水の大切さと恐さ

北海道で起こった7才の男の子の行方不明騒ぎは、一週間という長期にわたって捜索が行なわれたものの結果として男の子が無事ということがわかってほっとした方も多かったのではないかと思います。ただ、普通に考えると一週間もの長い間、北海道では一部では雪が降る場所もあるという天候の中で、半袖で食料も持たないまま生命を維持できたのは奇跡という他ありません。

時間を置いて読む人のためにこのニュースの概要を簡単に説明しますと、遊びに来ていた家族が今回の事件の主役となった7才の男の子の行動を叱るために、夕方に山の中に車で入り、車から降ろすとその場から一旦離れて改めて戻ったところどこへ行ったのかわからなくなってしまい、ニュースになったのです。

行方不明の男の子を探すため、消防団や自衛隊の方々の含めた大捜索が行なわれました。山の中で雨の降った日もあり、さらに6日という時が過ぎたため大がかりな捜索も中止されたのですが、何と男の子は大規模な捜索の行なわれた範囲を遥かに超える距離を自分の足で歩いて屋根のある自衛隊宿舎のある所まで当日中に行き付いていたようで、水道から水だけは飲み、夜は就寝用のマットの間に入って休んでいたことが幸いし、無事に両親の元に元気な姿を見せる事ができました。

今回はたまたま男の子が歩いて行った先に自衛隊の宿舎があり、食料はなくても水道から飲める水を得ることができたという奇跡が男の子の生命維持をアシストした格好です。今回はあれほど大規模に捜索をしたにも関わらず、7才の男の子の脚力を過小評価して捜索範囲をしぼったために男の子が避難していた場所までは探していなかったそうで、改めて子供といえど火事場の馬鹿力というものはあるんだという事も感じました。

ただし、今回一週間もの長きにわたり生命を維持し続けることができたのは、野営でなく屋根のある所で休み、体力を落とさずに最低限の水分だけは摂っていたということになるのですが、ここでのキーワードはどちらも「水」になるでしょう。水は人間が生きていくには必要不可欠のものですが、体内に入れないで体を濡らしてしまうと低体温症の原因となり、生命の危機にもつながりかねません。

もし男の子が当日に自衛隊宿舎のある所までたどり着けなかったとしたら、そして部屋のドアにカギがかかっていたとしたら直接夜露や雨に濡れてしまったでしょう。自力で体を温めるように火を起こすことは、ある程度サバイバルの知識を持っている大人でも難しいと思いますので、今回の無事の生還は本当に良かったですが、ただただ奇跡としか言いようがないとしみじみ思います。

今回のような単身でのサバイバルというのは大人でも厳しいと思いますが、車で旅行をしていて孤立してしまったような場合、車が側にある場合とそうでない場合に最低限何を用意しておけばいいのかという事も考えて準備をしておくことも大事かなと思いますので少し考えてみます。

まず、車の中ならとりあえず風や雨の影響を受けることはありませんが、食べるものがなければ体温は下がっていきますので、夏であっても羽織ることのできる使い古したような毛布があれば車の中に入れておくことができれば何かの時に役に立つかも知れません。

また、直接体を温めるためには最後の手段として、燃やすものは現場回りで探すとして、火を起こすためのマッチ・ライターが必要ですが、火事を防ぐためにももしできれば、直に焚き火をしなくても火を起こせる焚き火台やウッドストーブがあればいいと思います。急に雨が降ってきたとしてもこうした道具があれば、焚き火ごと場所を移動することもできます。さらに軍手と一緒にもし蓋のあるクッカーがあれば、雨水を沸かした上で飲み、体を温めることもできるでしょう。

最近は災害用に長期保存の効く飲料水や非常食もありますので、小分けにして食べたり飲めたりするために小さなカップと一緒に用意しておくのもいいでしょう。旅行中のサバイバル用としてだけでなく、大きな災害時に自分の力でお湯を作ったり体を温めることができるグッズとしてもおすすめです。

また、今回の子供と同じように歩いていてはぐれてしまった場合のことを考えると、まずは外に助けを呼べる携帯・スマホは持っていた方がいいでしょうし、歩いて移動する場合には両手が自由になるバックパックを背負って移動しつつ、中にはおかし類・水筒・雨具として傘でなく頭からかぶることができるポンチョを用意しておいた方が何かと応用が効きて便利だと思います。バックパックに入れるものは考えればきりがありませんが、車から出てインキーをして閉めだされてしまうこともあり得ますので(^^;)、最悪でもスマホは持って車から出る習慣を付けることだけは徹底したいものです。


カテゴリー: 防災コラム, コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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