ボイジャーコット

これを書いている現在、代車生活は依然として続いています。ただ、こちらとしてもそれほど急ぐ気はなく、車のオークションで安いものが出たらということでしばらく待つことにしています。現在乗っているのが三菱のタウンボックスワイドという軽自動車の車体を使った普通車で、これはこれで車中泊できそうな車ではあります。

これは5ナンバーの車ですが、後部座席が前に倒すことで一応のフラットになり、荷室の長さは190センチ弱と、軽自動車のワンボックスと比べてもむしろ小さいぐらいです。フラットになった部分ですが、そのまま寝ると小さな突起や隙間、凸凹が気になると思いますが、代車なだけに改造はほぼ諦めたほうがいいでしょう。となると、マットなどで寝床を作ることが考えられます。しかし、マットよりもコットのほうが楽に寝床を作ることができます。コットの中でも評判のよいボイジャーコットを既に購入していたので、代車でも試してみることにしました。元々このコットを購入したのは、先代のワゴンRで使えるだろうという前提のもと先走ってしまいました。ちなみに、ワゴンRにコットを設置した状況については、以下のサイトでご確認下さい。

http://y-terada.com/Hobby/syachu/wagonrcot/wagonrcot.htm

結果は写真の通り、少々前席を前に傾ける必要はあるものの、コットを設営した状態できちんとドアが閉まります。ちなみに、コットの足の部分には100円ショップで売っていた水道用のビニールホースを足の数だけ切り、一本一本縦に切り込みを入れた上、はめるようにして取り付けてありますので、車内だけでなく板の間などでコットを設営してもキズが付かないようになっています。参考までに、コットを横にした写真も下で紹介しておきます。

普通の車で車中泊ができないと諦めている方も、こうした車を借りることで簡単に車中泊に適した環境を構築できると思います。特に軽4ナンバーのワンボックスでは、内装部分でも金属がむき出しになっているのが普通なので、外から覗かれないように黒い布などを磁石で止めるようにすれば内装に傷つけることもなくプライベート空間を作ることができます。

他にも、こうした軽ワンボックスを持っていても、日常的に後部座席を使っていたりする場合、常に車中泊に適したセッティングを保てない方もおられるでしょう。車中泊用に最初から改造してしまうと、日常の用途で使いずらい場面が出てくると思いますが、荷物を降ろし座席をたたんだ状態でコットを設置するだけでこうした空間が完成します。一人での旅なら出発前にコットを設置し、コットの下に荷物を押し込むようにすれば広い居住空間をそのまま維持できます。紹介したボイジャーコットは強度的にも申し分なく、車内でのイス代わりにも十分使えるだけの耐久力を持っていますので、いつでもどこでもすぐに快適な居住空間で休めるという点では、軽ワゴンとコットの組み合わせは最強ではないかと思いますね。

私はこのコットを快速旅団さんの通販で購入しましたが、メーカーの方でハイチの地震でかなりの量を支援物資として提供したということで、少々手に入りづらい状況になっているとのことです。ただ、円高のおかげで私が購入した時よりも安くなっているようなので、こうした改造なしの居住空間を模索している方は、検討の余地のある品物ではないかと思います。

ただ、ひとつ注意してほしい点があります。他のコットでもその傾向があるとは思いますが、購入当初の品は金属部分を接続して組みあげるのにかなり苦労します。何回も設営していくことで接合部分が慣れてきて、簡単に組み上げられるようになりますが、私の場合、このコットを最初に組み立てようとした時にはどう頑張ってもなかなか接合させることができず、それでも何とか完成させるまでに30分程度かかった上、かなりの筋肉痛になりました。買ったままそのままにしておいて、現場で組み立てようとしたら大変な目に遭いますので、どうしても組みたてられない場合は、力の強い人に組んでもらうようにしながら徐々に接合部分を慣らしていくようにしたほうがいいでしょう。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す