mineoの新しいプラン月三千円コースの充実と平日お昼の超低速を改善した「マイそくプレミアム」

現在のいわゆる格安SIMの標準的なプランというのは、大体月三千円くらいで大容量の利用が可能という形でどのキャリアやMVNOでもまとまって来ているという感じがします。基本的には楽天モバイル(データ通信無制限でRakuten Linkを使った通話・SMSが無料)と、ahamo(データ通信月30GBまでと通話5分以内無料)というところが双璧で、他社はこうしたサービスに対抗して色々なサービスを提供してきています。

今回はそんな中でも、mineoが出してきた新たな2つのサービスについて紹介します。まずは、楽天・ahamo対抗プランと思われる「マイピタ50ギガ」は月額2,948円(データ通信専用SIMにすると月額2,695円)となっています。個人的にはデータ通信専用よりも、SMSや通話ができた方が良いと思いますが、月50ギガという事だけでなくmineo独自のサービスがあるので、それに魅力を感じているようなら、なかなか面白いと思います。

通常、別料金で加入することのできる様々なオプションがありますが、「マイピタ50ギガ」の場合、以下のサービスが追加料金なしで利用可能(別途申し込み必要)になっています。

・月385円の「パケット放題plus」(低速切替時でも最大1,5Mbps)
・月110円の「パスケット」(余ったパケットを無制限に自分専用のタンクに預けられる)
・月990円の「夜間フリー」(22:30~翌7:30まで高速通信をしても容量が減らない)

私自身は、現在最低限の「マイピタ」の1GBに加入していて、上記オプションの中ではお金を払って「パケット放題plus」と「パスケット」に入っています。基本的には低速の最大1.5Mkbpsで運用していますが、普通に使っていてまず不便を感じたことはありません。「マイピタ」の場合、宣言して平日昼間に月10回パケットを消費しない事で「深夜フリー」の権利を獲得することができますが、有料オプションの「夜間フリー」は利用時間が多く、これが無料で使えるなら言うことはありません。

このプランは、どちらかと言うと自宅でのネット回線をこのプランで代替できるかもと思えるようなプランです。夜中心に使うならそれなりに毎月のパケットが余るので、パスケットの方に相当使わなかったパケットを貯めることができるようになります。

ただ、あまり使いすぎると大手キャリアと違って制限されることがあるかも知れないので(3日間で10GBが目安、夜間フリーは対象外)、昼は外で低速で使いつつ3日間制限を逃れ、夜は制限を解除して使えるような環境にあれば、無制限のような感じで使えそうです。昼間高速が使えない分、パスケットに使えなかった高速容量を入れ続けておくこともできるでしょう。mineoの場合はドコモ・au・ソフトバンク回線を選べるので、楽天モバイルではうまく繋がらないような方は、一考の価値があるのではないでしょうか。

次に、自宅の光回線の代わりに使うにはきびしいと思うものの、スマホだけでなくテザリングしてタブレットやパソコンで一日中そこそこの「中速」で安く使いたいと思っている人にとって面白そうな「マイそくプレミアム」(月額2,200円)です。

「マイそく」には月額によって様々なバリエーションがあります。今回は一番高額な「プレミアム」が改善されました。今までは平日昼間(12時~13時)までは最大32kbpsとほとんど使い物にならないくらいの強制的な速度低下が基本でしたが、今回出た「プレミアム」の新プランでは、今まで月2,200円であまりメリットを感じなかった、平日昼間の最大32kbpsが最大200kbpsへと改善、それ以外の時間でも最大3Mbpsが5Mbpsとどちらも速度が上がっていますが、特に平日昼間の速度の改善によって何とか最低限のことができるレベルの速度が使えるようになります。

今までは月額990円で、平日昼間こそ32kbpsでほとんど使えないものの、他の時間帯では最大1.5Mbpsが使い放題になる「マイそくスタンダード」一択だったと思いますが(1.5Mbpsが3Mbpsに増えてもそこまでのインパクトがなかったため)、今後スタンダードの平日昼間32kbpsで据え置かれるのなら、もう千円出してマイそくプレミアムを外使いのメインにして使うというパターンもあるかなとも思えます。

ただ、全ての回線を一回線で回そうとしなければ、別の方法も取れます。例えば、データ通信を「マイそくスタンダード(990円)」にして通話および平日昼間のデータ通信用に「楽天モバイル」(月3GB未満なら月額1,078円)という風に用途を分ければ、アンドロイドスマホであれば通話・SMSはRakutenlink経由であれば追加料金はかからないので、実質的には外出時の通話・通信をほぼ気にすることなく使える組み合わせでも、「マイそくプレミアム」とほぼ同額で実現できます。

今後の事を考えると、もしも「マイそくスタンダード」の低速も料金据え置きで最大200kbpsになれば状況は変わってくるでしょう。まあ、それは難しいのかも知れませんが、今後のmineoの動向はしっかり見ていくことにします。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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