新しくなったニトリの山用保温ボトルN-HEATEXは二重カップ構造が素晴らしい

ほぼ一ヶ月待たされて、ニトリの高性能保温ボトルN-HEATEXが届きました。500ml・750ml・900mlのうち今回は一番大きな900mlのサイズを選択しました。

前モデル(500ml)と比較してみましたが、ロゴの文字が違うだけで大きさ(太さ)についてはほぼ変わりません。恐らくボトルの内部構造については前のままの性能なのではないかと思います。しかし、新しいボトルはぱっと見ただけでも従来品より高性能な事をうかがわせる部品変更が2つあります。

まず一つ目は中センがセパレート化したことで、断熱材が入った芯の部分は小さくなったものの、中味を出す時に回しても外気にさらされる部分が少なくなったことで、熱が逃げないような工夫がされていると思います。

そして、中センをした状態でぴったりとその中センを塞ぐようにセットできるのがステンレス製の真空断熱カップになります(熱々のお湯を入れても外側は熱くなりません)。専用に設計されたものだと思うので、ほぼ隙間なくセットできます。これで、一部の製品では熱いお湯を入れた状態でカップ部分が熱くなるようなことも無くなるのではないかと期待できます。

さらに、このカップは単に断熱用としてだけではなく、他の事にも転用が可能ではないかということがあります。カップの容量が小さいので、キャンプで日本酒を冷やしたものを飲むお猪口代わりとしては絶妙ではないかと思います。断熱性があるので、結露もなく冷たい飲み物を冷たいまま飲めるのは嬉しいですね。

こうしたアイデアは以前からあったとは思いますが、大手メーカーに先掛けて商品化したというのは実に素晴らしく、今後のお湯の持ち運びの中心のボトルになることはまず間違いないと思われます。せっかくですので、ニトリの山用ボトルの前モデルを購入した時に測定したテストと同じ事を今回もやってみました。

ニトリ「超保温ボトル HEATEX」の概要と性能テスト

ちなみに、室内の気温は16℃~18℃で、事前にボトルを温めずに直接沸騰したお湯を入れ、だいたい6時間くらい放置しました。ちなみに、カタログ値では6時間後の温度は90℃以上となっていましたが、実際のところ細かく計ったらそれでも88℃と上のリンクでテストしたボトルとは一段違うくらいの性能を感じました。

やはり、ボトルの口のところを真空断熱性能のあるカップで隙間なく蓋をするというのはかなり温度キープに良いようです。温度を計る時に金属カップを外したら、中蓋の部分が多少暖かくなっていましたが、その外側を断熱しているので差が出てくるのだと思います。

さらに今回は、いったん温度を計ってからさらに6時間そのままにしておいて、沸騰したお湯を入れてから12時間後の温度も計ってみました。室内に置き、さらに薄いですがペットボトル1.5L用の薄いカバーを付けていたとは言え、12時間後の温度は82℃をキープしていたのには本当に驚きました。これだと、バッグに入れて持って行ったり、さらにタオルを巻くなどすれば、お昼にお湯を使い忘れてしまったとしても、夕方や夜になってもカップ麺が食べられそうです。

今回は事前にボトル内部を温めることなくお湯を注ぎましたが、しっかりと事前にお湯を入れて温ためておいたところに熱湯を注げば、朝入れておけば相当長い間、アツアツのお湯の温度をキープできるだろうと今回の実験をしてみて思いました。山用としては、中の真空断熱カップを使えば、雪山でもすぐに中味が冷めないうちに飲み切ることもできるのではないでしょうか。900mlサイズでも価格は2,990円なので、比較対象になるサーモスの山専ボトル、モンベルのアルパインサーモボトルと比べても性能は一段上(同じサイズの製品と比べて)になると思いますので、すでに他社のボトルを持っていても、とりあえず一本は持っておけば、日帰り旅では湯沸かしセットなしにお茶やカップ麺を出先でおいしく食べられるようになります。今後私自身も使うのが楽しみです。


カテゴリー: 真空断熱ボトル | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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