TransBook Chi T90CHI-64GS その6 一応のまとめ

 ここまで紹介してきたTransBook Chi T90CHIのシリーズは、格安の8インチウィンドウズタブレットと比べると少し大きく、さらに貝のようにぴたっと閉まる専用のキーボードが付いていることに特徴があります。これ1セットで一通りの事ができ、その大きさは小さいのでモバイル用途には向いていると思います。さらに、他のメーカーの端末よりも安価で売られているということも嬉しいですね。

 その一方で、この価格でこの小ささ、性能を実限させるために犠牲になった部分も多いのではないかとも思えます。外部映像入力がなかったり、充電しながら外部機器をUSBスロットに差して同時に使えるアダプタの多くが使えない(今のところMiix2 8で使えていたアダプターが使えないことは確認済みです)とか、カタログやスペックに出てこない残念な点もないとは言えません。

 ただ、この大きさでフルにウィンドウズ8.1が使える端末というのはこれ以外にないということもあります。スペックからキーボードを加えた全体のサイズを読み、iPad mini2とほぼ同じ横幅で普段持ちのバッグに一緒に入れて持ち運べるというメリットは私にとっては何物にも代えがたいものでした。もしモバイル運用でもっと大きなバッグを使えたり、車で持ち運ぶのがめいんということなら、ここまで小さい端末を選ばなくても他にいいものがあるかと思いますが、この端末をよく使うようになるか否かは、普段のライフスタイルにも関わっていると言えるでしょう。できるだけ重い荷物を持ち歩きたくなかったり、机のない所に行き、膝の上で打つ場面もあるような場合はこれを検討してもいいでしょうね。そうではなく、何か面白そうだからといった理由で購入した場合は、普段の使い方では出番はなく、むしろ普通のノートパソコンを持ち運ぶ方が良かったと後悔することになるかも知れません。その点をじっくりと考えつつ購入については決める方がいいでしょう。この端末はある意味使う人を選ぶようなものでもあるかも知れませんね。

 あと、最後にこういったウィンドウズ小型パソコン(タブレットも含む)を初めて持つ方へお伝えしたいことがあります。デスクトップや大画面のノートパソコンには普通、ディスクドライブが付いていて、パッケージソフトのインストールだけでなくデータの書き出しやバックアップを取ることができましたが、小型端末にはそういったものはありません。ここまで紹介してきたTransbook chi T90シリーズは外部接続のための端子は電源用と共通になっていて1つしかありません。ここにホストアダプタを繋げば外部メモリやDVDドライブの接続はできるかも知れませんが、もしディスクにバックアップを作ったとしても本体だけでリカバリーができないので、16GB程度のUSBメモリとホストアダプタを用意して、データを含む全てが吹っ飛んでしまった時のためにシステムのバックアップを取っておくことはやっておいた方がいいと思います。ASUSからBacktrackerというバックアップソフトが提供されていますので、まずは本体を満充電してから、windows32ビット用のソフトをインストールし、USBメモリにバックアップイメージをコピーしましょう。データが飛ぶなんてめったにあることではありませんが、もし飛んでしまったらそれこそ何もできない単なる重りを持ち運ぶことになってしまいます(^^;)。同じようにディスクドライブのない小型の端末を持っている方でバックアップを取っていない方も問題なくパソコンが動いているうちにバックアップは取っておきましょう。


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