ChromebookにLinuxを入れる その1 なぜChromebookか

インターネットの中には生活に必要な全ての情報が紹介されているのかという話があります。家の作り方や畑を耕して穀物や野菜を栽培する方法などを調べて実行できれば、自給自足の生活を他人の知恵を借りずにやることもできるかも知れませんが、そうした行動を実行するには、やはりその情報を受け取る側がどれだけ本気なのかということも関わってくることでしょう。

最近になって、そこまでストイックな事ではありませんが、私自身のモバイル環境についてインターネット上からの情報だけを利用して特定のハードを設定し直したところ、かなりの進歩が見られました。どこにいても自宅と同じように情報を受け取ったり自ら発信するためには、スマホ一つだけでも何とかできますし、タブレット端末があれば見たり調べたりの最低限の事はできるのですが、常にパソコンを使った文字入力に慣れていたりすると、やはりきびきび動くパソコン型の端末が欲しくなります。今回紹介するもので、そうした個人的なニーズを満たすことができたのではないかと密かに自負しています。

休みを利用して遠方へ出掛ける場合、その場所が遠ければ遠いほど、現地に到着するまでの時間をどう過ごすかというのが問題になります。本を読む方だったら往復の電車に乗っている時間で読み終わるくらいの本を持って行くのも手でしょうし、音楽が好きな方ならスマホで音楽を聞いているうちに着いてしまうというのが理想ではありますが、私の場合はせっかく電車で移動するならその時間を利用してブログを書くことができれば時間を有効に使えると思い、これまで様々なモバイル機器を取り替えつつ利用してきました。

古くは富士通の「オアシスポケット」という単三電池で動く小型ワープロあたりからの系譜になりますが、私が好んで使っていたのはNECのモバイルギアの乾電池で動くモノクロ液晶タイプのものでした。ここで大切なのは、キーボードの打ちやすさや入力の細かな設定などが自宅で使っているパソコン並みで、さらにWindowsのようなパソコンのように起動に時間がかかったりせずに、ボタンを押したり画面を開けばすぐに起動して文字入力を受け付ける状況になり、終了もすぐにできるものが好ましいと思っていました。

だからこそ、事務用品のメーカーであるキングジムがポメラDM100とい文字入力マシンを出した時にはWindows CEのモバイルギアのようにヒンジが壊れるようなこともなく、単三電池2本で長時間使える文字入力マシンということで、何も考えずに飛び付いてしまったのでした。

しかし、オアシスポケットやモバイルギアが現行品として売れていた時代と現代とでは小型端末に求められる性能は大きく変わってしまったように思います。というのも、ワープロのオアシスを富士通が販売していた頃は、ワープロの販売の促進策としてモジュラージャックを本体につないで通信のできるワープロが出ていたものの、その通信の手法というのは文字だけのやりとりをお金を払って参加する会員同士で行なう「パソコン通信」に過ぎませんでした。今のように回線を繋いだままにせず、電子掲示板に投稿された文章を、アクセスしてワープロやパソコンに読み込ませて終わったらすぐに回線を切ることが当り前の世界でした。そうした時間限定の通信をたまにするくらいなら乾電池(一部はeneloopのような充電式の電池)でも十分な利用環境は確保できていたでしょう。

それが今ではスマホでも回線を繋げたままラジオを聞いたり動画を見たりすることは当り前なので、単に本体だけで使うのではなく、ネットへの接続機能がないと、何かと不便を感じることになります。キングジムがポメラの一号機を出した頃には、ネットにつながらないのがメリットだというような評価がなされた事がありましたが、そうした考えは今のモバイルユーザーにはもしかしたらそこまで理解されない概念なのではないかと思います。

最近では飛行機の中でもWi-Fiによるインターネットが使え、座席にはコンセントや充電用のUSBソケットが完備されつつある時代でもあり、旧来の文字入力専用マシンということだけでは、なかなか多くの人が使ってみたいと思わす、売上げも望めないのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、メインのパソコンでなくあくまでサブ的に旅行の時に便利に使いたいということなら、インターネットに接続できるという条件は付くものの、同じノートパソコンを選ぶのでも重くて使いづらいWindowsを選ぶことはありません。

スマホと同じiOSやアンドロイドマシンをBluetoothキーホードと一緒に使うというのも一つの考え方ですが、どちらのOSも頻繁にアプリやOSのアップデートを繰り返していて、毎日使っていないと自動的にアップロードに行こうとすることも多く、それがたまに持っていくマシンでネット接続をしている時に起こると、いざ使おうと思った時にWebの表示が遅くなったり、肝心のアプリが動かなくなるなど、意外に日々のメンテナンスが大変というところもあります。また、スマホやタブレットとペアリングして使う無線キーボードについては、外で使っていると他の電波の影響を受けて暴走してしますこともたまにあるので、個人的には物理的なキーボードとセットになったもののほうがトラブルとも無縁で、個人的には好みということもあります。

そこで過去に購入したのがWindowsでもMacでもなく、iPadでもアンドロイドでもない「Chrome OS」というOSの入ったノートパソコン「Chromebook」でした。私の場合、ASUS Chromebook C200MA(C200MA-KX015)という11.6インチの画面を持つノートパソコンをアウトレットで購入したのですが、このOSはオペレーションシステムと言うよりも、単にwebブラウザの「Chrome」が動いているだけというシンプルなものなので、Google IDの設定とWi-Fiの接続設定をするだけで、普段Windowsに入れている「Chrome」のブックマークも共有して使うことができるようになるので、ネットで調べ物をしたり動画を見たりするには最適のパソコンだと言えます。さらに、セキュリティもブラウザを最新のものに保つだけでいいので、ネットショッピング用のパソコンとしても重宝するのです。

ただし、ブラウザだけしか動かないということは、ネットにつながっていないと何もできないという事であり、オフラインでできる事というのは限られます。それでも、この「Chromebook」はLinuxがベースになっているということで、オフラインには「Chrome OS」でなくLinuxを入れて使っている方がいらっしゃるということで、今回「Chrome OS」とLinuxが両方使えるようにしてみました。

個人的な目標としては、旅先で時間がある時にさっと起動して終わったらすぐに電源が切れるような軽快な動きをキープしつつ、現在私がWindows10で使っている特殊な日本語入力の方法である「漢字直接入力」が実行できる端末にするということです。私の目標というのはここを読んでいる方にとってはあまり意味がない事かも知れませんが、Linuxの環境を作って必要なアプリをインストールすることができれば、表計算のファイルを使ったり画象の閲覧や編集を行なったりなど、およそパソコンでできることが「Chromebook」でもできるようになりますので、試してみる価値はあると思います。

ここまで長くなってしまいましたので、具体的なやり方と使用感についての話は次回以降としますが、ハード的な面でChromebookのメリットとして写真のようなACアダプターの小ささが旅行用のパソコンとしては大きなポイントであるように思います。USB経由でモバイルバッテリーからの給電はできませんが、その分このパソコンからスマホを充電させるようなこともできますので、本体と一緒に持って行ってもそんなに邪魔なならないACアダプタの仕様となっているのは大きなメリットです。なかなか店頭で見る機会がないかも知れない「Chromebook」ですが、今後安くたたき売りされているようでしたら買ってみるのもいいかも知れません。

※ChromebookにLinuxを入れてモバイルパソコン化する一連の記事について、以下にまとめておりますので、興味があれば以下のリンクからもご覧下さい。

ChromebookにLinuxを入れる その1 なぜChromebookか
ChromebookにLinuxを入れる その2 Linuxの日本語入力環境
ChromebookにLinuxを入れる その3 「Googleリモートデスクトップ」を使う


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