道路緊急ダイヤル「#9910」は電話帳に登録しておこう

朝のワイドショーの衝撃映像を見ていて、つくづく道路を走っていて何が起こるかわからないということを痛感しました。私が見たのは、名古屋高速で観光バスの左斜め後ろを走っていた車のドライブレコーダーの映像として、観光バスの荷物入れが急に開いて中にあった乗客のスーツケースやキャリーバッグなどが次々と落ちていくという衝撃映像でした。その後、何とかドライブレコーダー搭載の車は荷物との衝突を避けるようにして左側の路肩に停車したのですが、このような状況に遭遇した場合、私達はどうするのがベストなのでしょうか。

まず、絶対にやってはいけないのが、車から降りて荷物を拾うことです。その場で長く停車しているだけでも後続車から突っ込まれる可能性があるため、後方に気を付けながらそのまま進み、できれば落下のあった場所を覚えておいて(高速道路の場合道路名・キロポストの数字・周辺の施設名などを控えておくと連絡する時にスムーズになります)、道路管理者に連絡を取ることが必要になります。しかし、警察や消防でも保険会社でもなく、ロードサービスでもない「道路管理者」への連絡とはどうすればいいのでしょうか。

http://www.mlit.go.jp/road/dia/

それが、上記リンクで紹介されている道路緊急ダイヤル「#9910」です。このページによると、連絡が必要な道路状況としては以下のような場合が挙げられています。

・道路に穴が開いている
・道が崩落するなどして危険な状態
・道路上に落下物が放置されている
・道路が油などで著しく汚れている
・ガードレールや標識が破損している
・動物の死骸が横たわっている
・動物が道路上に留まっている

基本的にはこのような事が見過ごせない場合には安全な場所に車を停めて、早めに道路緊急ダイヤルに電話をして場所と状況の説明をし、対応してもらうようにしたいものです。こうした原因が元で事故になれば警察に電話をすればいいのですが、車中泊のために全国のいろんな場所へ行く場合にそんな事に遭遇するケースも少なくないと思いますので、この「#9910」については、携帯電話の電話帳に登録しておくことをおすすめしておきます。

なおその際、「道路緊急ダイヤル」としてもいいのですが、「緊急番号」というくくりでまとめておいたり、検索がしやすいように語頭に「ああ」や「んん」のように50音順の最初や最後に持って行けるような形で登録しておくと、いざという時にいやでも目に付く所に置いておけます。

何もない時にはこんな事もあまり考えることではなく、書くのにも気を落ち着けて書いていますが、実際に何か起こっている現場に遭遇した時というのは、やはり何かいつもと違うくらい自分でも何をやっているかわからないような事にもなってしまうかも知れません。これは、防災対策にも言えることですが、いざという時にはできるだけ連絡系統はわかりやすく単純にするのがいいでしょう。この道路緊急ダイヤルの他にも、いざという時に使う可能性のある電話番号についてはまとめて項目を作っておくのもいいのではないでしょうか。

最後に、まとめ作業の参考にということで、主だった緊急用の電話番号について紹介しておきます。なお、「#」から始まる短縮番号はあくまでわかりやすく電話を掛けるための番号で通話料は有料で、地域限定の場合もあります。さらに、携帯電話の通話定額では対象外となる「0570」から始まる番号も含まれている可能性があるので、通話定額の契約をされている場合には長電話の通話料にご注意下さい。

(3ケタ番号)

・110 警察
・119 消防
・118 海上事故
・171 災害用伝言ダイヤル
・188 消費者ホットライン(携帯通話定額でも有料)
・189 児童相談所ダイヤル(携帯通話定額でも有料)

(#ダイヤル)

・#9910 道路緊急ダイヤル(24時間無料)
・#9110 警察への相談で緊急性のないもの(通話有料)
・#7119 救急電話相談で緊急性のないもの(地域別サービス 通話有料)
・#8000 小児救急電話相談(地域別サービス 通話有料)
・#8139 JAF(携帯通話定額でも有料)

なお、この内容は2018年1月現在の内容で、状況によって番号や細かい内容が変わることも考えられますので、実際に利用される場合には必ず最新の情報を確認の上でお掛け下さい。また、携帯電話の定額プランの対象外となる番号の場合も、直接その場所の相談窓口をネットで調べて掛けるというような方法で通話料を定額で利用できる場合がありますので、お住まいの地域の必要な番号とともに自分なりの緊急電話リストを作るのがいいかと思います。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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