ガソリン携行缶の今後の利用について

京都アニメーションの放火事件がありましたが、そこで犠牲になられた方々については大変残念だという気持ちで心からお悔やみいたします。事件の全貌についてはまだわからない中、ニュースで次第に明らかになってきましたが、銃もマシンガンも自由には持てない日本の社会の中で、なぜこれだけの犠牲者を生むような「事件」になってしまったのかを考えた時に出きた情報として、容疑者と目される人物が20リットルのガソリン携行缶を2つ台車に乗せてガソリンスタンドでガソリン(レギュラーガソリン?)を購入したという話が出てきています。

ガソリンは常温で気化するので、閉ざされた空間でぶちまけられたとしたらそこに火気があっただけで大爆発を起こします。テレビドラマでの大規模な爆発シーンにもガソリンは使われているのですが、過去にテレビドラマでの特殊効果の裏側をテレビ番組で見た時には、それほど多くない量のガソリンでもものすごく大きな爆発を起こすということに、ガソリンを扱うことの恐さを感じてしまいました。そうした考えもあって、私自身キャンプ用の燃料として赤ガス(レギュラーガソリン)を使うことは避け、あえて常温で気化しない灯油を燃料にしたキャンプ用コンロを購入したということもあったりします。

一般的にガソリンの携行缶を必要とする場合というのは、車やバイクで出掛けていて燃料のチェックを怠り、給油ができない中で燃料が切れてしまったような場合の予備燃料としてが一番機会としては多いと思いますが、こうした車やバイクの運行に関わらない購入動機としては、「発電機」「草刈り機」を動かすためとか、キャンプ用のコンロ用に使うというような用途は考えられますが、その量はせいぜい20リットル缶一つで十分だと思えます(停電が連日続くような状態や大規模なイベントで夜通し複数の発電機への燃料供給が必要な状況にあれば別ですが)。さすがに20リットルの携行缶2缶を台車に乗せて歩いて来店し、40リットル一度に購入する状況というのは私自身ではにわかには思い付きません。

そのように考えると、完全に販売を拒否するということは難しいとは思うのですが、携行缶へのガソリン補給はセルフスタンドでもお店の人が出てきて給油しなければいけませんので、時間を稼ぎつつ警察に通報してその場で購入目的を聞いてもらうとか、その後の行動についての確認を警察にお願いすることもできたように思えます。というか、今回のような事件が実際に起こってしまったわけですから、何の目的かわからずガソリンだけを買っていこうとする人に対する対応マニュアルもできてくるだろうと思います。

銃規制がある日本社会で、一個人が大量の人間に対するテロ行為を行なう方法として、実際の事件になったところで言うと、刃物・化学物質・自動車(トラック)に加えてガソリンが加わったというように個人的には認識しています。今後については、例えば車中泊で遠方へ出掛ける場合、ガソリンスタンドの少ない地方に行く時だけではなく、夏の冷房・冬の暖房を長時間行なわざるを得ないようなケースも考えて念のため携行缶にガソリンを入れて持って行きたいという方もいるかも知れません。そんな場合でも、今までのように携行缶を持って行けば気軽に給油ができるかどうかが怪しくなってくることも考えられるわけです。場合によっては携行缶でガソリンを買おうとしたら「使用目的」「使用量」「身分証明書の提示」についてしっかりと答えられるようにしておかないと売ってもらえないような事も起こってくるかも知れませんね。

このような事件によって社会生活にまた一つのタブーが生まれていくことになります。ただ、最初に書いたようにガソリンを扱うということは大変に危険であるという事に昔も今も変わりがあることではないので、漠然と携行缶に入れてから出発するというのではなく、空の携行缶を持って行って、今後の状況からみてどうしてもその時に入っているガソリンの量では厳しい場合に出先で使うために常備するというような考え方の方がいいのかなというようにも考えます。

私自身、暖房や冷房、さらに明かりやスマホ充電のために車をアイドリングして使うというところとは離れて車中泊の方法論を考えています。明かりは電池を使うとか、スマホの電気はソーラーパネルを使ってモバイルバッテリーに貯めたり、暖房は氷点下での使用にも耐えうる寝袋の中に湯たんぽを入れるとか、逆に冷房についてはモバイルバッテリーでも動く冷風扇を使うなど、車のガソリンは極力走るためだけに使い、車中泊の時には車の中のガソリンに頼らない方法を今後も進めていきたいと改めて思いました。最後になりますが、今回の事件によってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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