昨日、とあるイベント内で入場無料の展覧会が行なわれていたので入ってみました。それを目的に出掛けたのではないですが、なかなか内容も面白く、体験で木版摺りを行なうことができて、それが過去に年賀状を「プリントゴッコ」で作ったことを思い出しました。
今回は、その話ではなく展示会場の出口で行なわれていた来場者アンケートの手法について今風に変わっていたことをレポートします。普通、映画でも演劇でも、美術の展覧会でも、来場者アンケートというと、入場時にはアンケート用紙がすでに渡されており、出口に鉛筆かクリップペンシルが置いてあり、そこで紙にアンケートを記入して提出するという感じを想像することが今までは普通でした。
しかし、その展覧会では出口にQRコードがあって、そのQRコードを読み取って(インターネット接続が必要)アンケートのウェブサイトにアクセスし、そこでアンケートに答えます。その展覧会の場合は、アンケートを完了すると終わりの画面を係員の人に見せることによってちょっとしたノベリティ(展示物のクリアファイル)をプレゼントするということで、いただいてきました。
確かに、アンケートの回答だけでなく、アンケートに至るまでの段取りまで来場者の方にやってもらえれば、出口で待機している人は来場所にQRコードの告知と、終了画面を確認した上でノベリティを渡せば終わるので、恐らく一人ででき、さらには文具や用紙などの用意も必要ないので事前準備の手間からも軽減されます。
来場アンケートというのは、紙で全ての来場者にアンケート用紙を渡しても、回収率はわずかという感じになることが多いと思います。たとえノベリティがあっても難しいと思いますので、個人のスマホを持っている人に限るとは言え、人を雇わなくても済むだけでなくアンケートの集計についてもウェブ上で管理できるので、事後の手間も無いということで、良く考えられていると思いました。
今回、私はたまたま入ったところでこうした展覧会に遭遇しましたが、かなり熱い思いを持って訪れるようなイベントでは、こうしたやり方でも多くの貴重な意見が取れるのではないかと思います。逆に、ますますスマホがないと様々なことを楽しめないような時代にもなってきています。そうはいっても、スマホを持つことのメリットはそれなりにあるわけですから、その流れの中でそのメリットを利用者の方でも享受することが大切かと思います。