消費税引き上げを考えた上でのお金の使い方を考える

昨日はちょっと時間があったので、いわゆる「千円カット」のチェーン店であるQBハウスに髪の毛をカットしてもらいにお店に立ち寄りました。少し前にこのブログでも書きましたが、数ある千円カットのお店の中で今回紹介するQBハウスは、消費税の増税とともに2019年1月までサービス開始時から消費税分だけを引き上げた1,080円の料金で(60才以上のシニア年代の人には年齢のわかる証明書があれば以前の通り1,000円の料金)長らく頑張っていましたが、この2月から値上げを行ないまして、サービスは変わりませんが行った時の客数は少なめのような感じました。

具体的には消費税とは関係なく1,080円を1,200円に値上げし、シニア年代の料金も1,100円に値上げしたので、QBハウスは厳密な意味での「千円カット」ではなくなったわけですが、今の状況を考えるとそうした値上げも止むなしという感じがするのも確かです。

これからの物価の値上がりというのは、小麦価格の高騰によりパンやそば・うどん、パスタの価格にも跳ね返ってきそうで、ハーゲンダッツのアイスやヨーグルトというような乳製品についても、生乳の値上げによって価格が上がることになっています。

また、嗜好品ではありますが税率を抑えた「第三のビール」についても税率が上がることでの価格上昇が見込まれています。こうした内容は、食費を外食をしないで切り詰めていたり、高いお酒でなく安い発泡酒でお金を節約している人にとっては今までの生活を多少なりとも変えなければならない状況に陥る可能性があります。

話をQBハウスに戻しますが、お店で働く人の形態には正社員ではなくパートタイマーという働き方もあると思いますが、ホームページのリクルート情報によると一人一日に30人以上カットするような仕事になり、労働環境に比して時給が少ないと感じられた場合、パートの場合は辞めるのも比較的簡単です。ただ、お店を管理する会社側としては薄利多売の商売で成功を収めている企業だけに、一つのお店でより多くの人数のカットをこなせないと利益につながらず、パートとしての待遇もなかなか改善しにくいでしょう。

では、今回値上げをしたことによってどのくらいの差が出るかということを考えてみます。ホームページにあった「一日30人」のカットを行なった場合、従業員一人あたりの売上は32,400円になります(全て1,080円の単価だった場合)。これが、一人あたりの売上が1,200円に上がると、同じ32,400円を売上げるには27人のカットでいいということになります。値上げ当初は他のお店に鞍替えされてお客さんの数が減る可能性もありますが、一回あたり120円の値上がりだったら、他の何かを切り詰めれば出せない金額ではありませんし、今までの来客人数を確保できるならば、同じ30人をカットした場合の売上は3,600円アップし、時給が上がることや待遇面での向上も期待できます。

結果、短時間で多くの人のカットを行なう人材を会社は確保できるという事なのでしょうが、世の中にはこうした値上げのできる企業とできないところがあることも確かです。結果、賃金は上がらないまま値上げの影響だけを受ける人も少なくないという現実が重くのしかかります。10月には消費税の引き上げも予定されていますので、いかにして今までの生活パターンを維持するのかということがこれからは大事になってきます。

個人的には何でも高くなっていく中で、とにかく安いものに走るということは危険ではないかと思います。紹介したQBハウスのビジネスモデルを維持するにも様々な苦労があることが理解できるので、良質なサービスを継続して受けるためにはある程度の費用負担増も止むを得ないという風に考え、その代わりに改めて自分の生活を見直してみるということも必要になってくるのではないかという気がします。

個人的な節約のための基本は安く買うことよりも「いかに無駄なものを買わないか」ということに尽きるかと思います。安いと思って大量買いしても多くのものが残って使われないままになってしまえば結局は無駄になりますし、常に財布の中味を意識して小さな買い物もする必要があると思います。最近の電子マネーの導入においても、常にスマホの残高表示を見れば1円単位で中味を把握することができますから、月ごとにも電子マネーの支出総額を意識し、毎月のチャージ額を少なくする方向で活用できればいいと思いますし、とにかく現金がなければ買わないと決めた方が毎月の支出を節約できるのなら、電子マネーをあえて使わないというのも一つの方法であるでしょう。

そして、自分自身に対しての反省を込めてお伝えしたいことは、店頭での高額商品の衝動買いは極力避けるということが大事ではないかと思います。もちろんこの考えにも例外があり、購入計画を立てる中でだいたいの「最安価格」を把握している場合は、その金額と比較して更に安ければ購入を迷うことはないでしょう。問題になるのは自分でも店頭価格が本当に安いのかどうかわからず、その場の雰囲気だけで高い買い物をしてしまう場合です。

様々な衝動買いを経験したことで、自分の直感で「かなり安い」と感じたとしても同じ商品が世間ではどのような評価を受け、ネットではいくらで売られているのかというのを知らないまま購入してしまうと「なぜその商品だけが安く売られているか」ということがわかってしまって衝動買いを後悔する場合があることが十分にわかってきます。

もし現実に出先で安い品物を見つけた場合、その商品の名前や型番をメモし、自宅へ戻ってじっくりネット検索するなど冷静に吟味してからお店へ電話するとかまたお店に戻って買うというような1テンポ置くことで、果たして今の自分に本当に必要なものかどうかを明らかにすることができます。

このブログでも過去から様々な商品の紹介をしてきましたが、別に企業から試供品や製品を借りて評価することは皆無で、全て自分て購入して紹介しているだけなので、商品紹介を主にやっていくのは無理だと悟っています。逆に今あるもので工夫をすれば実現できるものがあればそれでいいと考えつつ、どうしても使いたい高額な商品があった場合は十分にその内容が自分の用途に合うかどうかを考えた上でこれからは購入することになるでしょう。

今後、全ての職場で給料がバンバン上がって物価の上昇分をカバーできるならやみくもに消費して使ってみる中で自分に合ったものを見付けるのも悪くないと思いますが、今後は同じように情報を発信しているネット情報(商品評価サイトや安売りの情報を掲載したサイト)も活用しながら無駄金を使わずに効率的にお金を使っていこうと思っています。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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