U-mobileの「LTE使い放題プラン」は2,480円から。通話可でも2,980円

 私がぷららのLTEプランに入った際は、これ以上のサービスを提供するところはなかなか出てこないと思っていたのですが、スペックだけ見るとそれ以上の内容を提供するところが現れました。株式会社U-NEXTのU-mobileでは、5GBと7GBプランを統合し、無制限でスピードの制限がないにも関わらず、データ通信のみで2,490円、30秒20円の電話番号が付いた(SMSは別料金)通話可能プランでも2,980円(ともに税別価格)と、ものすごいことになって来ました。

 なお、通話可能なプランを契約した場合、同社の提供する映像配信サービスに使えるクーポンを毎月600円分プレゼントするとのこと。消費税分は余分に支払うことになりますが、ほぼ同じ金額ならこちらに移ってしまうと考える方も出てくるでしょう。ただ、このプランを発表したプレスリリースの注には、以下の記載がありますので、その点はしっかり確認しましょう。

(引用ここから)
一定期間継続的に大量のデータを送受信するなど、帯域を専有し他のユーザーの利用品質に影響を与えるような利用方法をされた場合には、通信制限をかけさせていただく場合がございます。
(引用ここまで)

 普通に使っている方にはほとんど影響はないとは思うのですが、最初から3Mbpsの制限はあるもののそれ以下にプロバイダの意思で制限されることのないぷららと、データ通信量によっては速さ制限を受けるかも知れないU-mobileのどちらを選ぶかというのは利用形態によって変わってくるでしょう。ただ、ドコモのスマートフォン(iPhone含む)一台で全てをまかないたい場合は、データ通信だけでなく電話番号が持てるU-mobileのプランの方が現状では有利です。というか、発信自体をあまりしないなら、ドコモのパケット定額プランでは7GBの制限があり、それがなくなって料金も安くなるわけですから、今使っているスマートフォンの残債を整理してもドコモからMNPをした方が安くて早くて思い切りネットを使える環境を手に入れることができるようになるのではないでしょうか。通話定額を残したい場合は、今の契約をガラケーに変え、スマートフォンにはデータ専用SIMを入れて2台持ちにしても通信料金は5千円以内で運用できます。

 こうしたプランの発表は、MVNO業者への激震になるかも知れませんが、大手携帯電話会社へ与えるショックも大きいのではないでしょうか。特に安さを売りにするY!モバイルについては、2,980円で使えるのはキャンペーンで適用された場合のみで、適用外の場合や期間経過後は1,000円高になるのを忘れてはいけません。さらにこのSプランではデータ通信量も高速対応が1GBしかありません。U-mobileの回線バックボーンを心配されるような声もネット上では挙がっていますが、気に入らなければ解約は自由なのがMVNOの良いところです。とりあえずは既存ユーザーのプランが無制限に移行されるので、どの程度の通信品質が確保されるのか、どの程度連続使用すれば制限されるのかなど状況を口コミサイトなどでウォッチしつつ移行へのタイミングをはかるのが無難かなと思います。


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U-mobileの「LTE使い放題プラン」は2,480円から。通話可でも2,980円」への2件のフィードバック

  1. 貞子デラックス 投稿作成者

    MVNOの競合はまだまだ激しくなりそうですね!

  2. てら 投稿作成者

    貞子デラックス さん コメントありがとうございました。
    普段インターネットを使わず、新聞やテレビを情報収集の手段にしている人は、MVNOというと月額千円前後の安いものという認識のほうがまだ多いかもしれませんが、スマートフォンを様々な用途で使いこなしている人にとっては、安いデータ通信カードはストレスが溜まるでしょう。ぷららや、今回紹介したプランはヘビーユーザーが乗り換えを考えられるものであり、来年以降に大手が追随するのかということを含め、その動向が楽しみになって来ました。
    ただ、こうしたプランに人が集まるということは、従来のスマートフォンの料金に不満がある人が多いというわけで、日本政府がやろうとしている物価上昇の流れとは完全に逆行してしまいます。個人的にはまだまだMVNOは伸びていくと思いますし、さまざまなニーズに応じたプランが出てくることを期待しています。

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