旅用カメラの購入にあたって

車中泊のためにいろんな荷物を用意し、できるだけ余分な荷物を増やしたくない状況の中でも持っていきたいのはカメラでしょう。ただ、ブログ更新のためということであれば携帯電話やスマートフォン内蔵のカメラ機能で十分という事もあると思います。

そうは言っても、やはりちゃんとしたデジカメを用意した方が撮影の幅が広がるというもの。旅行用で使えるデジカメというのはどんなものかということについて少々考えてみましょう。

私が普段から持ち歩いているデジカメは、富士フィルムFinePix F70EXRというもので、ある意味究極のフルオートカメラではないかと思われます。現在では後継機のF80EXRやF300EXRも新機種が出るということでかなり安くなっていますが、広角から望遠まで(F70EXRは35mmカメラ換算で28mm~280mmの10倍ズームを実現しています)満遍なく一台でカバーできます。画質云々という話はおいておくとして、桜の花を撮りに行くなど、事前に決まったものを写すような旅でなければ、被写体を全く予期しないでカメラを準備するわけですから、できるだけ広範囲のものを、必要とあらばズームして撮影する必要があります。一般的なデジカメの倍率は3倍から5倍程度ですが、どこのメーカーでもこうした10倍をカバーするコンパクト型のデジカメは用意していますので、手振れ補正の付いた高倍率ズーム機が一台あると結構便利に使えます。さらに、昨年あたりから旅カメラというカテゴリーで、GPSを内蔵したデジカメも出てきました。まめに記録するのが苦手な方には実に頼りになるデジカメだと思います。

コンパクトカメラの画質では我慢できず、さらに画質を追求するということになると、いわゆるレンズ交換式のカメラということになるのですが、最近ではソニーやパナソニック・オリンパスから小型のものが出てきています。初心者の方でも気にせずきれいな写真が撮れることにはかわりがないので、予算に余裕があればそちらの方へシフトしてもいいと思いますが、初めて買う場合は交換レンズが二本ついた「ダブルレンズキット」を勧めます。とりあえずこのセットだけ買っておけば、たいがいのシャッターチャンスには不自由しないと思います。

ちなみに、私の持っているレンズ交換式カメラは、すでに見捨てられた感のある(^^;)、オリンパスのマイクロでないフォーサーズのシリーズです。レンズ交換式カメラの場合は、本体よりもレンズの方が高いことがしばしばあるので、どのメーカーのどのシリーズを購入するかでその後の状況も(それまで購入したレンズが使えなくなるとか)変わってくる場合があります。ただ、相当の資金的余裕がないと、レンズに凝ることすらできませんので(^^;)、レンズキットに付いてきたレンズのみですますつもりで、安くなった製品をさっさと手に入れ、旅に持っていきどんどん撮影するというのが賢いような気がします。

デジカメは特に商品サイクルが早いので、安くなったものを買っていくパターンが多くなると思いますが、多くのデジカメは専用の電池を使っているということもあり、電池の共通化を考えながら購入機種をしぼる必要というのも出てきます。皆さんが今使っているデジカメの電池を採用している現行機種があれば、それをチェックしておけば、新たに購入した場合でも、予備の電池をわざわざ買わなくても済み、旅先での長期間撮影に対応することができます。予備電池自体の費用も莫迦になりませんし、それがバーゲン品でかなり安く手に入るとしたら、今のカメラを使い続けるにしても、電池の売値を計算に入れれば、わずかな金額で新しいデジカメを手に入れられる計算になります。買い物のコツというのは、どうしても買わなければならないところまで切羽詰った状況で買わずに、事前にチェックを入れておいたものが最安値に近い状況になった時にさっと手に入れることだと思います。デジカメが故障してすぐに代替機をさがさなければならないというのはある意味最悪のシナリオでしょう。すでに新しくデジカメを買ってしまった方でも、新機種のチェックは怠らないようにすることが大事だと思います。

(追記)

当然ながら、この文章を書いてからかなり時間が経っているため、現在旅行のお供にするカメラはここで紹介したカメラとは全く違います。というか、現在のデジカメのラインナップがかなり変わってしまいました。

何が変わったかというと、いわゆる安いコンパクトデジカメは防水のものを除けばほぼ駆逐されてしまい、基本的にはセンサーの大きい高級なものか、高倍率をうたうものがレンズ一体型のデジカメとして売っているものの、その他はほとんどレンズ交換式になっているということです。

現在は動画を含めて殆どの撮影をスマホのカメラでこなす方が多いと思いますが、基本はスマホで十分だと思うものの、背景をぼかした写真を撮りたい場合や、野鳥など遠くのものを狙いたい場合には専用機が必要になってくるでしょう。レンズ交換式のものは高性能ではあるものの、レンズの性能に画質は依存しますし、必要に応じて複数のレンズを用意するのは大変です。ここで紹介しているように、35mm換算で28mm〜280mmの10倍ズームが付いたレンズ一体型カメラあたりを一台持っていれば、風景から花のマクロ撮影まで一通りできると思いますので、その中でもレンズの明るさであるF値ができるだけ小さいものを選ぶのがおすすめです。

 


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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