており、どちらの席も思い切りシートが倒れていたので荷物を置いても席になかなか入ることができません。個人的にはもう少し後から乗ってくる人の事を考えてほしいと思いますが、公共交通の場合はやはり自分の思う通りにはいかないことを思い知らされました。

 シート自体はかなり後ろに倒れ、足のせもあるのですが、フラットになるわけではありません。ここを読まれている方は自動車の車中泊をされた方も多いと思いますが、普通の車のシートを後ろに倒して寝るのとそう変わらない感じです。さらに荷物の圧迫感や回りに人がいるという無言のプレッシャーによって、ある程度お酒が入っていてもなかなか寝付くことができませんでした。やはり、自分の車の中で寝るのとは勝手が違います。結局、うとうととしつつも、ほとんど寝ることができませんでした。荷物を車内に持ちこまずに身軽にして席に付けば多少はましだったかも知れませんが、やはり大勢と一緒だと落ち着きませんね。

 それと、気になったのは体を斜めにしたまま寝る体勢を取るため、自分の足のふくらはぎ部分が圧迫され、血流がうまく流れないような気がしました。できるだけ足に負担がかからないように、座席に深く腰掛けるようにはしたものの、時間とともに体がずれていくとどうしても圧迫感があります。1日だけなら我慢もできますが、これが連日だとさすがに体調にも影響しそうです。私の車中泊環境はキャンプ用のベッドを入れて幅は狭いものの普通に手足を伸ばして寝返りもうてるようにしてあるので、車を運転しつつ、要所で仮眠を取りながら進んだ方が睡眠時間も確保できたかも知れません。良かったのはお酒を飲めたことくらいで(^^;)、ここを我慢出来れば自分の車で出掛けた方が良かったですね。

 そうは言っても夜行バスは時間を有効に使え、お酒も飲めるため、1日だけなら選ぶメリットもあります。宿泊しないで京都の夜を十分に楽しんで帰って来られるというのは夜行バスでなければできないでしょう。以前はJRの夜行列車で同じようなことができましたが、今はバスしか選択肢がないため、乗車の際には万全の体調管理の上乗り、降車後には血栓ができないように運動やマッサージをするように気を付けた方がいいでしょう。一つ気を付けていただきたいと個人的に思うのは、今回私が利用した3列シートではなく、普通の4列シートのバスの場合、かなり料金は安いと思いますが、最初に説明した通りかなり環境的には悪く、足への圧迫感も増えると思いますので、健康に不安がある方は安いからと安易に飛びつかない方がいいと思います。


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