Express Speedpass(スピードパス)

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 日々の生活の中でガソリンを入れるスタンドはだいたいの場合において決まりきっている方がほとんどだろうと思います。支払方法としては、現金かクレジットカード、プリペイドカード、電子マネーといったところでしょうか。

 私の場合は近所のガソリンスタンドが発行したクレジットカードで給油していますが、昔とは違って、現金で入れるよりも安く給油することができています。なぜそれだけ優遇されるのかはわかりませんが、それだけクレジットカード決済が当たり前になってきたのだと思います。

 ここをご覧の方の中には、クレジットカードでの決済に否定的な考えを持たれる方もいるかも知れません。しかし車中泊を含む長距離の旅ということでは、ETCを普通に使う場合、やはりクレジットカードを持っていることが前提になってしまっている現状もあります。ただ、カード決済の場合の問題点として、知らないスタンドにおいてカードを一時的にも預ける行為というのは、考えようによっては中のデータをスキミングされてしまい、自分のカード番号を使って物を買われてしまう危険性が生じるということがあります。

 そうした極端な問題だけでなく、クレジットカードについてはそうした事以前に、基本的にはつけ払いであるため、いい気になって給油を含む買い物に使った次の月、請求金額を見て青くなるという可能性も当然あります。今回紹介するスピードパスは、対応するスタンド限定ではありますが、クレジットカードから決済されるものの、悪用される恐れが少ない決済手段です。給油以外の決済には対応していないので、カードと比べると安心して使うことができるでしょう。

 スピードパスを使うためには、すでにクレジットカードを持っている時にはカードを登録することで使えるようになります。このサービス自体の年会費などはなく、有効期限もクレジットカードの有効期限に準じます。カードの期限が来た場合、改めて申請する必要がありますので、申請のし忘れには注意しましょう。写真のようにキーホルダーに付くような小さなもので、主にセルフスタンドで使える場所が多いようです。お金を入れたりカードを通すかわりに、スピードパス自体を軽くタッチすれば認証が完了し給油することができます。スピードパスの中には個人情報、カード情報は入っていないということなので、個人情報の流出も防げます。

 ただ、落としたり盗まれたりした場合の対応策として、1回につき15,000円未満、1日あたり4回という使用制限があります。常に満タンにしていれば問題ないと思いますが、小額ずつ何回も入れるような給油方法の方は注意しましょう。それでも万が一、悪意を持った第三者に使われた場合は、連絡をすることでその日から換算して、60日前~3日後の不正利用による損害は、60万円を限度に補償されるとのこと。普段はキーホルダーと一緒にしておけば安心ですが、なくなっているのに気付いた際にはとにかく早く連絡を入れることで被害を食い止めることができます。

 安心な決済方法のスピードパスですが、一番の問題は、使えるスタンドが限られるということでしょう。高速道路のスタンドでこの種のスタンドは見たことがありませんし、一般道でもスピードパスが使えるスタンドがなかなか見付からない事も多いとは思います。でも、とりあえず作っておいても邪魔にはならないものですし、クレジットカード決済でガソリンを入れている方なら、車のカギと一緒にしておけば、いざという時に頼りになる場面も来るかも知れません。今までクレジットカードを持っていなかったという方でも、カード自体は自宅で保管し、スピードパスによる給油とETCだけクレジットで決済するという手もあります。


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