データ専用SIMでSMSを利用するメリット

本日は東日本大震災から8年目の日です。実際に被災された方の中には決して思い出したくない事もある悲しい過去の出来事ではありますが、決してその日の事を忘れず、さらにその中で出てきた多くの問題を解決するように考えることも、メモリアルデーには必要なところもあるように思います。

大きな災害が起こると物理的に引かれた水道管、電線や電話線が切断されることで、多くのライフラインが利用できなくなることが予想されます。ただ、過去の大きな地震において携帯電話については音声通話回線こそ制限されてつながりにくくなるものの、メールやメッセージアプリを利用するデータ回線についてはそこまで制限されることはないので、災害そのもので基地局そのものが被害を受けていなければスマホによる通信は使えますし、大手携帯キャリアが臨時の基地局を災害地域に設置することによって、利用者側が自らスマホの電源回りだけを用意すれば、何とか情報を得たり連絡を取り合うことはできるようになります。

普通なら、そうした事がわかっていれば、SMSやLINE、Twitterや各種メッセージアプリを使っての家族や友人との連絡は可能なのですが、最近になってわかってきたことに、たとえ知り合いであってもLINEの連絡先しか交換していない場合に、LINE自体が何らかのトラブルを起こしてしまったり、LINEそのものが他のサービスに置き換わった場合にどのようにして連絡を取り合うのかという問題があります。

確かに今のスマホでのコミュニケーションにおいてはLINEの存在は大きいもので、郵便局の年賀状のサービスの一つとして、相手の住所も本名もわからなくてもLINEでやり取りをしていたら、自分の名前も名乗らずに郵便会社を通して紙の年賀状が送れるサービスなどもあり、まだまだLINEの日本でのコミュニケーションアプリとしての存在感は揺るがないように思えます。しかし、その前にはやったミクシィの凋落の事を考え、さらにミクシィだけでつながっていた人と果たして今も連絡が取り合えるのかということを考えると、LINEも安泰ではないでしょう。LINEが衰退してしまった後にもし東日本大震災級の大きな災害が起きた後の事を考えると、今使っているメッセージアプリを通じて別の連絡方法を教えておくことが大切な場合も今後出てくるでしょう。

その際「メールアドレス」「電話番号」くらいのやり取りは必要になってくる気がします。しかし、状況によっては電話番号を教えたくないと思う方もいるでしょう。私も顔も見た事もないようなネットだけでつながっている人に自分の電話番号を教えてしまうのには抵抗があることも事実です。

そこでおすすめしたいのが、もしメインで使っている回線が使えなくなってしまった時の事を考え、安く維持できるMVNOのSIMを揃える中で、SMSの利用な回線を持つということです。現在の状況ではドコモとソフトバンクの格安SIMを選ぶ際にSMSでの連絡を行なうためには「SMSオプション」の付いたデータ専用回線を契約する必要がありますが(auの場合はオプションを付けなくてもSMSの利用が可)、そうしてSMSの使える回線をメイン回線とは別に確保することにより、LINEだけの知り合いから送られてくるSMSと家族や身近な友人との連絡先を分けることができます。SMSオプションの付いたSIMの電話番号に電話を掛けてもつながらないので直接話すことも起こりませんし、SMSだけ使え、さらに状況によっては新規で契約し直すことで、もし頻繁に連絡を受けたくない相手からSMSが来て困ったような場合の対応策にもなります。

さらに、災害時だけでなく携帯キャリアが急に使えなくなるような状況に備え、ドコモ・ソフトバンクの回線をメインに使っている人がサブ回線を選ぶ場合、あえてau回線を提供しているMVNOからサブ回線の会社を選ぶような、3つの事業者の中から2種類の回線を使い分けるということも、やっておけばメイン回線が使えないような状況でも十分実用になります。というのも、SIMフリーのスマホにサブ回線のSIMを入れておくと、多くのSIMフリーのスマホからテザリングをすることでメインで使っているスマホをサブ回線を使ってデータのやり取りができるからです。

サブの回線の方は一番安いプランで構いませんし、メイン回線ではなかなか難しい、実際は低速回線でも十分使えるカーナビとしての利用や移動時の音楽ストリーミングやインターネットラジオの利用をすることで、メイン回線の高速クーポンの利用量を抑える効果もあります。

また、二台持ちにすることによって、災害時の電池持ちも倍になるわけで、普段は2台持ちをしたくないと思っている方でも、あえて日常的には持ち出さないで、いざという時の連絡手段にや通信用に使うつもりで使うのもいいような気もします。

例えば、標準的な月間千円くらいのプランであってもSMSオプション(ドコモ・ソフトバンク回線)を付けても1,200円/月で月間3GBの高速クーポンが使える上に速度の切り替えや余った高速クーポンの翌月利用も可能になるので、いつも月末にスピードが制限されて何とかしたいと思っている人にとってはそれほど大きな負担にならない可能性もあります。逆にメイン回線で設定してあるギガデータ容量の見直しを行なうことで、新たに増やすMVNOの利用料をカバーできれば月々の通信料も一部削減できるかも知れません。こういったことは、できる時にやっておくことが大事だと思いますので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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