長距離フェリーの旅が面白くなっている

少し前の話になりますが、たまたまテレビでテレビ東京系の番組「ガイアの夜明け」を見ていたら、長距離フェリーの会社「太平洋フェリー」と「オレンジフェリー」に取材していました。特に大阪南港・神戸港と四国の愛媛県(東予港・新居浜港)を結ぶオレンジフェリーの新しい船を紹介している中で、かなり興味深い船内の様子を見ることができました。

古いフェリーを韓国の会社に売却し、新しく造られたフェリーは基本が「個室船室(シングル)」になったということで、今までの雑魚寝スタイルの2等船室(仕切り無しの大広間スペース)はなくなり、同じレベルの料金でも個室が使えるようになったということを知り、特に一名での利用には良い傾向になってきたという感じがしました。

ただ、一番安いシングルの客室は、室内の装備は最低限なのは当り前ですが、内側から鍵はかかるものの外から鍵がかけられないので、貴重品を常に持って食事やお風呂に行かないと危ないというところがあるそうです。外側からかかる鍵の付いた部屋は「デラックスシングル」で、シングルから数千円の追加負担でビジネスホテル並みの設備を得られます。

個室を利用しながらの旅というと、かつてのブルートレインでの旅を思い出しますが、現在の寝台特急では「乗車券」「特急料金」に加えて「寝台料金」がかかるので、現行の寝台車を利用する場合でもそれなりの出費を覚悟しなければなりませんが、東京や名古屋あたりから四国へ行く場合、とにかく大阪南港までの交通手段を確保し(車で行く場合は当然車を運ぶ料金もかかります)、そこからフェリーに乗ることで、だいたいビジネスホテルの料金くらいで船賃込みの個室が使えるので、大阪まで新幹線でそこからフェリーで四国上陸というパターンも考えることができます。

また、先に格安航空のチケットが取れれば、午前中に松山空港に着き、周辺観光をしながらフェリー出港までに何とか東予港にたどり着ければ、現地で宿泊せず翌朝には大阪に着くので、そこから新幹線でも高速バスでも飛行機でも使って1泊2日の旅にするのもいいですし、時間が取れれば往復フェリーを使えば割引きも使えますので、その方が交通費を抑えられるでしょう。

番組では特に、しまなみ海道を自転車で往復するために四国に入りたい人のために様々なプランや装備を工夫している様子も流れていました。今後は自分の自転車を分解せずにそのまま個室に持ち込む形での「輪行」ができる(外から鍵のかけられるデラックスシングル限定のサービスです)ということで、今後オレンジフェリーが人気になる可能性はあると見ていいでしょう。

ただ、個室化を進めることによって、・シングルとツインの部屋しかないので、今まではまった二段ベッドが2つあるような安くて仲間うちで楽しむような4人部屋を取りたいというような事はできなくなっているようです。まあそうした部屋があったら夜通り飲んで騒いで他の人が迷惑するかも知れませんし(^^;)、寝る時にはゆっくり自分一人で寝る方がいいという人が多いからこその「個室化」なのかと思います。

船の旅では天候によって欠航したり、大聞く揺れることで船酔いになるというようなディメリットもありますが、寝台列車の旅が高級化するにともない、安く寝ながら移動するような旅が好みの場合は、夜行バスとルートがかぶるなら、むしろ積極的にフェリーを組み合わせて旅をするというのも面白いと思います。最後にオレンジフェリーへのリンクを貼っておきますので、こうした個室化したフェリーが増えていくことも期待しながら次の旅の予定を考えてみることにします。

https://www.orange-ferry.co.jp/


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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