長く色々なノートパソコンを使ってきましたが、パナソニックのレッツノートを使うのは初めてだったので、色々と先人の知恵をネットで探しているのですが、一つ特徴的な事はバッテリーが着脱式だということが言えると思います。
レッツノートの電源回りを見た時、私の持っているCF-SV7に付いてきた専用のACアダプターの出力は85Wと高めで、同じように使いながら本体バッテリーの充電が可能だというUSB−TypeCからの出力は65Wあれば良いと言われています。この20Wの差とは何なのかということを考えた時、ネットの記事で、あえて本体に付けるバッテリーの消耗を抑えるためにバッテリーを外した状態で使う場合、ある程度余裕のあるACアダプターから給電した方が安心であるという記事を読み、はたと気が付いたことがありました。
というのも、発売から6年経ったノートパソコンのバッテリーがほとんど消耗していない状態で購入できる可能性というのは、バッテリーが本体に内蔵されているノートパソコンの場合にはまず考えられないのではないかと言うことです。つまり、私がこのパソコンを手に入れる前に使っていたユーザーは、恐らく会社に据え置いた状態で使っていて、さらに本体のバッテリーを外して使っていたのではないかと思ったのです。
早速、バッテリーを外した状態で専用の85W出力のACアダプターを付けて起動させたところ、問題なく動作しました(ちなみに、60WPD出力アダプターやポータブル電源のPD100W出力からの電源供給をUSB−TypeC端子から行なおうとしたところ、赤いランプが付いて起動できませんでした)。ただ、パソコンを日常使う身としては、落雷などによりたった一秒だけの停電があったとしても、突然パソコンがシャットダウンするような事は避けたいところです。
そこで、以前たて続けに購入したものの、いざという時の災害の準備用として保管していたポータブル電源の活用を思い付きました。手持ちのポータブル電源にはUPS機能といって、ポータブル電源をAC電源に接続しながら給電すると、ACからの電気を内部の電池に充電させないで直接コンセントに差した電子機器の給電にあてられます。
もし停電した場合にはすぐにポータブル電源からの給電に切り替わる機能がUPS機能というものですが、パソコン専用の無停電電源装置と比べると信頼性は落ちるものの、それでも直接コンセントに接続するよりも安心感は出ます。
そこで、押し入れの奥に入っていたポータブル電源を引っぱり出して、本体バッテリーを外した状態でポータブル電源のAC出力にコンセントを繋いで使うことにしました。これで、本体バッテリーは外に出る時だけに主に使い、外で消耗したバッテリーは使っているうちに満充電されたらバッテリーを取り外して使うというパターンで電池の寿命をさらに伸ばすための用意は完了しました。
レッツノートは他のモバイルノートと違って自分でバッテリーの交換ができるだけでなく、予備のバッテリーを購入してスペアを持てば、別にモバイルバッテリーを用意しなくても連続使用が可能ということがあるのですが、同時に様々なモバイルバッテリーを利用して本体バッテリーを充電する方法もあるのが特徴です。先日書いたUSBによるバッテリー充電に関するスペックを再掲します。
電源オン時 27W以上の入力で使いながら満充電が可能。
電源オフ時1 15W以上の入力があれば内蔵バッテリの満充電が可能。
電源オフ時2 7.5~15Wの入力でも満充電手前で停止となるが、バッテリの充電が行なえる。
これだけ見ると、30W以上のPD出力を持つモバイルバッテリーが一台あれば無敵という感じがあります。外付バッテリーを使い切らない中でモバイルバッテリーを補助的に使えば、ちょっとした外出には十分です。ただ、長期の旅行をする場合には気付かないうちに外付バッテリーを使い切ってしまう場合もあるかも知れません。
その際たとえ27W以上の出力があれば使いながらの充電が可能といっても、標準で付属するACアダプタの出力が85Wあり、このACアダプターを接続すると外付のバッテリーを外しても安定してパソコンを使えるということになると、最近は100Wの出力ができるモバイルバッテリーも多くあります。純正の外付バッテリーの実勢価格が大体11,000円くらいであることを考えると、1万円以下でそのくらいの能力を持つモバイルバッテリーをゲットできれば、レッツノートだけでなくスマホ・タブレットも充電できるのであえて新しい外付バッテリーを購入するよりもリーズナブルだけではなく、モバイル用途としても優れているのではないかと思います。
改めて、ポータブル電源からパソコンの給電を行なってみたところ、ポータブル電源上の表示の出力は最大でも35Wくらい(起動時など)で、バッテリーの充電をしながら使っている時には27~28W、電源オフの状態で給電している時には約19W、充電が終了した時やバッテリーを外してACだけで動かしている時には10W前後といったところでした。そうなると、今のところ外付バッテリーを外した状態では大出力のモバイルバッテリーでも起動は難しそうなので、あえて100W出力のモバイルバッテリーにしなくても、45~65WくらいのPD出力のあるモバイルバッテリーを補助的に使う方が良いのかな? という感じはしています。
今のところ、布製のパソコンケースに本体の他、USB出力の汎用ACアダプター(薄型)・片方がL字型のUSB-TypeCケーブル(L字型だとケーブルが邪魔にならずUSB充電ができる)・マウスとマウスパッド(薄型のものを追加購入予定)で何とかPCケースがきちんと閉まるくらいに収まるのですが、これと別に最後のピースであるモバイルバッテリーを手に入れることが、今後の課題になるのではないかと思います。
今のところ、小型で30Wの最大出力のある10,000mAのモバイルバッテリーはあるので、日帰りのお出掛けには恐らく困らないと思います。どちらにしても緊急に高出力のモバイルバッテリーが必要というわけではないので、今後のネットショップのセールを有効に利用しながら、出力別にまずは主だったモバイルバッテリーについての調査と、その価格との関係について調べていこうと今は思っています。