Windows サポート終了後の選択肢

 すでにニュースになっているのでご存知の方も多いかと思いますが、現代の日本のパーソナルコンピュータの中でもまだまだ使われているWindows XPのサポートが1年以内に終了するということで、サポート終了以降どうするかということが論議されています。今使われているパソコンがWindows XPの場合、サポートが終了したらいったいどうなるのか気にされている方もおられると思いますので、簡単に説明してみます。

 サポートが終了すると、よくあるウィンドウズの更新というものが実行されなくなります。マイクロソフト社は、悪意を持った第三者が個人のパソコンに侵入できないように対策ファイルを定期的に提供していますが、そうしたサポートがされなくなるとどうなるのかというと、Windows XPを使い続ける人がインターネットに常時接続していると、将来明らかになった侵入経路を使ってXP搭載のパソコンに進入することが簡単にできるようになってしまいます。こうしたことを家に例えて言うと、今まではたとえ雨漏りが起きてもその都度穴をふさぐ行為を即時行ってきたのが、穴をふさぐのを放棄することで常に雨が降れば家の中が水びたしになってしまうような状況になるということでしょうか。パソコン自体が水びたしになって使えなくなることはありませんが(^^;)、恐らく将来は「Windows XPへの侵入の仕方」などというノウハウが出回ってくるようになるかも知れませんので、いわゆるハッカーと呼ばれる人だけではなく、ごくごく一般の人でも他人のパソコンに侵入して他人のパソコンの中味を盗み見ることができる状況になる可能性が高いです。そうした人の中には侵入したパソコンの中のデータを抜きさったり(あらゆるサービスのパスワードを盗み出すことで、メールの内容を自由に見られたり、インターネットバンキングで勝手に預金を下ろされる可能性もあります)、進入したパソコンを踏み台にして迷惑メールをばら撒いたり、勝手に電子掲示板を使い、パソコンの持ち主のIPアドレスで自分のパソコンからでは発言したくないような内容の発言をしたりるのに使われてしまうかも知れません。

 もちろん、サポートがしっかりしている現状の環境でもウィルスやパソコンをのっとられる危険性はありますが、サポートがあるうちは設定さえしておけば自動的に対策を講じてくれます。それができなくなるとなると、私でしたらXP搭載のパソコンはインターネットに常時接続させておく用途ではとても使えなくなるほど危険なものになってしまいます。

 今のところ、自宅には2台のWindows XP搭載のパソコンがありますが、現在はほとんど起動させることはなく、Windows7搭載のノートパソコンをメインに使っていますので問題はないのですが、今まで説明してきたことを知らないままインターネットに接続したパソコンを使い続ける人が多くいた場合、今よりも多くのスパムメールなどが出回ってくることにもなるわけで、やはり影響は出ます。現状での対策はパソコンの買い替えしかないということで、そうなるとオフィス関連のソフトも一緒に買い替えということになればかなりの出費を余儀なくされ、喜ぶのはマイクロソフト社だけということにもなるんですよね(^^;)。

 この問題はWindows XPで終わりかというとそうではなくて、マイクロソフト社は現在Windows8という基本ソフトを出していますので、近い将来には今私が使っているWindows7のサポートもいつかは終了することは目に見えています。そこでまた新たなパソコンに買い換える選択を迫られるということになるのです。

 ユーザーの選択肢というのはそれほど多くはなく、マイクロソフトの誘導に乗って新たなパソコンおよびオフィスソフトを買い続けるか、マイクロソフトから決別し、新たな基本ソフトを選ぶかです。ただ、仕事でパソコンを使っている方の中にはウィンドウズやオフィスソフト前提でやられている方も多いと思うので、その辺をどうするかでしょうね。私の場合は昨今のスマートフォンやタブレット端末普及のおかげで、相当の部分がiPadやNexus 7などのタブレット端末でもできるようになっているので、googleがパソコン用の基本ソフトを出してくれたらそちらの方に乗り換えるなんてのも選択肢の一つとして本気で考えなくてはいけなくなるかも知れませんね。


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