ぺんてる シャープペンシル「TUFF 0.9mm」

 前回のエントリーでパソコンのキーボードによる文字入力について書きましたが、長文のレポートを私が書く場合はいわゆる筆記具を使って原稿用紙に書くことはほとんどなく、長時間にわたってキーボードを叩き続けていてもできるだけ手が疲れないような環境を整えるよう心掛けています。

 そんな私が紙に書くための筆記具を選ぶ際に考えるのは、どうしても公式な文書に書いて提出する場合や、カーボン紙に複写で書く場合にはボールペンを使うものの、ちょっとしたメモ書きをするためには筆圧が低くてもスラスラ書ける筆記具であるかどうかということです。

 軽い筆圧でスラスラ書けるというと、水性ボールペンの三菱鉛筆「ジェットストリーム」が思い浮かびますが、私の場合は外へ持ち出していろんな体勢で書くこともあるため、普通のボールペンではインクが出なくなってしまうことがあります。これは、ボールペンの仕組みが重力によってインクを押し下げるので、メモ用紙を手に持ったまま書いたり、壁を下敷きにして壁に垂直に書くようなことを繰り返すとインクが詰まってしまって出なくなってしまう恐れが出てくるのですね。そうしたボールペンの弱点を補う加圧ボールペンなるものもありますが、単なるメモ書きでいいなら重力とは全く関係なくスラスラ書けるシャープペンシルで十分ではないかと思い、筆圧が低くてもスラスラ書ける芯が太いシャープペンシルを目当てに大きな文房具屋さんに行ってきました。

 一般的なシャープペンシルは芯の太さが0.5mmのものが一般的ですが、最近ではメカニカル的に芯が折れないように工夫された製品もありますが、一般的にはシャープペンシルの芯はちょっと力を入れるだけで折れやすくなり、細い文字になってしまうため大きく書いても見にくいなと感じるのが正直なところです。学生の時は0.7mmを使っていたのですが、ノートを取るわけでもなく単なるメモ用とするなら、0.7mmよりも太い0.9mmで、芯の濃さもHBより濃い目の2Bあたりを使うのがおすすめなような気がします。以前は0.9mmというと製図用のシャープペンシルしか見付からない感じでしたが、最近は製図用でないものでも大人の使う鉛筆といったコンセプトで売られているものも出てきています。

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 そんな中、改めて常用のシャープペンシルとして私が選んだのは、定価で350円(以降の価格表示は全て税抜き)とそこそこ安いぺんてるのTUFF(タフ)というシャープペンシルの0.9mmタイプのものです。普通のシャープペンシルと比べると太くてごつく、重さもそれなりにありますが(プラスチック製なのでそこまで剛性はないと思いますが)、さらに様々な痒いところに手が届く機能が付いています。

 まず、グリップにはシリコンゴムが巻いてあり、書いていても滑らず指も痛くなりにくいようになっています。製図用のシャープペンシルの多くは金属に滑り止めの溝が付いているだけのものも多く、長く使っていると指が痛くなりそうなので、このシリコンゴムは私には有難いです。

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 さらにもう一つの大きな特徴は、このシャープペンシルには普通のシャープペンシルでは考えられないくらい大きくてしっかりした消しゴムが付いているということです。本体の上部を回転されることでせり出してくるようになっていて、使っていない状態で最大写真くらいまで伸びます。普通のシャープペンシルに付いている消しゴムはちょっと使うとすぐになくなってしまうので使うのをためらう方も多いと思いますが、これなら別に消しゴムを用意することなく単体で持っていても十分使える印象です。

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 さらに、今回は本体と同時に純正の替芯(200円)と替えの消しゴム(100円)も一緒に購入しました。このシャープペンシルには最初から2Bの芯が3本入っているのですぐに買い足す必要はありませんが、これだけ用意しておけば、まず消耗品関係で困ることはないでしょう。本体が物理的に壊れない限り、これらの消耗品を使い切るまで使い続けたらどのくらい使えるのか楽しみです。ただし、写真でご覧のように文具としては全く可愛げのない実務重視の製品ですので(^^;)、もう少しカラフルなものを使いたいという方は別のメーカーからも様々な製品が出てきているので、大きな文房具店に出掛けてカラフルな色やスタイリングの違いで好みのものを選んでもいいでしょう。

 なお、今回は消しゴムまで実用的に使えるオールインワンなTUFFに惹かれてしまったのですが、鉛筆に更に近い書き味であるという評判の1.3mm芯を使ったシャープペンシルにも興味が出てきてしまいました(^^;)。さらに太いという2mmの芯は書くために芯を削る必要があるそうなのて、一般的なシャープペンシルとして使える最大の芯のサイズが1.3mmという、こちらの方も手に入れて使い勝手を試してみたいと思っています。


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