ソフトバンク系のY!mobileも楽天・UQに追随プラン発表

Rakuten UN-LIMITの全国サービスが始まったのが2020年4月でしたが、このプランに対抗するような形でauのサブブランドであるUQモバイルが「スマホプランR」のサービスを開始したのが今月からですが、さらにこの状況でユーザーの流出も考えられる他のキャリア陣営では、ソフトバンク系のサブブランドのUQモバイルも対抗してきました。まずはそのプランについて紹介することにしましょう。

ワイモバイルの対抗プランは2020年7月1日から新プランとなる、「スマホベーシックプラン」のうち月10GBの「Mプラン」(3,680円/月)と月14GBの「Rプラン」(4,680円)になります。今回の変更で高速クーポン消費後の最大速度が1Mbpsに変更になり、この点では楽天とUQに揃ったので、ここではより安く利用できるMプランで他社と比べてみましょう。

Mプランは3,680円/月と他社よりも割高になっていますが、これにはカラクリがあります。ワイモバイルのスマホベーシックプランは、10分間の通話定額が基本料金で利用できるようになっているので、UQと比べると、元々通話定額が欲しいと思っていた人にとってはUQのプランと料金的には同じです(700円が10分定額の場合のオプション料金です)。これについては、無制限かけ放題のオプションと(1700円)、月間60分の無料通話オプション(500円)を任意で選んだり、選ばなかったりできる(当然月ごとにオプションを付けたり外したりできる)分、UQモバイルの方が契約内容に自由度があるのが違いと言えるでしょう。

また、ワイモバイルの場合、高速クーポンの翌月繰り越しは利用できません。ですからそこまで毎月高速通信を利用しない人は「Rプラン」に入っても無駄にするデータ容量が増えてしまいますし、「Mプラン」でも使い切れない場合は、UQモバイルのデータの翌月繰り越すが可能な「スマホプランR」の方を選んだ方がいいように思います。

ちなみに、上記金額は割引金額を加味していませんが、半年間たとえ安く使えたとしても、結局は決められた料金を後々払わなければいけないので、あくまで割引のない料金で比較させていただきました。通話定額がいらなかったり、逆に無制限で電話したかったりする場合はワイモバイルよりもUQモバイルの方が出費を抑えることができる分有利ですが、いつも使っているエリアで使えるかということの方が大切な点であるので、ソフトバンクエリアを中心に移動している人にとっては今回のワイモバイルの発表は有難いと思います。しかし、UQモバイルの動きを見て同じレベルまでサービスを追加しただけのプランと言われても仕方がないような感じがすることも確かですね。

こうなるとドコモの方はそのままスルーするのか、対抗プランを何かしら出してくるのか気になります。ただ、大手3キャリアの中では唯一ドコモだけUQやワイモバイルといったサブブランドを持たない中、どういう形で出すのかどうかも気になりますね。純粋なサブブランドではありませんが、OCNモバイルONEが新しいUQ・ワイモバイル新プランに対抗するものを出してくるのかどうか。ただ、全くの横並びであるなら、そもそもエリア整備がどうなるかわからないものの、Rakuten UN-LIMITに比べればプラン内容の斬新さというものは見劣りすることになってしまうでしょう。

個人的には、高速クーポンは必要なら別購入でいいと思うので、最大速度1Mbpsで高速クーポンなしの中速プランを他社より安く出してくれるだけで十分だと思います。今回ワイモバイルがそういう形で安くスマホプランを出してきたら(具体的にはスマホベーシックプランSの高速クーポン利用後の制限を1Mbpsにしていたら)、最初から10分以内のかけ放題もセットされている分、それなりのインパクトはあったと思うのですが(私の場合、今のメイン回線の移動も考えたかも)、そうならずに128kbpsのままなのは残念でした。

どちらにしても今後のスマホ用のメインプランは高速クーポンを使い切った後の低速制限された状態でも約1Mbps前後のスピードを保つプランが普通になったわけですので、既存ユーザーで通信制限後の遅さに耐えかねている方は、多少料金は上がってもとっとと新しいプランに乗り換えた方が満足度は上がることになるでしょう。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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