「無印良品」の「水ボトル」には明確な思想があった

ボトルフェチとして気になっていた、無印良品の「自分で詰める水のボトル」は、ぱっと見は100円ショップでもっと良さそうなものが買える水用のボトルですが、詳しく調べてみると、無印良品のボトルは単なる水ボトルというところを超えた商品になっていることを知りました。

とりあえず、少し前に一本税込190円の330ml入るボトルを購入して写真のようなボトルカバーに入れ、ちょっとした外出に持っていくようにしたのですが、このボトルは今のところは100円ショップのボトルと同じように、自分で水道やスーパーで汲んできたアルカリイオン水を入れて持っていくようにして使っています。

実はこのボトルは、レジ袋有料化が始まった2020年7月1日から全国の無印良品の一部の店舗でサービスの始まった給水器による水の提供に使える詰め替えボトルなのです。それこそ大きさこそ違いますがスーパーの給水サービスを利用するためのボトルと同じようなものです。ただ、こちらのボトルはあくまでペットボトルの代替を狙い、多くの人がペットボトルを買わなくなることでCO2発生を抑え、環境に優しい生活を無印良品がアシストするための企画商品ということになります。レジ袋削減よりも、はるかに環境汚染を減らせるのではと思えます。

こうした取り組みというのは、一時期の流行りだからということではなく、今後もボトルは売られ、さらに壊れたり使わなくなった無印良品のボトルは店舗で回収することが発表されたり、キャップを失くした場合もキャップ単体が50円で販売されていたりと、無印良品のペットボトル削減への本気度が感じられます。

残念ながら、まだ私の住む地方都市である静岡県では給水器が設置された近くの店舗までが遠いので、気軽に給水サービスを利用できないという問題があるのですが、とりあえず給水サービスがどんなものかを確かめるために、近いうちに静岡駅から徒歩ですぐのところ「静岡パルコ」の中にある店舗に行ってみようと思っています。この店舗は過去に100円コーヒーを店内で本を読みながら飲めるということで紹介したことがあります。

個人的にはこうした取組みは大変良いと思いますし、無印良品の方で提供している水ボトルに関連した専用アプリ「水」を使うと自分の現在位置から近い給水器が置かれた店舗や、ボトルに水を詰めることのできる公的な場所を検索することができます。最近では高速道路のサービスエリアや道の駅では、給水器からのマイボトルへの詰め替えを禁止しているところが多いので、単純に水を汲むことのできる場所を教えてくれるアプリは有り難いものです。

今はあえて給水器のある無印良品までわざわざ行くことはないのですが、将来的に新型コロナウィルスの影響が遠のけば、旅行のお伴としてこのアプリを利用した旅先での水の入手を試み、鉄道の旅なら途中下車して水を補給するために無印良品の店舗を利用することもできるでしょう。こうしたサービスが当り前になれば、全国で同じように給水できる場所があるということ自体、ペットボトルを減らすためには大きな力になるのではないでしょうか。今までこうした取り組みはテレビなどのマスコミでは報道されたのかわからず、残念ながら私の元には届いていませんでした。しかし、本気で環境汚染問題を何とかしたいのであれば、無印良品だけではなく他のお店でもマイボトルか共通の専用ボトルを使ってのペットボトル削減の取り組みに加わるのもいいのではないでしょうか。

清涼飲料水のメーカーはテレビなどの大スポンサーであり、2021年に東京オリンピックが開催予定になっていることも、こうした取り組みが広まらない原因なのかも知れませんが、何とか炭酸飲料をマイボトルで持ち運ぶ方法を考えるなどして、脱ペットボトルという流れが起こってくることを期待します。


カテゴリー: ボトルに関する話 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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