ASUS MeMO Pad FHD10 LTE通信対応版を触ってきました

 以前知り合いの相談に乗って購入後のサポートまで個人的に行なった10インチタブレットと「OCN モバイル ONE」とのセットは、たまたま生産終了時期のSONY Tablet Sが安くあったので実現できたのですが、その話を聞いた別の方からまたタブレット導入についての打診がありました(^^;)。格安のタブレットを新品で入手することは難しいかと思いますが、ドコモmvnoのデータ通信カードが使えるタブレット端末自体については多少は入手しやすくなったように感じます。そんな中、「OCN モバイル ONE」パッケージとのセット販売を行なっているSIMフリーのタブレット端末ASUS MeMO Pad FHD10のLTE通信可能なタイプをおすすめしてみました。

Menopad10

 これは、プロバイダのhi-hoでセット販売されているものの他は、これを書いている現在ではNTT-Xストアでocnのモバイルカードとセットで売っているもので、CPUもWi-Fiのものとは違ってAtomではなく、Qualcommのプロセッサ搭載ということのようです。LTE通信に対応し、更にこのタイプの仕様を見ると、対応周波数に800MHzとあるので、FOMAプラスエリアにも対応するようです。私もこれなら安心して勧められると思って紹介することとなりました。するとその方はすぐにNTT-Xストアから購入手続きまでしてしまい(^^;)、通信カードとのセットで4万5千円というコストも気にならずに手に入れたとのこと。そこで改めて設定を手伝いながら、気になる使い勝手を試してみることにしたのでした。

 最初に手にした感想は、私が今使っているドコモの格安10インチタブレットのdtabと比べて、相当薄くて軽いということでした。これだけでかなり羨ましくなったのですが(^^;)、まずはGoogleのメールアドレスを設定し、Wi-Fiでの接続を確認したのですが、扱った感じはそれほど悪くありません。今の私がそれほど高性能なタブレットを使っているわけではないからなのかも知れませんが、CPUが違ってもそれなりにきびきび動くという印象です。

 さらにOCNのカードを入れてアクセスポイントを設定してみましたが、LTE接続の際には「4G」マークが付きました。アンテナ表示も問題なく、セルスタンバイ問題は見たところ発生していません。やはり単体でLTEを使った通信が使えるというのはうらやましいです。

 そして、ぜひ試したかったのが、SIMフリーということで、OCNのSIMカードを使って本体のメニューにある「テザリング」は使えるかということでした。テザリング設定でパスワードを設定しなおしてから無線テザリングのチェックを入れたら、無事に私のdtab(無線LANのみの端末なのでテザリングが成功しないとネットにつなげません)からインターネットに接続することができました。これなら、タブレットで扱えないものがあった場合、ノートパソコンと併用したり、旅行の際などはゲーム機とつないで遊ぶこともできるでしょう。比較的荷物をまとめなくても大丈夫な車での旅の場合、タブレットが無線ルータを兼ね、満充電して出発すれば電池の残量を気にしないでいいことになれば、これ一台でかなりの活躍をさせることができるでしょう。ちなみに、今回は試せませんでしたが、設定の中には他に、USBテザリングだけではなくBluetoothテザリングも選べるようになっていました(ネット上の情報ではBluetoothテザリングも使得る模様で、さらにUSBホスト機能も動作報告が上がっているようです)。

 元々、今回このタブレットを購入された方は、家電量販店に行けば簡単にドコモMVNOが使えるタブレット端末が手に入ると思っていたようですが、そのようにして売られているWi-Fi専用の10インチタブレットも結構な値段がします。それを考えると4万円少々という値段でLTE通信もテザリングもでき、USBホスト機能も使えるなら、結局はお買い得感が強いのではないかと思います。旅行の最中に個人的にネットの情報を見るだけならスマートフォンでいいと思いますが、同行者と一緒に使う場合はやはり画面が大きいタブレットは便利です。電源コードもmicroUSB端子から取るタイプなので、シガーソケットに差しこみ、USB出力のできるiPad対応のものを使えばまず問題ないでしょう。発売されたタイミングが私には合わなかったのは残念でしたが、これからSIMフリーの10インチタブレットを使いたいと思われる方は候補の一つに入れてもいい一台だと思います。すでに通信用SIMカードを持っている方にとってはOCNのパッケージはいらないと思われるかも知れませんが、OCNのパッケージだけ欲しいという人を見付けるとかオークションに出すという方法もありますので、検討の余地はあるでしょう。


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