生活をシンプルにすることは悪くないものの普段使いのものを削ることにはリスクも

先日、ツイッターを見ていたら賃貸住宅で「風呂なし物件」を選ぶことについて、論争になっているのを見ました。家賃で比べると当然風呂なし物件の方が安く借りることができるわけで、余ったお金でサウナやスーパー銭湯(銭湯を含む)に使い、風呂あり物件で必要な風呂掃除や水回りのメンテナンスをしなくても良いという考え方はあっても良いと思うものの、普通に風呂あり物件を借りて、必要でなければ使わずにおいて、もしもの時に自宅で風呂に入れるようにしておくという考え方もあり、単に今の社会に余裕がなくなっているからだと言っている人たちと、シンプルな生活を新しい価値観だという人が論争をしているのを見たのですが、個人的には「新しい価値感」というよりも、毎月の支出を減らし、削れるところは削ってもしもの時に備えたいと思っている人も、あえて風呂なし物件を選んでいる人の中にはいるのではないかと思っています。どちらにしても景気が良くなってくれればいいのにと思わざるを得ません。

こうした考え方は車中泊の環境を作る時にも、その人なりの考えの違いとして色々なパターンがあるのですが、前から言われていることで「車内にポータブルトイレは必要か?」という話とかぶります。

普通に考えると、キャンピングカーでもなければポータブルトイレは必要なく、道の駅や駐車場のあるスーパーやお店などでトイレを借りることも普段ならできるので、その必要性というものを強く感じていない方もいるかも知れません。しかし、野営場所によっては周りにトイレがない場所で一夜を明かさなければならない時もありますし、昨日から降り続く大雪など急な天候で渋滞の中で立ち往生した場合、前後に車がたまっていて人が多くいる中では用を足すために気軽に外に出るわけにも行かないでしょう。

男性ならまだしも女性の車中泊旅をされる方にとっては、トイレのために外に出ることによって女性の一人旅だと周りに知られてしまうと、そこに命の危険を感じるような可能性もあり、深夜であまり車がいない場所であっても一人で外に出ること自体を避けたいと思っている人もいます。

一回分の災害用トイレと違って、ポータブルトイレは密封されたタンクに汚物を入れ、薬剤で処理するので、短い期間であれば旅行中に使ったポータブルトイレを自宅のトイレに流して処理するようにすれば、手間もそれほどかかりません。乗用車タイプの車であってもフラットな空間を作り、外から覗かれないように目隠しをすることによって、本当に止むを得ない時以外は外のトイレを使わなくて済むようにできます。

話を戻しますが、「自宅に風呂(浴槽)は必要ない」という方でも、今の感染症の恐れがある社会で、外に出られないとなったら困りますし、行政の指導により、常時頼りにしているお風呂屋さんやサウナが閉まってしまう可能性も考えなければいけません。何でもそうですが、今後の社会を考えれば考えるほど、いつもなら普通に借りて使えるものにニーズが集中するような状況になると、最後には自分の身の回りで何とかしなければならないことになります。

私自身は、シンプルに物を増やさないで生活をしたいと思ってはいますが、住む部屋を削ってもトイレとお風呂(浴槽に入った方が疲れを取り体を温めるには大切だと思っています)のある部屋がたとえワンルームであっても必要ではないかと思っています。さすがに、車の中にお風呂を作ることは難しいですが、できればポータブルトイレだったり、緊急用と割り切るにしても車内で用を足して、自宅へ帰ってからゴミとして出せる「災害用トイレ」の準備をした上で出掛けるようにした方がいいでしょう。特にここ数日は関東周辺で立ち往生が出る可能性が多いですから、「災害用トイレ」および車外から見られないようにするための目隠しの工夫について考えて、きちんと用意した上で出掛けるようにして欲しいものです。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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