防災ラジオの選び方 その2 高性能なラジオをあえて選ぶ場合

災害に備える中でラジオを準備する場合、ラジオ局がいつも安定して入感するような場所に住んでいる場合には前回紹介したような小型のラジオを一つ用意すればいいわけですが、元々地元局すらうまく聴けない場所に住んでいるような場合は、もう少し感度のよいラジオが欲しくなる場合もあるでしょう。

そして、こんなことは考えたくありませんが、地元局の送信設備自体が被害を受けた場合、今まで強力に入っていたラジオ放送が聴けなくなる場合があるかも知れません。そうした場合に備えるという意味でも夜間だけでなく昼間でも何とか遠方の放送局の電波を捉えられるような性能のラジオが欲しいと思う方もいるかも知れません。

ただその前に確認しておきたい事があります。現在の日本のAM局はたくさんありますが、その中でも送信出力の大きい放送局を日中でも捉えることができるラジオがあれば、十分もしもの時に対応して地元局が復旧するまでの情報を入手することができます。

ICF-EX5

私が持っているラジオの中では、国内で売られているホームラジオの中で一番内蔵バーアンテナが長いICF-EX5(現在はICF-EX5mk2として販売されています)が遠距離受信に有利なラジオと言えるでしょう。このラジオはまだスマホで全国の民放が聴けるRadikoのサービスがない時に日中というより夜間に地元以外の放送局をより多く聴こうと思って購入したものですが、日中でも普通のラジオでは聴こえない放送局が入ってきます。

ちなみに、災害時に役に立ちそうな放送局のリストとして、AM放送の中でも100KW以上の高出力で送信している局のリストを作りました。以下のリストの中から自分のいるエリア外からでもいくつかの局が聴こえるようなラジオがあれば万全だと言えるかも知れません。

・NHK札幌第一 567KHz 100KW
・NHK東京第一 594KHz 300KW
・NHK福岡第一 612KHz 100KW
・NHK大阪第一 666KHz 100KW
・NHK東京第二 694KHz 500KW
・NHK札幌第二 747KHz 500KW
・NHK秋田第二 774KHz 500KW
・NHK大阪第二 828KHz 300KW
・NHK熊本第二 873KHz 500KW
・TBS東京放送 954KHz 100KW
・文化放送 1134KHz 100KW
・ニッポン放送 1242KHz 100KW

ただし、国内における出力が大きくても、普段は地元局の信号によってかき消されていたり、夜間などは海外の強力な宣伝放送に邪魔をされている場合があるので、近くて高出力な放送局であっても思ったようにうまく聴こえない放送局があるかも知れません。ちなみに私のICF-EX5で日中聴けるのは、NHK東京第一・NHK東京第二・ニッポン放送までは普通に聴けます。夜になれば大阪も秋田も聴けますが、このリストにはない558KHzのラジオ関西(20KW)が日中でも聴くことができます。

これは、周辺に大出力の放送局がなく、淡路島に送信設備のあるラジオ関西が東方向に指向性のある電波を送信しているために聴けるようになっていると思うのですが、そう考えると上記のリストの中でも地元局が止まっている状態では、もしかしたらもう少し聴けるものも少なからず出るとは思います。

問題は、ICF-EX5はホームラジオの分類に入るような大きなラジオなので、なかなか防災ラジオとして用意することは難しいということです。そして、アナログ式のラジオということで、本当にこの周波数に合っているかどうかを確認するのが難しいということもあります。ただ最近はデジタル方式のラジオも多く出ていて、感度を保ちながら選択度もそこそこなDSPラジオも、それほど高くない金額で購入することができます。

私が持っているものの中ではデジタル表示ができるDSPラジオということで中国のメーカーTECSUNのラジオPL-380があるのですが、このラジオが小型ながらかなり性能が良く、ICF-EX5で入感した放送局の周波数をダイレクトに入力すると(デジタル表示なので周波数を入力すればその放送局に合うのです)そのまま同じように聴けてしまうことがしばしばありました。

個人的にはこのくらいの感度であればICF-EX5でなくてもPL-380でも何とかなりそうなので、私のいざという時に持って逃げるラジオとしては今のところはPL-380で決まりです。ただこのラジオのウィークポイントと言えば、単三電池を3本使用していて、モバイルバッテリーから充電しつつ使えるものの、電池が切れてしまったら使えないということです。

PL-380を充電

しかし、このラジオに繋げるminiUSBのコードと手回し発電でスマホの充電もできる「TY-JKR5」も一緒に持って出れば、いざという時は写真のように「TY-JKR5」とPL-380をUSBケーブルで繋いで手回し発電をしてSL-380に入れたニッケル水素電池に充電することが可能になります。

また、このPL-380は短波の受信も可能なので当然ラジオNIKKEIも受信可能です。もしうまくAM局を聴けない場合に安定して情報を入手する手段が増えるのはいいことです。さらにAMをあえて国外仕様の10KHzごとの刻みに変更すると国内用だと1620KHzまでしか受信できないところ、1710KHzまで聴けるようになります。マニアックな話になりますが、ICF-EX5でも受信できない全国の灯台放送まで聴けるようになりますので、防災ラジオとしてだけでなく車中泊で全国を回るような旅のお伴にして、全国の港町にたどり着いたらその場で灯台放送を聞くには最適なラジオとも言えるかも知れません。

PL-380については私以外にも評価している個人のページも簡単に見付けることができると思いますので、その実力について御存知ない方はぜひいろいろと調べてみて下さい。


カテゴリー: 防災グッズ, ラジオ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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