「スマホ電話SIM」を使った電話料金節約法あれこれ

 私が利用するスマートフォンはデータ通信専用のSIMカードを入れ、通話は別の端末を利用するいわゆる2台持ちですが、荷物を増やしたくないのでMVNO業者に興味はあっても高額なデータ通信料とセットになった契約をなかなか解約できないとお嘆きの方もいるのではないかと思われます。もし今使っている端末がスマートフォンで(ドコモのスマートフォンなら今使っている端末をそのまま使える可能性大)電話自体をほとんどしない場合、ちょっと変わった方法でMNP転出をして基本料金を抑える方法があります。

 b-mobileの日本通信が出している「スマホ電話SIM」は、3GおよびLTEに対応したプランが有り、LTE機器に差して使う場合は無料通話がなく、通話料は21円/30秒というシンプルなもので、月額1,080円で使えます。通話だけでなくネットも繋ぎたい場合にはここにデータ通信プランが付けられます、LTEのベストエフォート150kbps(上下とも)のプランは月額980円なので、合計2,060円+通話料という形になります。もちろん他社からのMNPは可能で、今まで使っている電話番号を引き継ぐことができます。

 このプランの大きな特徴として、普通携帯電話会社と音声通話プランを契約する場合は、端末との抱き合わせ販売により割賦販売期間とのからみにより解約のタイミングを計ることになりますが、スマホ電話SIMの最低契約期間は5ヶ月で、それ以降の解約については解約金の支払いはありません。通話はほとんどしないけれども、待ち受け用の電話番号は維持したいという場合にはかなり気楽に使えるプランだと言えます。データ通信もセットにすれば同じスマホで使え、ドコモの契約をしていた方にとってはスピードが遅くなることと、SPモードによるメールが使えず(ドコモのメールアドレスも使えなくなります)、ドコモの各種サービスも使えなくなりますが、最初から使っていなかったという人にとってはあまり関係ないかも知れません。メールはG-mailに移行し、ドコモ関連のサービスもお金がかかるから使わないと割り切れば移行する意味もあると言えるでしょう。

 ただ、そうは言っても多少は連絡で電話をこちらから掛ける時もあるという場合は、電話番号の前に「0063」という特定の番号を付けることで通話料が安くなる「G-Call」というサービスと併用すると多少安くなります。この場合の通話料は通話料20円/1分、10円/10秒以内とおよそ半額で掛けられることになります。ただ、相手が固定電話の場合などこちらの電話番号が通知されない場合があります。全く使わない状況でも問題ありませんし、いわゆる使った分だけかかるという方式で、電話番号前に付ける番号もスマートフォンにアプリを導入し、設定することで使い分けにそれほどのめんどくささはなくなります。全ての通話をG-Callにすると、基本料とデータ通信の分と、通話料の分の請求を分けることができるので、毎分の通話料管理が簡単になるというメリットもあるでしょう。

 ちなみに「スマホ電話SIM」の3G用のプランは基本無料通話分があります。データ通信の料金は最低980円というのは変わらないのですが、通話用のプランはLTEのように無料通話分が付いていないという事はなく、月額1,290円で最大32.5分の無料通話分があるプランSを筆頭に通話料の多さに応じて選べる3つのコースがあります。今までドコモの無料通話付きプランを使っている場合はデータ通信を付けて月額2,270円となり、これなら多少電話として使っても毎月の支払い金額は変わらないようにすることもできるでしょう。しかし、この無料通話分は翌月には繰り越せないので注意が必要になります。無料通話分はSMS送信にも使えますので、導入を機にこちらからのメールを全てSMSにしてしまうというのもいいかも知れません。ただ、3G用のSIMはLTE対応のスマートフォンでは使えないようですので、利用できる機器が限られるということも把握しておきましょう。


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