IIJmioのかけ放題プランは他社より安い価格設定になり料金は安くても最低限のデータ利用も

先日、イオンモバイルの新しいかけ放題プランについて紹介したばかりですが、インターネットサービスの提供会社としては老舗のIIJmioが新たな電話のかけ放題プランを出してきました。

現状でのスマホを含めての電話掛け放題のプランはpovo 2.0の24時間かけ放題トッピングの月1,650円が最安であることは変わらないのですが、この場合スマホでのデータ通信は最大128kbpsで、実際は50kbpsあたりしか出すことができないので、スマホでウェブを見たりキャッシュレス決済のため専用アプリからQRコードやバーコードを表示させたいと思っても時間がかかったりタイムアウトになってうまく使えなくなる可能性もあります。

先日紹介したイオンモバイルでは専用回線を使い、ドコモ回線利用の場合は標準アプリを使ってもかけ放題用の電話番号から自動的に発信することができるかけ放題の最安プランは高速データが500MBと少ない(その場合の月額料金は税込月2,453円となります)のが使い勝手的には悪く、少し上乗せして3GBくらいのプランにすると逆に月額は上がってしまいます。

今回のIIJmioのかけ放題プランは、オプション料金が税込で1,400円と他社と比較しても相当安く提供しているというのがポイントです。残念ながらeSIMはデータ専用回線なので利用できませんが、通常SIMの最安プランが2GBで税込858円なので、これにかけ放題を付けた場合は月額2,258円とイオンモバイル最安のかけ放題プランセットより安い金額で、高速クーポンは2GBとそれなりに使えるようになります。

ただし、現状でIIJmioには自動的に標準アプリからでもかけ放題になる仕組みはありませんので、「みおふぉんダイアル」アプリを導入し、掛ける時にはアプリの方から電話を掛ける必要があります。それさえ気を付ければ、ほぼ考えることなくかけ放題を安く利用することも可能でしょう。

さらに、専用アプリから高速と低速の切り替えができるので、必要に応じて高速クーポンを使うことができます。なお、月末に余った高速クーポンは翌月まで繰り越すことができます。ちなみに、ここで挙げた2GBの「ギガプラン」の場合、低速でも最大300kbpsと、少し早い感じで使えるので、日常的には低速で使っていても使えないことはありません。ただし、低速で使えるからといって、音楽やradikoを流しっぱなしにして使うことはおすすめできません。IIJmioには昔から、3日間の低速利用量が366MBを超えてしまうと、低速時の速度がさらに制限される仕様になっているのです。

というわけで、逆に言えばほとんど外では電話しかしないものの、電子マネーの決済や、ストアアプリのクーポンを使って割引での利用を考えたいシニア層には、「みおふぉんダイアル」からの発信を徹底できればおすすめと言えるかも知れません。

同じ日に入ってきたニュースで、IIJmioのライバルと言えなくもないmineoではドコモを始めとしてauやソフトバンクでも順次専用アプリを使わなくても同社専用の通話アプリからの発信でなくてもかけ放題通話の対象となるような仕様変更を行なうというものがありました。こうした動向を受けて、IIJmioでも専用アプリを必要としないようなかけ放題ができるようになれば、さらに便利になりますので、シニアにも自信を持っておすすめできるプランとかけ放題オプションの組合せになるのではないでしょうか。

これだけのことができるというのは、やはりデータ通信の無制限というのは人が全く操作しなくても自動的に使われてしまう危険性があるのに対し、通話というのはほぼ相手がいる場合に掛けるものであり、ずっと電話していいと言っても当然ながら限りがあるわけで、今回のように価格競争をして下げることもできやすい点があるのかなという風にも思います。音声通話の品質に目をつぶるなら、LINE電話のようなデータ通信の仕組みを使っての音声通話をする仕組みも普及していますし、専用アプリやプレフィックス番号を電話番号の前に付けなくてもかけ放題が利用できるような事で、さらに多くの業者がかけ放題に参入してくることも考えられます。個人的には物理的SIMではないeSIMの音声プランを安く提供することで、さらに安いセットプランをIIJmioが出してくれないかなと思ったりします。ともあれ今後の他社を含んだこうした動向には注目しています。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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